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更新2017.11.21

1,000万円貯めてから買うか?買ってから払うか?スーパーカーの購入はどちらが良いか考えてみた

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JUN MASUDA

スーパーカーを購入した後、筆者が運営しているブログ「Life in the FAST LANE.(http://intensive911.com/)」等で、よくこういった問い合わせをいただくようになった。

「自分にもスーパーカーを買えますか?」と。

お金がないと購入できない、と考えているケースがほとんどだ



具体的には、「いくら元手あればスーパーカーを買えるのか?」「いくら稼げばスーパーカーを買えるのか?」というものが多い。
つまりはお金の話になる。

1,000万円貯めてから買うか?買ってから払うか?スーパーカーの購入はどちらが良いか考えてみた

世間一般には、「お金がたんまりないと、スーパーカーを買えない」と認識されている。
だから自分はお金を貯めてからスーパーカーを買うのだ。そう考えている人がほとんどだ。

だが、とボクは思う。
これは正論ではあるが、スーパーカー購入の近道ではない。

ボクは、スーパーカーを購入するにはお金そのものも重要だけれど、「お金の計算ができる」ことのほうがもっと重要だ、と考えている。

簡単な話で、「借金をすればいい」のだ。
他人に借金を勧めるとは不届き千万、という向きもあるかもしれない。
しかし今は近年まれに見る低金利時代である。
さらに、飲み食いやギャンブルのために借金をするのではない。
「スーパーカー」という、「形を持ち、資産としても価値のあるもの」を買うためにお金を借りるのだ。
そう、ボクたちには『大義名分』がある。

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スーパーカーを購入するということは投資でもある。いろいろな意味で



ボクはスーパーカーを購入することは「投資」だと考えている。
なにもスーパーカーの売買で儲けようというわけではない。
スーパーカーを買おうと努力したこと、スーパーカーを実際に買ったという自信、スーパーカーを通じて知り合った人たちが、自分の能力や価値を高めてくれるのだと考えている。

1,000万円貯めてから買うか?買ってから払うか?スーパーカーの購入はどちらが良いか考えてみた

その意味において、スーパーカーを購入することは新しい世界へと羽ばたくためのパスポートを手に入れるようなものだと考えているが、これは機会を改めて述べたいと思う。

ここでお金の話にもどろう。
単純に言うと、「貯めてからスーパーカーを買うか」「スーパーカーを買ってからそのお金を返すか」だ。

日本は一般に借金を嫌う。そこにはマイナスイメージがあるからだ。
だが、借金を投資だと考えるとどうだろう?

たとえば、今時分は飲食店を出そうと考えている。
しかしお金がない。
経験もない。
だから、どこか有名シェフのもとに下働きとしてつき、修行を積み、開業資金と経験を積んでから自分の店を出そう。

至極まっとうで正論とも言え、ボクはこの考え方を尊重したい、と思う。
ただ、同時に「時間がかかりすぎる」とも考えている。

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だから、ボクが飲食店を出すのであれば、まず「お金」を借りる。
そのお金で腕の立つシェフを雇って店を出す。
自分は料理ができなければ、他に料理ができる人を雇えばいい。ボクはそう考えている。

日本だと、飲食店を出すには、自分自身が一流の料理人でなければ、という考え方が根強いかもしれない。
そして、ボクもその考え方は否定しない。

しかし、「一流の料理人しか店を持てない」ということは、「一流の料理人以外には、自分の店を持つチャンスが与えられない」ということになる。
それだと、ちょっと寂しすぎやしないだろうか?

同じように、「お金がないとスーパーカーが買えない」のでは寂しすぎると思うのだ。

幸いにしてスーパーカーは売却価格が高い



だから、ボクは「スーパーカーを買うお金がなくても、思い切って借金をし、スーパーカーを買う」という考え方でもいいんじゃないかと思う。

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幸いにして、スーパーカーは売却価格が高い。
とくにフェラーリは、残価設定ローンを組んだとき、3年後の「残価」が75%に設定されるが、実際の売却価格はもっと高い。

さらにスーパーカーの需要の高さは「世界的なもの」だ。
右ハンドルの日本車は右ハンドル採用国でしか売却ができないが、左ハンドルのスーパーカーは世界の主要マーケットが欲しがっている。
中国の景気が悪くなろうとも、北米や欧州での需要があるだろう。その逆もしかりだ。

1,000万円貯めてから買うか?買ってから払うか?スーパーカーの購入はどちらが良いか考えてみた

つまり日本国内の景気に左右されずにスーパーカーは売却でき、それ以前に中古相場は世界中の旺盛な需要によって下支えされた安定市場だ。
スーパーカーが売れなくなったときは世界滅亡のときだと思われ、そのときはもう売却価格を気にしている余裕はないだろう(借金も世界とともに消滅するかもしれない)。
つまり「スーパーカー市場の世界的暴落」は起こり得ない事象のひとつだともボクは考えている。

そしてたぶん、(もちろん場所にもよるが)マンションや一軒家を購入するより、「スーパーカーの値下がり」率は低いだろう。

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それでもお金の計算はしっかりと行わねばならない



だが、「お金を借りれば買える」というほどスーパーカーは甘くない。
しっかりした資金計画あってこそのスーパーカー購入だ。
計画無くして購入すれば、早晩破綻するのは火を見るより明らかだ。

ここで簡単に計算してみよう。
たとえば、ここで3000万円のフェラーリを、残価設定型ローンで購入するとしよう。
フェラーリの3年後の残価は75%だから、3年後に2250万円を返すか、売却すればいい。
3000万円から2250万円を引くと750万円となるが、これは3年の間に返さねばならない。
750万円全額を借金すると、1年あたり250万円だ。これを12ヶ月で割ると、月あたり約21万円となる。
この21万円を毎月返せばなんとかなる、というのがここでの理論だ。

ただ、毎月21万円というのはかなりキツい。
たとえば手元に300万円あればどうだろう?
750万円返すうちの300万円を現金で先に支払うので、ローンを組むのは450万円。
これを3年で割ると150万円、一月の支払いに換算すると12万5000円だ。

こうやって考えてゆくと、どれくらい毎月どのくらいまで支払えるか、そしてどれくらい「元手」が必要かもわかる。

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なお、自動車を購入するには税金などの諸費用、ローンにも金利が必要だが、これは車両や借入先によって変動するため、ここでは勘案していないことは注意して欲しい。

購入後に必要なのは税金や保険、ガソリン代、駐車場代などだが、これらも当然考慮する必要がある。
他に考えるべきはメンテナンスにかかる費用ではあるが、フェラーリには「7年間の無料メンテナンス」がついており、「新車保証」もある。
よって、今は「財布に現金が100万円くらい入っていないと安心してフェラーリに乗れない」ということはない(そもそもこれは都市伝説のたぐいだ)。

以上が新車を購入した場合だが、仮に「1500万円の、7年落ちくらいのフェラーリ」を購入した場合はどうだろう。
残価設定ローンが使えないと、新車の場合は「750万円で済む」ところ、「1500万円を」返さなくてはならない。
加えて保証も切れており、無料メンテナンス期間も終了しているので、メンテナンス費用は自分持ちだ。

1,000万円貯めてから買うか?買ってから払うか?スーパーカーの購入はどちらが良いか考えてみた

つまり、「3000万円の新車のほうが、1500万円の中古車に比べて」負担がずっと軽く買える、ということになる。
「お金がないとスーパーカーを購入できない」という思い込みを捨て、現実的に計算してみると新車でも「買えそうな」道が見えてくるから不思議だ。

あとは思い切りだけだ!



ボクがとにかく言いたいのは、「一歩前に踏み出す」ことだ。
「お金がないからスーパーカーを買えない」と考えていると、いつまでたってもスーパーカーは買えない。
だから計算してみる。
そうすると、いくら必要で、いくら足りないのかがわかる。
いくら足りないのかがわかれば、その「いくら」をどうするか、を考えることで前にすすめる。
ボクが考えるのはそういうことだ。

新しいビジネスを始めるのに、必ずしもそのビジネスに精通していなくたっていい。
自分ができなければ、かわりにできる人を見つければいい。
自動車レビュー動画で稼ごうと思ったとき、「いや自分は外見がイマイチなんで人気でないから」と諦めず、レビューの内容は自分で考え、それからお金で美人モデルを雇って(自分の考えた内容を)語らせて再生回数を増やしてもいい。

1,000万円貯めてから買うか?買ってから払うか?スーパーカーの購入はどちらが良いか考えてみた

今やお金はクラウドファンディングで調達できるし、人材はLinkedinで探すことができる。
なんでも「自分でできないと」と考えていると、「お金で不足を解決して」前に進む人にどんどん置いてゆかれる、ということだ。

それに、スーパーカー購入計画をブログにて公開すれば、それなりのアフィリエイト収入が見込め、購入資金や維持費の足し(もしかするとそれ以上)になるかもしれない。
人気が出れば書籍化も夢ではないはずだ。

万一維持できなくとも、幸いにしてスーパーカーは売ることができる。
十分な計画を立て、それに基づいて資金を調達して購入し、しかしそれでも何らかの予定外の事情で「払えなく」なれば、そのとき売ればいい。

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売ってしまえば「チャラ」かもしれないし、場合によっては「お釣り」も来るだろう。
もしくはいくばくかの「借金」が残るかもしれない。
それでも「自分はスーパーカーを買ったのだ」という事実は変えようがないし、その自信はその先にいかなる困難が待ち受けていようとも、きっとあなたを助けてくれるはずだ。

[ライター・撮影/JUN MASUDA]

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