更新2022.11.20
約150台のポルシェが横浜赤レンガ倉庫に集結!エキサイティングポルシェ2022
松村 透
去る11月13日(日)、横浜赤レンガ倉庫で開催された「エキサイティングポルシェ2022(EXCITING PORSCHE/略称:EXP)」の取材に行ってまいりました。*以前は"EXCITING PORSCHE MEETNG(EPM)"でしたが、4年前から"EXCITING PORSCHE(EXP)"に改称しています
今年で15回目の開催となるエキサイティングポルシェ。申し込み開始から半日も経たないうちに、150台もの参加枠が埋まってしまうほどの人気を誇ります。
今年も356から最新のタイカンはもちろんのこと、シュトロゼックやRUFのコンプリートモデルといったレアなモデルまで。さまざまなポルシェが横浜赤レンガ倉庫に集結しました。
今回、各カテゴリーに分類し、取材班の目に留まったポルシェを一挙にご紹介します!
■エキサイティングポルシェ2022:メインステージ編
現在、横浜赤レンガ倉庫は改装工事中。建物の一部には足場が組まれ、室内には入れない状態です(そのため、いつもよりトイレが遠い!)。知る限りではエキサイティングポルシェ史上初となる、湾内がメインステージに。豪華客船 「飛鳥II」を背景に眺めつつ、シュトロゼックのコンプリートモデルや、ピンク系のボディーカラーをまとったスペシャルモデル(シュトロゼック メガ スピードスター RS、964RSワンオーナーカー、964RS-Racing)、993GT2が一列に並ぶという、エキサイティングポルシェらしい壮観な光景となりました。これは「映え」ますね。*シュトロゼック メガ スピードスター RSのオーナーは、 漫画「彼女のカレラ」の原作者である麻宮騎亜先生の愛車です!
■エキサイティングポルシェ2022:RUF編
RUFのコンプリートモデルが間近で、しかも何台も観られるのもエキサイティングポルシェならでは。以前、取材させていただいた岩瀬さんのRUF CTRや、このイベントでは常連ともいえるタイプ964のコンプリート/コンバージョンモデルが集結。岩瀬さんのCTRをはじめ、特に964系のオーナーさんたちは毎年遠方からの参加となるので移動が大変だと思います。しかし、筆者を含めてエントリーを心待ちにしている人がたくさんいるはずなので、(開催されるとしたら)来年もぜひエントリーしてください!
■エキサイティングポルシェ2022:ポルシェ911(901/ナロー)編
一時期は参加台数が数台というときもあった「ナローポルシェ」。しかし最近では、日本で唯一(かもしれない)のナローポルシェオーナーズクラブである「NPSC(ナローポルシェスポーツクラブ)」のメンバーが中心となり、参加台数が増加。今回も10台を優に超えるナローポルシェがエントリーしました。オリジナル度の高い個体から、912パトカー(本物!)、レーシングモデルさながらのモディファイが施されたナローポルシェまで・・・。多彩な顔ぶれが集まりました。
■エキサイティングポルシェ2022:ポルシェ911(930)編
毎年、安定した参加台数があるタイプ930。ナローポルシェと同様に、オリジナル重視の個体から、もはや別のクルマ!?というくらいの改造が施された個性的なクルマまで、とても見応えのあるカテゴリーです。今回、取材班が注目したのは「ハンドメイドの6輪F1マシン、タイレルP34」の製作者であるCBR綿引氏が造り上げたRSR仕様の930。鮮やかなイエローのボディーカラーとワイドボディで注目を集めていました。
■エキサイティングポルシェ2022:ポルシェ911(964)編
クラシックモダンな911としていまだに高い人気を誇るタイプ964。ナロールックや独自にモディファイされた個体があるなか、今回はオリジナル重視の964が多かったように思います。見掛ける機会がグッと少なくなったターボ3.3や、ターボルックカブリオレ、スピードスターなどのレアモデルがさりげなくエントリー。分かる人は分かる。分からないひとは分からない。気づいた人の反応がみなさんだいたい同じ(おおおっ、スゲー!)なのも面白かったです。
■エキサイティングポルシェ2022:ポルシェ911(993)編
空冷エンジンを搭載した最後の911として、現役時代から今日まで人気が途絶えたことがないであろう993。今回、エントリーしていた個体はモディファイされた993が多かったのが印象的。生産終了から25年以上経っているとは思えないほど、すみずみまで磨き込まれたクルマばかりでした。当時は964からずいぶん雰囲気が変わったと感じたヘッドライトも、いまではすっかり馴染みました。しばらく993の顔つきを眺めてしまうほど魅力的に映りましたね。
■エキサイティングポルシェ2022:ポルシェ911(996)編
いまや、ポルシェクラシックのカテゴリーに属するタイプ996。好みの分かれる顔つきも「996でなきゃ!」という、熱烈ラバーなファンがいることも事実です。会場内を歩いていて、ナローから993までの「空冷エンジン911」と、996以降の「水冷エンジン911」では、オーナーの雰囲気が変わってくるのが不思議です。取材班が注目したのは、スピードイエローのボディーカラーにグリーンの内装というレアな組み合わせの996ターボ。お洒落な仕様ですね。
■エキサイティングポルシェ2022:ポルシェ911(997)編
タイプ997あたりまでくると「最近のポルシェ911」という気配が増してきます。参加台数は少なめながら、GT2/GT3をはじめ、カブリオレもエントリー。PCCB装備であることをアピールするイエローのキャリパーが装着された997GT3を所有するオーナーさんにお話しを伺うことができたのですが、今年この個体を手に入れ、エキサイティングポルシェの存在を知り、エントリーしたのだとか。まだ20代というイケメンのオーナーさん、年明けにオーナーインタビューで詳しく取材させていただく予定です。
■エキサイティングポルシェ2022:ポルシェ911(991)編
エキサイティングポルシェ2022において、歴代の911のなかで最大勢力といっていいほどさまざまなモデルがエントリーしたタイプ991。GT3/GT3RSをはじめ、珍しいスピードスターもエントリー。モノトーン系から原色系まで、カラフルな個体がこれだけ集まると見応えがあります。最近のポルシェで人気のボディカラーである「クレヨン」も2台がエントリー。レッド、ベージュ、ブラック、グレーなど、内装色との組み合わせ次第で、ガラッと雰囲気が変わりますね。
■エキサイティングポルシェ2022:ポルシェ911(992)編
そして現行モデルにあたるタイプ992。エントリー台数は少なめですが、限定992台という「911タルガ4Sヘリテージデザインエディション」も展示されていました。チェリーメタリックというボディーカラーとベージュ(内装は2トーン!)の組み合わせがお洒落です。横浜赤レンガ倉庫の風景とマッチしていますね。クレヨンのボディーカラーをまとった992のフロントウィンドウには・・・?各地の「峠ステッカー」とコンプリートを証明する認定証が誇らしげに掲げられていました。オーナーさん、すごすぎる・・・。
■エキサイティングポルシェ2022:ポルシェ924/944/968/928編
往年のポルシェファンが思わず「懐かしい!」と叫んでしまいそうになる水冷FRポルシェ。今回は924から968までさまざまなモデルがエントリー。取材班が注目したのは、もはやこのイベントでは常連ともいえる2ケタナンバーの924に加えて、もう1台の924がエントリーしたことです。911と比較して残存率が低めの水冷FRポルシェ。いずれのモデルも「走る文化財」です。来年も元気が姿が観られることを期待しています!
■エキサイティングポルシェ2022:ポルシェボクスター&ケイマン編
ミッドシップレイアウトのスポーツモデルとしてすっかり定着したボクスター&ケイマン。歴代のモデルを合わせるとこのカテゴリーこそが最大勢力だったかもしれません。よって泣く泣く割愛しました。掲載できなかったオーナーさん、ごめんなさい。取材班が注目したのは、初代ボクスター(タイプ986)のコンパクトさです。現行モデルがかなりボリューミーになった分、ボクスター版ナローポルシェともいえるほどコンパクトですっきりとしたフォルムに魅了されてしまいました。
■エキサイティングポルシェ2022:ポルシェ356&パナメーラ編
ポルシェの原点ともいえる356と、未来を見据えたモデルであるタイカン。これらのポルシェが向き合い、お互いを見つめ合うようにして展示されたのも、エキサイティングポルシェ運営スタッフの粋な計らいでしょうか。この2台にはなんと70年もの時間差があります。70年後というと2092年。筆者の年齢的にも、70年後のポルシェをこの目で確かめるのはおそらく不可能(およそ120才ですし)。果たしてどんなポルシェが日本の路上を走っているのでしょうか。もう空を飛んでるのかな。
■エキサイティングポルシェ2022:ポルシェライフを支える各ショップもエントリー
エキサイティングポルシェに欠かせないものといえば、各ショップの出展ブース。会場限定価格だったり、レアモノが販売されていたりと、1店舗ずつ観ているとあっという間に時間が過ぎていて驚かされます。すでにオーナーとなった人はもちろんのこと、勢いでポルシェを購入しちゃったので主治医探しがまだ・・・という方も、気になったショップの方に思い切って声を掛けてみてください。きっと親身になってくれますよ!
■エキサイティングポルシェ2022:イベント会場の華といえば!
そしてもうひとつ、エキサイティングポルシェに欠かせないものといえば、キャンギャルのみなさーん!
■エキサイティングポルシェ2022:まとめ
当初から夕方から雨が降る予報だった今年のエキサイティングポルシェ。日中は「ホントにこのあと雨なんて降るの?」というほどの晴天と暖かさで、まさしく絶好のイベント日和でした。しかし、お昼を過ぎた頃から曇りはじめ、夕方からは弱い雨が・・・。
太陽光の下で輝くポルシェも魅力的ですが、雨に触れたポルシェ(しかも横浜赤レンガ倉庫というロケーション)というのも実にセクシーで、また違った表情を見せてくれます。
冒頭にも記したように、今年のエキサイティングポルシェは、エントリー開始から半日も経たないうちに枠がいっぱいになるほど。あっという間キャンセル待ちになってしまいました。
おそらくはエキサイティングポルシェ2023も開催されることでしょう。今年は公式Instagramでエントリー開始日を告知していたので、エントリーできなかった方は、ぜひこちらのInstagramをチェックしてください!
https://www.instagram.com/excitingporsche/
関係者の皆さま、イベントの企画ならびに設営、今年もありがとうございました!