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ライフスタイル

更新2019.06.01

クルマを購入するとき「何を期待するのか?」。改めて考えてみた。

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JUN MASUDA

おそらく、ほとんどの人がなんらかの明確な理由でクルマを選んでいると思う。
つまりは通勤やレジャーといった「アクティビティ」のためであったり、「速く走りたい」「オフロードを走る」といった目的のためにクルマを選んでいるのでは、ということだ。

そしてボクの場合だが、クルマに対してなんらかの「新しいモノ」を求め、期待している。
その「新しいモノ」とは、クルマに使用される新しいテクノロジーであったり、またまた自動車メーカーの考え方であったり様々ではあるが、共通するのは「何か経験したことがないモノ」「生活を変えてくれる何か」ということだ。

クルマを購入するとき「何を期待するのか?」。改めて考えてみた。

クルマで人の生活が変わることがある



たとえば、ボクの友人でこういった例があった。

彼はマスタングが好きだった。

マスタングの走りやスタイルが好きだったわけではない。さらに、アメ車やアメリカンマッスルが好きだということでもなく、ただ単に「マスタング」という存在そのものに憧れを抱いていたようだ。
果たして彼は憧れのマスタングを手に入れるが、そこで彼のライフスタイルは一変した。

それまで彼はとくに「アメリカ贔屓」というわけではなかったが、マスタングを購入して以来、何もかもがアメリカ志向へと変化したのだ。
聴く音楽はブルース・スプリングスティーンになり、アメリカの食べ物を愛し、着る服はリーバイスやラルフローレンのようにアメリカンブランドを選ぶようになり、アメリカに関する小物を集めるようになった。
これは端的な例ではあるが、クルマの存在が彼のライフスタイルを変えたということになる。

ただ、ぼくもイタリア車に乗るようになってからは、イタリアの服や小物、食べ物を積極的に選ぶようになったと思う。
こういった例を見るに、間違いなくクルマがそのオーナーに及ぼす影響というものはあるようだ。

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自動車における新しいテクノロジーや考え方とは?



そこでボクがクルマを選ぶ際に考慮している「新しいモノ」のひとつ、"テクノロジー”であるが、たとえば直噴ターボやハイブリッドを含むエレクトリック技術、トルクベクタリング4WD、デュアルクラッチといったパワートレーン関連から、可変ステアリングレシオにアクティブダンパー、カーボンセラミックブレーキといったステアリングや足回り/ブレーキ関連、マトリクスLEDヘッドライト、シーケンシャルウインカー(光が流れるアレだ)といった灯火類、そしてフル液晶メーターやインフォテイメントシステム、アンビエントランプといったインテリア関連に至るまで多岐にわたる。

こういった新技術に触れることで、ぼくは自動車の未来を感じ取ろうとしているということになる。
そしてもうひとつの「新しいモノ」である"自動車メーカーの考え方”だが、これも様々な部分に現れていて、目立つ部分だと「エレクトリック関連技術」だろう。

代表的なものはハイブリッドだ。
たとえばトヨタは、ハイブリッド技術を「燃費向上」を主目的として使用しているが、ポルシェではハイブリッド技術を「運動性能向上」のために活用している。
よってトヨタのハイブリッドはコンパクトカー含むファミリーカーにしか使用されず、スポーティーグレードには採用されていない。
一方でポルシェの場合、パナメーラにおいて最もパフォーマンスの高いグレードは「ターボS E"ハイブリッド”」である。

同じハイブリッドという技術であっても、メーカーが異なればその捉え方や活用方法も異なる、というわけだ。

そのほかにも軽量化技術に関する考え方、トランスミッションに対する捉え方、エンジンに対する取り組みなど、各メーカーはそれぞれの方向性を持っている。

クルマを購入するとき「何を期待するのか?」。改めて考えてみた。

すべてのクルマが先端技術、明確な思想を持っているわけではない



だが、ここで重要なのは、すべてのクルマが先端技術を用いているわけではないし、明確になんらかの考え方が反映されているわけではない。
クルマは様々な用途を想定して作られているが、用途によっては先端技術も必要ないし、個性も求められない場合がある。

ボクはそれぞれのクルマには存在意義があると考えているので、たとえ先端技術を持たなくても、没個性であってもいいと考えている。
世の中には様々な人がいて、様々な条件でクルマを求めているからだ。

だから、すべてのクルマが個性を持つ必要はない。

クルマを購入するとき「何を期待するのか?」。改めて考えてみた。

ただ、ボクに限っては個性的で、なにか新しい技術を採用し、なんらかのはっきりしたキャラクターを持ったクルマが好きだ。
そういったクルマはボクを別の世界に連れて行ってくれるし、なにより知的好奇心を満たしてくれる。

[ライター・撮影/JUN MASUDA]

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