更新2025.03.25
10年落ちのクルマでも高額買取は可能?価値を最大限に引き出す売却術
外車王SOKEN編集部
10年以上乗った愛車を手放すときに気になるのが、「いくらで売れるのか」ではないでしょうか。10年落ちのクルマは、新車に比べると価値は下がるものの、車種や状態などによっては高値で買い取ってもらえる場合もあります。
この記事では、10年落ちの高額買取が期待できるクルマの特徴や、高く買い取ってもらうためのコツ、さらには実際の買取相場について詳しく解説します。愛車を少しでも高く売却したい方は、ぜひ参考にしてください。
10年落ちのクルマでも高額買取は期待できる?
そもそも「10年落ち」とは、新規登録から10年経過していることです。たとえば、2014年に新規登録されたクルマは、2024年に10年落ちとなります。
10年も経過すると古いクルマだと思われがちですが、10年落ちのクルマでも、適切にメンテナンスされており十分に走行可能な状態であれば、高値での買取に期待できます。
一般的にクルマの寿命は10年、10万kmといわれています。これは、クルマを10年も使用すればすでに走行距離が10万kmに達しているケースが多く、エンジンをはじめとした重要な部分に故障が生じやすくなるためです。
しかし、実際には10年以上使用されているクルマも数多くあります。自動車検査登録情報協会によると、2024年3月末における乗用車(軽自動車を除く)の平均使用年数は13.32年であり、寿命とされる10年を超えています。
参考:車種別の平均使用年数推移表/一般財団法人自動車検査登録情報協会
近年は、技術の向上によるクルマの品質改善により、適切にメンテナンスをすると10年以上経っても問題なく走行可能なクルマが増えてきました。10年落ちのクルマであっても、状態や車種などによっては高値での売却が可能でしょう。
10年落ちでも高額買取が期待できるクルマの特徴
どのような状態のクルマであれば10年落ちでも高額買取に期待できるのでしょうか。ここでは、10年落ちでも高値で買取ってもらえる可能性のあるクルマの特徴について、具体的に解説します。
走行距離が少ないクルマ
10年落ちのクルマでも、走行距離が短いクルマは高く評価される傾向があります。一般的に、年間の走行距離の目安は普通車で1万kmとされています。10年落ちのクルマであれば、10万km未満であれば好評価を得やすいでしょう。
10万kmは中古車市場で大きな境目とされています。中古車を購入する際に「10万km未満」という条件で検索する人が多いため、この数字を超えると買取価格が大きく下がる傾向があります。
車輌の状態が良好なクルマ
定期的にメンテナンスを行い、車輌の状態が良好なクルマは高く評価されるでしょう。エンジンオイルやブレーキフルードの交換、タイヤの状態、内外装の清掃状態など、日頃からのケアが買取価格に大きく影響します。
特に、定期点検整備記録簿(メンテナンスノート)が残っていると、適切なメンテナンスを行ってきた証明になり、買取価格アップにつながります。
人気・希少価値のあるクルマ
以下のようなクルマは、10年落ちでも高値で買い取られる傾向があります。
高グレード車や特別仕様車
最上位グレードや限定モデルは台数が少なく、希少価値が高いため査定額も高くなりやすいです。
スポーツカー
コアなファン層を持つスポーツカーは中古市場でも人気があり、高値で取引される傾向があります。
長期間フルモデルチェンジしていないクルマ
10年の間にフルモデルチェンジが行われていないクルマは、現行モデルに近いため価値が保たれやすくなります。
海外で人気の高いクルマ
国内での評価が低くても、海外市場で需要が高いクルマは輸出用として高く買取されることがあります。特に、オフロード車や4WD車、ワンボックスカーなどが該当します。
修復歴のないクルマ
事故や修理の履歴がないクルマは、買取価格が高くなります。特に、フレームやピラーなどの骨格部分に損傷がない車輌は高評価を受けやすいでしょう。
10年落ちのクルマの買取相場はどのくらい?
10年落ちのクルマの買取相場は、車種やコンディションによって大きく異なります。一例として、外車王が買取した10年落ちのクルマの価格を紹介します。
■BMW MINI クーパー S ロードスター(2014年式)/128万円(2014年式)
■メルセデス・ベンツ C200 アバンギャルド AMGライン(2014年式)/110万円
■ポルシェ 911 カレラ(2014年式)/655万円
■メルセデス・ベンツ GL450(2013年式)/50万円
■BMW X6 M(2013年式)/130万円
■プジョー RCZ マグネティック (2013年式)/95万円
■フィアット 695エディツィオーネマセラティ(2013年式)/230万円
■ジープ ラングラー(2013年式)/125万円
■ジャガー XJプレミアムエディション(2013年式)/180万円
■ランドローバー レンジローバー イヴォークプレステージ(2013年式)/70万円
10年落ちのクルマを高く売るためのコツ
10年落ちのクルマをできるだけ高く売却するためには、以下のポイントを押さえましょう。
下取りではなく買取を選ぶ
ディーラーでの下取りよりも、中古車買取業者への売却のほうが一般的に高値がつきます。下取りでは、グレードやオプションなどの細部まで評価されにくい傾向がありますが、買取業者はグレードやオプション、車輌の状態などをプラス評価してくれることが多いです。
複数の買取業者で査定を受ける
1社だけではなく、複数の買取業者に査定を依頼すると、より高い買取価格を引き出せるでしょう。一括査定サービスを利用すれば、一度の申し込みで複数の業者からの査定を受けられるため、申込みの手間を省けます。
。特に10年落ちのクルマの場合は、専門性を持った買取業者であるかどうかも重要なポイントです。たとえば、スポーツカーならスポーツカー専門買取業者、輸入車なら輸入車専門業者など、車種の特性に合わせた業者を選ぶと高額査定につながりやすくなります。
査定前にクルマを綺麗にする
査定前には、内外装を綺麗に清掃しておきましょう。外装の洗車はもちろん、内装の掃除や消臭も重要です。見た目の印象がよいクルマは、メンテナンスが行き届いているという印象を与え、査定額アップに繋がります。
純正パーツを用意する
カスタムパーツを装着している場合は、可能であれば純正パーツに戻しておくことをおすすめします。中古車市場では純正の需要が高いため、純正パーツがある場合は査定時に提示しましょう。
売却時期を見極める
クルマの価値は時間とともに下がるため、売却を決めたら早めに行動することが重要です。特に、以下のタイミングを避けると、より高い価格で売却できる可能性があります。
・年式が変わる前(12月までに売却)
・走行距離の大台(10万km等)に乗る前
・車検切れ間近のタイミング
また、中古車市場は3月や9〜10月に活性化する傾向があるため、この時期に売却すると買取価格が上がりやすいとされています。
10年落ちのクルマに乗り続けるリスク
10年落ちのクルマはもう「古いクルマ」であるために、乗り続けるといくつかの故障のリスクを伴います。具体的な内容をみていきましょう。
メンテナンス費用の増加
10年以上経過したクルマは、各部品の劣化が進み、故障のリスクが高まります。エンジン回りや電装部品などの主要部分の修理が必要になると、高額な修理費用がかかる場合があります。
税金の増加
新車登録から13年目以降は、自動車税(種別割)と自動車重量税が増税されます。自動車税(種別割)は13年以降から約15%増税され、自動車重量税も新規検査から13年経つと増税される仕組みです。
買取価格の低下
時間が経つにつれてクルマの価値は下がり続けます。10年落ちのクルマをさらに長く所有し続けると、将来的な売却時の価格はより低くなる可能性が高いです
まとめ
10年落ちのクルマでも、状態がよく人気のある車種であれば、予想以上の高値で買取してもらえる可能性があります。愛車を高く売却するためには、複数の買取業者に査定を依頼し、クルマの状態を良好に保つことが重要です。
特に走行距離や定期メンテナンスの記録、純正パーツの有無などは買取価格に大きく影響するため、日頃からのケアが将来の高額査定につながります。売却を考えている方は、本記事で紹介したポイントを参考に、愛車の価値を最大限に引き出してください。
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