更新2024.09.20
カイエンの燃費をモデル・グレード別に解説!ハイブリッドはどう違う?
外車王SOKEN編集部
ポルシェの人気SUV「カイエン」にはさまざまなモデルやグレードがラインナップされており、燃費がそれぞれ異なります。
本記事では、カイエンのモデル・グレード別の燃費と、燃費を抑えるポイントを解説します。カイエンと同車格の輸入車の燃費も紹介するため、ぜひ購入時の参考にしてください。
カイエンの燃費
現行のカイエンにはガソリン3種・ハイブリッド3種のグレードがあります。それぞれの燃費を見ていきましょう。
カイエン
カイエンは、カイエンシリーズのベースグレードです。3LのV6ターボエンジンを搭載したガソリン車で、力強い加速と高い安定性を兼ね備えています。
燃費(WLTP※):12.1L-10.8/100km(1Lあたり約8.3 -9.3km走行)
※WLTPモードは燃費や排出ガス試験における国際基準
カイエンの燃費は8-9km/L程度です。サイズが大きく重量もあるガソリンSUV車のため、燃費性能はよいとはいえません。
カイエン E-ハイブリッド
カイエン E-ハイブリッドは、パワフルなV6ターボエンジンと無音の電気モーターを両方搭載したプラグインハイブリッド(PHEV)車です。
燃費(WLTP):複合燃費10.9L-10.0/100km(1Lあたり約9-10km走行)
ガソリンと電気の複合燃費は9-10km/1L程度です。電気モーターのみで42-44kmの航続距離を備えているため、走行状況によってはモデル燃費を超える低燃費走行が期待できます。
カイエン S
カイエンSは、2.9LのV6ツインターボエンジンを搭載した上級グレードです。
燃費(WLTP):13.3-12.4L/10km(1Lあたり約7.5-8km走行)
カイエンSはスポーツ性能を重視しているため、燃費性能はベーシックグレードに劣ります。
カイエン SE-ハイブリッド
カイエンSE-ハイブリッドは、電気モーターでの航続距離を最長90km確保した上級PHEVです。
燃費(WLTP):複合燃費10.9-10.0L/100km(1Lあたり約9-10km走行)
燃費性能はカイエンEハイブリッドと同程度ですが、航続距離はE-ハイブリッドの約2倍あります。軽い街乗りで電気モーターメインの走行にすれば、燃費をかなり抑えられるでしょう。
カイエン GTS
カイエンGTSは快適性と高いスポーツ性能を両立させたグレードです。力強い走りを実現する走行性能を誇り、外観もスポーティさを感じるデザインに仕上げられています。
燃費(WLTP):13.3-12.6L/100km(1Lあたり約7.5-8km走行)
カイエンGTSの燃費はカイエンSと同等です。スポーツ性能が高いガソリン車は、どうしても燃費が落ちてしまいます。
カイエン ターボ E-ハイブリッド
カイエン ターボ E-ハイブリッドは、カイエンPHEVにおける最上級グレードです。4LのV8ツインターボエンジンと130kwの電気モーターを搭載した、モンスター級PHEVといえます。
燃費(WLTP):複合燃費12.1-11.3L/100km(1Lあたり約8.3-8.9km走行)
圧倒的なパワーを誇るためか、燃費性能はカイエンSE-ハイブリッドやカイエンE-ハイブリッドに劣ります。
カイエンと同じ車格のモデルの比較
ここではカイエンと同車格の高級SUVを紹介します。燃費や特徴を比較してみましょう。
BMW X5
カイエンよりも大きく、一際存在感のあるボディが特徴的なPHEVです。
<X5 xDrive50e M Sport>
燃費(WLTC※):複合燃費10.1km/L
※市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
燃費は1Lあたり10kmで、カイエン E-ハイブリッドやカイエン SE-ハイブリッドと同等です。
アウディi Q7
アウディのプレミアムSUVです。一般のハイブリッドシステムより構造がシンプルな「マイルドハイブリッドシステム(MHEV)」を搭載しています。
<Q7 55 TFSI quattro S line>
燃費(WLTC):複合燃費9.5km/L
Q7は1Lあたり約9.5kmで、燃費性能はカイエン SE-ハイブリッドと同等です。
ランドローバー レンジローバースポーツ
ラグジュアリー性とスポーツ性能を両立させたMHEVです。
<レンジローバースポーツ DynamicSE(D300マイルドハイブリッド)>
燃費(WLTC):複合燃費11.3km/L
1Lあたり11.3kmで、同じスポーツSUVであるカイエンシリーズの燃費性能を上回っています。
メルセデス・ベンツ GLE
メルセデスの中核SUVで、ゆったりと座れる大型ボディが人気のMHEVです。
<GLE 300 d 4MATIC(ISG搭載モデル)【MP202401】>
燃費(WLTC):複合燃費14.2km/L
GLEの燃費は1Lあたり約14kmと、今回紹介したクルマの中でもっとも低燃費でした。
カイエンの燃費を抑えるためのポイント
カイエンの燃費を抑えるポイントは下記の3つです。
急発進や急減速をしない
発進時はアクセルをゆっくり踏み込み、走行時の急加速・急停止は控えましょう。カイエンはアクセルをぐっと踏めば瞬時に加速するパワーを持っています。加速力を試してみたくなるかもしれませんが、燃費向上の観点から急加速はなるべく避けてください。
定期的にメンテナンスをする
タイヤの空気圧や劣化したエンジンオイルは燃費の悪化につながります。定期的なメンテナンスを心がけましょう。
アイドリングストップ機能に注意
カイエンの一部車輌には、停車時にエンジンを自動でオフにするアイドリングストップ機能が搭載されています。本来は無駄な燃費の消耗を抑える機能ですが、停車が多い場所だと逆に燃費効率が悪くなる可能性があります。走行場所にあわせてオン・オフを切り替えましょう。
まとめ
カイエン全6車の中で、もっとも燃費がよいモデルは「カイエン E-ハイブリッド」と「カイエンE-Sハイブリッド」でした。とはいえ、実際の燃費は走行場所や走行方法によって変わります。紹介した内容を参考に、自身に合ったクルマを選びましょう。