ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
このダイハツ・クオーレは「日本の皆さん、僕は元氣です」とでもいいたげ
中込 健太郎
国際という言葉はすでに空気くらいなんでもないような言葉になってしまったかもしれません。ただ、その国際、結構その表現方法は様々で、海外経験が長い、とか、外国語が堪能だとかだけでは片付けられない部分があるような気がしてならないのです。こんなことを私が言うと、不得手な英語を棚にあげるためにそんなことを言って、と叱られるかもしれません。まあ、否定はしないですが。
ドイツから、可愛らしいダイハツのクルマに関する便りが届き、そのクルマ、どうもかなりの日本びいきの方の愛車を思わせる状態なのであります。
クルマはクオーレと書いてありますが、ミラですね。ものとしては。ただ、かつて日本でもラインナップされていたこのクオーレ、今ではすでにヨーロッパ市場からは撤退してしまったダイハツですが、長いこと輸出専用車として販売されていました。そして日本のように軽自動車という括りではなく、1000cc。ちょうどこの形のミラの外観がクラシックな「ミラジーノ」に「ミラジーノ1000」という登録車の仕様がありました。まさに中身はあれです。ミラジーノ1000のジーノ抜き、なんだか「天ぷらそばのそば抜き」のようですが、これがヨーロッパではスタンダードだったのですね。
そんなクルマの中を覗き込むと、シートカバーがオリジナルであつらえてあるようですね。しかも背の部分には大きな「氣」という漢字が刺繍されているではありませんか!!こういうのを見ると、有難いし嬉しいし、僕よりもこの国を愛している人なのかしら。そんな風に思ったりもしてしまいます。もっとも、このオーナーの方、意味がわからずなんとなく、でやっているかもしれませんし、真の日本をわかっているのかといえば、そうではないかもしれません。しかし、そういうのでいいのではないでしょうか。私がどのくらい日本を理解しているかという議論になればそれはそれで怪しいものです。そしてどんなことであれ、やってみる、チャレンジしてみる。これ以上に価値があることなどそうそうないのではないか。そんな風に感じるのです。
冒頭の国際の話に戻ります。海外の人に意思を伝得られるという意味では語学も文化や歴史の勉強も大事でしょう。しかし、まず、私たちの国にはこんなことがあるんだよ、と説明できること、知っていること、自分なりに理解していること。なんだか「ちゃんとできてるだろうか?まだまだだなあ」と反省させられるような、そんな一台に感じてしまったのです。
さらっと、僕たちの文化を取り入れてくれている。素直に嬉しくなるドイツの街角にいたダイハツの写真。シンプルなクルマに旧漢字の氣、妙に叩き起こされるような気になるから不思議です。
ドイツから、可愛らしいダイハツのクルマに関する便りが届き、そのクルマ、どうもかなりの日本びいきの方の愛車を思わせる状態なのであります。
クルマはクオーレと書いてありますが、ミラですね。ものとしては。ただ、かつて日本でもラインナップされていたこのクオーレ、今ではすでにヨーロッパ市場からは撤退してしまったダイハツですが、長いこと輸出専用車として販売されていました。そして日本のように軽自動車という括りではなく、1000cc。ちょうどこの形のミラの外観がクラシックな「ミラジーノ」に「ミラジーノ1000」という登録車の仕様がありました。まさに中身はあれです。ミラジーノ1000のジーノ抜き、なんだか「天ぷらそばのそば抜き」のようですが、これがヨーロッパではスタンダードだったのですね。
そんなクルマの中を覗き込むと、シートカバーがオリジナルであつらえてあるようですね。しかも背の部分には大きな「氣」という漢字が刺繍されているではありませんか!!こういうのを見ると、有難いし嬉しいし、僕よりもこの国を愛している人なのかしら。そんな風に思ったりもしてしまいます。もっとも、このオーナーの方、意味がわからずなんとなく、でやっているかもしれませんし、真の日本をわかっているのかといえば、そうではないかもしれません。しかし、そういうのでいいのではないでしょうか。私がどのくらい日本を理解しているかという議論になればそれはそれで怪しいものです。そしてどんなことであれ、やってみる、チャレンジしてみる。これ以上に価値があることなどそうそうないのではないか。そんな風に感じるのです。
冒頭の国際の話に戻ります。海外の人に意思を伝得られるという意味では語学も文化や歴史の勉強も大事でしょう。しかし、まず、私たちの国にはこんなことがあるんだよ、と説明できること、知っていること、自分なりに理解していること。なんだか「ちゃんとできてるだろうか?まだまだだなあ」と反省させられるような、そんな一台に感じてしまったのです。
さらっと、僕たちの文化を取り入れてくれている。素直に嬉しくなるドイツの街角にいたダイハツの写真。シンプルなクルマに旧漢字の氣、妙に叩き起こされるような気になるから不思議です。