更新2024.02.14
ドイツ乗用車新車登録、1月は19.1%増加
外車王SOKEN編集部
ドイツ連邦陸運局(KBA)は5日、同国の2024年1月の乗用車新車登録が21万3,553台となり、前年同月に比べ19.1%増加したと発表した。大幅な増加は、ドイツ政府が2023年1月から電動車向けの補助金を縮小し、純粋な電気自動車(BEV)と燃料電池車(FCV)で支給額を引き下げ、PHEVについては補助金を廃止したため、2022年12月に前倒し需要があり、前年1月は新車登録が大幅に減少していた反動がある。なお、2019年1月比では、依然として約20%下回っている。
2024年1月の顧客別の登録台数は、法人が前年同月比23.3%増の15万904台で、市場シェアは70.7%、個人は前年同月日10.1%増の6万2,401台で、市場シェアは29.2%だった。
ブランド別では、ドイツ勢は、オペル(72.4%増)、スマート(62.5%増)、BMW(44.2%増)、MINI(35.4%増)、ポルシェ(24.2%増)が大幅に伸びている。国外ブランドでは、セアト(80.2%増)、シュコダ(21.3%増)が好調だった。
日本勢は、三菱自(251.5%増)、レクサス(180.7%増)、スバル(66.9%増)、日産(25.7%増)の伸び率が大きく、トヨタ(2.5%増)も前年同月を上回った。スズキ(36.3%減)、マツダ(13.5%減)、ホンダ(3.8%減)は前年同月に比べ減少している。
■BEV、1月は23.9%増加
2024年1月の燃料別の登録台数は、純粋な電気自動車(BEV)が前年同月比23.9%増の2万2,474台(市場シェア:10.5%)だった。
ハイブリッド車は、前年同月比31.0%増の6万6,496台(市場シェア:31.1%)で、うち、プラグインハイブリッド車(PHEV)は、前年同月比62.6%増の1万4,394台(市場シェア:6.7%)だった。
ガソリン車は、前年同月比16.9%増の8万1,724台(市場シェア:38.3%)、ディーゼル車は、前年同月比4.3%増の4万936台(市場シェア:19.2%)だった。
独自動車工業会(VDA)は、2024年通期のBEVの登録台数が前年比14%減の45万1,000台、PHEVは前年比5%増の18万5,000台になると予想している。
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