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ドイツ現地レポ

更新2023.11.22

ドイツ発。日本の空でもYS-11の後継機として活躍するボンバルディア

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中込 健太郎

最近はあまり乗る機会も無いのですが、空の旅が好きです。飛行機は飛行機でも旅客機が好きというのもあるかもしれません。戦闘機はあまり好きではありません。きな臭い、マイルが貯まらない、五月蝿い、燃費が悪い。やっぱり、乗り物の魅力はキャビンがあってそれが移動する、というところにこそ神髄があるのではないでしょうか。飛行機を使うと大多数の街に家から3時間台で行くことができるのです。そう思うだけで楽しくなるものです。

ドイツから旅客機の写真が送られて来ましたよ。エアベルリンのプロペラ機ですね。この機体はボンバルディアのDHC-8(ダッシュ・エイト)Q400型ですね。DHCはデ・ハビランド・カナダの略で、この飛行機を開発したメーカーの名前です。ボンバルディア社に買収されつつ、現在も製造されています。日本でもかなり多くの機体が飛んでいる機種です。

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このQ400は、新時代の低騒音低振動型の機材のシリーズであることを示しています。400はシリーズの中でもかなり大きな機体を有します。日本でもかつてYS-11で飛んでいた路線や、場合によってはボーイング737、エアバス320といった比較的コンパクトなジェット機で運行していた路線でQ400が活躍しています。このQシリーズでは6枚ブレードのプロペラになるのが特徴です。時速700km/hほど出るので、ターボプロップ機としては比較的高速な機種と言えるでしょう。より耐候性が高く、比較的小さな空港でも離着陸できることもあって、路線によってはジェット旅客機以上のアドバンテージを発揮できる機材だと言えるでしょう。

この機体は大阪から高知まで乗ったことがありますが、プロペラ機としてはかなり高い高度での飛行だったのが印象的でした。それでも鳴門海峡の上空くらいまで上昇をするとそこから降下を始めるという航路でしたので、まさにああいうところはジェット旅客機で高度を稼がなくとも事足りる路線だと言えるかもしれません。

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一方エア・ベルリンですが、ドイツの格安航空会社です。格安航空会社の中では少し価格帯も高めで、その分サービスやマイレージプログラムなども充実している点が人気の秘訣です。同社はこのダッシュ8 Q400を10機所有しているそうです。

キャパシティでは80人前後という内容ながら、ジェット機に肉薄する性能を持っているのがこの機種の強みと言えでしょう。中には貨客混載仕様のコンビタイプのコンフィギュレーションもあるようで、日本でも間もなく琉球エアコミューターが離島便で導入する予定です。遠い異国の地で活躍する、なじみの機体を見ると。なんだか懐かしく、そしてほっとさせられるような気持ちになるから不思議ですね。これも一種の旅愁なのでしょうか。

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