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更新2017.11.14
フェラーリだけで100台以上!?ドバイのスーパーカーディーラーは、スーパーカーフリークにとって楽園だった!
JUN MASUDA
ドバイといえばスーパーカー、スーパーカーといえばドバイだ。
ドバイのスーパーカーディーラーを訪問してみよう
聞けばドバイにはとんでもない数のスーパーカー、そして日頃目にすることすらかなわないようなレアカーを販売しているディーラーが多数あるという。
ボクが今回ドバイに来た目的はそういった「スーパーカーを見るため」。ただそれだけである。
▲文字通りドバイはスーパーカー天国だ。あちこちでスーパーカーを見ることが出来る
しかしながら、何の情報もなしにドバイを訪れることはできない。
今回の滞在は3日間しかなく、限られた時間でできるだけ多くのスーパーカーディーラーを、計画性をもって回らねばならないからだ。
ざっと調べてみたところ、主なスーパーカーディーラーはおおよそ1本の幹線道路に集中している。
これは地図上では「E11」と記載される道路だが、現地では「Sheikh Zayed Road(シーク・ザイード・ロード)」といえばまず通じる。
▲これはgoogle マップをキャプチャしたものだが、二本ある(黄色い)幹線道路のうち、海に近い方がそのSheikh Zayed Roadだ
そして幸いなことに、このSheikh Zayed Roadの上にはメトロ(電車)が走っており、ほとんどのディーラーはメトロでゆくことができそうだ。
なお、今回のボクの目当ては主に中古を扱うスーパーカーディーラーである。なぜならそのほうが既に完売してしまったレアカーを見ることが出来る可能性が高いためだ。
東京ドーム数個分の面積を誇る世界最大のロールスロイス・ディーラー、これまた世界最大規模だというレクサスディーラーもあるが、まずはレアカーを見にゆこう、とボクは決めた。
ドバイのメトロに乗ってみよう
イキナリだが、ボクはドバイに降り立った。
そしてすぐに行動を開始した。
まずはメトロに乗ってみよう。メトロの駅は未来的な外観を持っており、これはおおよそどの駅でも同じだ。
▲メトロの駅は巨大で目立つ。ドバイは見通しがよく駅を見つけるのにも苦労はしない
メトロの乗り方は「慣れれば」難しくはない。
「慣れれば」というのは、切符の買い方、そして乗る車両にいくつか特殊性があるからだ。
まず切符だが、これは駅に設置してある自動券売機でも購入できる。ただしこれは操作の難易度が高く、後ろに人が待っていると焦ってしまい、ゆっくり操作ができない。
よってこちらは「人がいない」ときにチャレンジし、その操作方法をマスターして欲しい。
ボクがオススメするのは「窓口で切符を買う」方法で、これだと行き先を告げるだけでいい。
発音が難しければ、地図やスーマトフォン上の駅を指さしても構わない。そして片道か往復かを伝えればオーケーだ。
メトロの車両には「女性専用」と「ゴールドクラス」がある。ドバイは戒律が厳しく、公共の場では夫婦であっても手をつなぐ等、異性との接触は禁じられている。
そういった土地柄であるため、間違っても女性専用車両に乗ってはならない。
「ゴールドクラス」とは、いうなればグリーン車のようなもので、追加料金が必要だ。よってこちらにも追加料金を払っていなければ乗ってはならない。
▲これがホームにあるゴールドクラスの目印だ
まずは一軒目のスーパーカーディーラー、「DEALS ON WHEELS」を紹介する
まず、ボクは「FGB Metro Station」という駅が最寄りとなるスーパーカーディーラー、「DEALS ON WHEELS」へと向かう。いろいろなスーパーカーディーラーのホームページを見てみたが、ここの在庫数が多く、規模が大きいだろうと考えたためだ。
駅を出て、Google マップに登録しておいたディーラーへと向かうと、(当たり前だが)ちゃんと「DEALS ON WHEELS」はそこにあった。
店内に入ると受付カウンターがあるが、ここでひるんではならない。
このためにボクはわざわざドバイくんだりまで来たのだ。
受付の女性に「日本から来たのだが、クルマを見せてほしい」ということ「写真を撮らせて欲しい」ということを簡単に伝える。
おそらくはこういった外国人が多いのだろう、あっさりとその女性は「OK」と言ってくれた。
基本的に店内にあるクルマは自由に見ていい。「DO NOT TOUCH」と掲げてあるクルマ以外には乗車したりエンジンルームを見ることも可能だ。
ただし無用のトラブルを避けるため、そして、そもそもこのディーラーでクルマを購入することはないのだということを考えると、礼儀としても実車に触れるにはひと声かけてからのほうがいいだろう(ボクはそうした)。
ここでざっと展示されているクルマたちを見てみよう。
▲エンツォフェラーリ。やはり「華」が違う
▲けっこう在庫の多いランボルギーニ・アヴェンタドール
▲日産GT-R NISMO
▲フェラーリ458スペチアーレ
▲ケーニグセグ
▲メルセデス・ベンツSLRマクラーレン
他にもたくさんのレアカーがあり、ボクがそのクルマの名前を知らないためにここで紹介できないものもある。
そういった「見たことがない」クルマたちは、おそらく現地の富豪がワンオフで作らせたものだろう。
ディーラーのセールスによると、店内に置いてある以外にも「一般には公開していない」希少車のストックもある、とのことだった。
二軒目のスーパーカーディーラー、「PRINCESS AUTO」を紹介する
次の店に移ろうと思う。「PRINCESS AUTO」だ。
DEALS ON WHEELSにほど近く、そこから歩いてゆける。
このディーラーはクラシックモデルも豊富に置いてあるのが特徴だ。
▲ランボルギーニ・カウンタック
▲ずらりと並ぶロールスロイス
▲ポルシェ918スパイダーも二台置いてあった
▲ブガッティ・ヴェイロンもある
▲アルピナ・ロードスター
▲オーバーフェンダー+マットペイントでカスタムされたメルセデスAMG GT
三軒目のスーパーカーディーラー、「EXOTIC CARS」を紹介する
店内の展示車を見ていると意外と時間がかかる。
予定をこなすため、次に移ろう。「EXOTIC CARS」だ。
このディーラーはベントレーがかなり多い。
そしてフェラーリやランボルギーニも山のようにある。
▲マンソリー仕様のフェラーリ458。こういったカスタムカーが見られるのもの中古ディーラーならではだ
▲内装ホワイトのランボルギーニ・アヴェンタドール。ドバイではホワイトの内装が好まれるようだ
▲世界限定499台、希少なフェラーリ458スペチアーレAもある
▲フェラーリ599GTO
▲ブガッティ・ヴェイロン
▲ロールスロイス軍団。やはりホワイト内装が人気だ
▲商談スペースにはV12エンジン型のエスプレッソメーカーも置いてあった
▲いずれのスーパーカーディーラーも外観は意外と地味だ
さて、その他にも多数のスーパーカーディーラー、各メーカーの正規ディーラーを訪問したが、あまりにその数は多く、ここで全てを紹介することはできない。
しかし最後に触れておきたいのはドバイのランボルギーニディーラーだ。
世界最大のランボルギーニディーラーを訪れる
これは「世界最大」のランボルギーニディーラーとしてそのオープンが報じられたため、その存在を覚えている方も多いかもしれない。
▲他の建物と比べても明らかに大きい。しかし画像ではその驚きを伝えることができないのが残念だ
ボクが訪れたとき、まだディーラーはグランドオープンを迎えておらず、大半が工事中だった。
それでもランボルギーニオーナーであることを話すと、快く中へと迎え入れてくれ、対応してくれたスタッフには感謝したい。
ランボルギーニ・ドバイは3フロア構成で、面積を合計すると1800平方メートルとなる。
1Fはショールームと商談スペース、そしてランボルギーニ・ストア。
2Fより上はサービスセンター、そしてランボルギーニの用意したパーソナリゼーション・プログラムであるアド・ペルソナムのサンプルが置いてある。
▲こちらは1Fの展示スペース
ドバイのスーパーカーディーラーめぐりにおいて気をつけることはさほど多くない。
日本と同じで「礼節をわきまえる」ことだ。
そしてボクたちはドバイでクルマを買うわけではない。つまり彼らにとってはボクたちは「客ではなく」、つまり彼らは単に好意のみでボクたちに接してくれていることを忘れてはならない。
ほかに注意が必要なのは「ドバイでは金曜日と土曜日が休日」ということだ。
「そんなこと言っても店は開いてるんでしょ?」と思うかもしれないが、本当にドバイでは休んでいる店がほとんどだ。
金曜日の午前中はメトロすら動いてない(日本では日曜日に地下鉄が運休している、ということは考えられない)。
もちろんカーディーラーも金曜日と土曜日は休業となり、この日の訪問は避けるべきだ。
いったんスーパーカーディーラーを訪問したならば、もうひとつ気をつけたほうが良いことがある。
それはデジタルカメラのメモリーカードとバッテリーだ。
ボクはつねにデジタルカメラのバッテリーは「満充電」にして出かけるようにしているが、これまでは「バッテリーが切れるまで」写真を撮ることはなかった。
しかしドバイでは違う。
カーディーラーではあまりに希少な車が並んでおり、それを写真に収めていると、あっという間にバッテリーを消耗してしまった。
▲とにかくスーパーカーの数には圧倒される。しかもカスタム車ばかりだ
ドバイとは、それほどまでにスーパーカーが多い地域でもあり、スーパーカーオーナーのボクにとってさえも「珍しい」クルマがたくさん見られた地でもあったのだ!
[ライター・撮影/JUN MASUDA]