ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
E30型3シリーズにスポンジボブ!ドイツ版の痛車なのか
中込 健太郎
日本にも痛車といわれるクルマたちがいますね。アニメのキャラクターをクルマに大きく描かれたクルマたち。でもあのクルマ見かけると感心させられるのが、そのクルマのチョイスがなかなかいい線ついてるなあと思わせるラインだったり、そしてその上で、かなり作り込みの芸も細かく、完成度が高い点です。その意味では「痛い」どころか、そのオーナー、すなわち愛好者の方達の想いの「まっすぐさ」真摯さすらも感じられ、「痛車」という呼び名にいささか違和感を覚えるほど。しかし呼称としてはそれらいわゆる「痛車」すっかり市民権を得たと言ってもいいかもしれませんね。そんな中、ドイツから、これはもしかすると「ドイツ版の痛車」かな?と思わせるものの写真が送られてきました。E30型3シリーズにスポンジボブの絵が描かれていますね。
アメリカ合衆国製テレビアニメで架空の海底都市「ビキニ・ボトム」で巻き起こる様々な出来事を描くギャグアニメですが、日本にはキャラクター先行で紹介され、人気を博し、その後2006年に初めて劇場公開されてから、日本でもすっかりおなじみのアニメーションと言えるでしょう。
E30型との3シリーズと言えば日本では六本木のカローラなどと揶揄されたこともあるクルマ。華やか、というか浮かれていた時代を象徴する一台。軽いボディと妙に高い質感のフィーリングが多くの人のこころに刻まれたことでしょう。でも「あのころ」の思い出、楽しかったことも、思い出したくないようなことも、そして悔しいことも。コレだけ時が立てばみんな「そこそこの思い出」になっているのではないでしょうか。ある種「その時代を思い出すトリガーのようなクルマ」こうなればたいしたものではないでしょうか。
ドイツ本国で、このクルマがどのようなアイコンであったかはわかりません。しかし、ずっとあとになって人気になったアニメの仕様に仕立てられているあたりを見るに、このクルマもドイツの人の心の中で、れっきとした「思い出のクルマ」に仕上がっていることはほぼ間違いないのではないでしょうか。思い出のクルマだからこそ、そのクルマをキャンバスにして、そこに新しいストーリーが描かれる。クルマはしばしばそんなアートのキャンバスのような使われ方をしますね。これは人間とクルマが、機械とそれを利用する立場の関係を超えた、盟友のような関係になっていることが少なくないということを、図らずも表しているということではないでしょうか?
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]
アメリカ合衆国製テレビアニメで架空の海底都市「ビキニ・ボトム」で巻き起こる様々な出来事を描くギャグアニメですが、日本にはキャラクター先行で紹介され、人気を博し、その後2006年に初めて劇場公開されてから、日本でもすっかりおなじみのアニメーションと言えるでしょう。
E30型との3シリーズと言えば日本では六本木のカローラなどと揶揄されたこともあるクルマ。華やか、というか浮かれていた時代を象徴する一台。軽いボディと妙に高い質感のフィーリングが多くの人のこころに刻まれたことでしょう。でも「あのころ」の思い出、楽しかったことも、思い出したくないようなことも、そして悔しいことも。コレだけ時が立てばみんな「そこそこの思い出」になっているのではないでしょうか。ある種「その時代を思い出すトリガーのようなクルマ」こうなればたいしたものではないでしょうか。
ドイツ本国で、このクルマがどのようなアイコンであったかはわかりません。しかし、ずっとあとになって人気になったアニメの仕様に仕立てられているあたりを見るに、このクルマもドイツの人の心の中で、れっきとした「思い出のクルマ」に仕上がっていることはほぼ間違いないのではないでしょうか。思い出のクルマだからこそ、そのクルマをキャンバスにして、そこに新しいストーリーが描かれる。クルマはしばしばそんなアートのキャンバスのような使われ方をしますね。これは人間とクルマが、機械とそれを利用する立場の関係を超えた、盟友のような関係になっていることが少なくないということを、図らずも表しているということではないでしょうか?
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]