更新2022.02.26
女人の品定めはキビシメ?! 彼氏がデートで乗ってくるクルマは重要なのか考えてみた
細谷明日葉
「彼氏のクルマが○○で最悪でした!」
「最低でも○○に乗ってるオトコじゃないと付き合いたくない!」
一昔前とくらべ、ブランド志向は下がりつつあるようにも思える昨今。
それでもこの手のコメントがネットにあがるたび、批判殺到不可避といっても過言ではない“デートする際のクルマ”問題。
しょせん発言はある程度自由なので、あからさまに特定の個人をつるし上げるのでなければ、なにを望むも勝手です。
けどまぁ、イラっとくる人の気持ちもわからなくはない…。
炎上中はついつい感情的になりがちですが、今回はこの飽くなき争論(?)を女性の立場からマイルドに考えてみたいと思います。
■彼氏がデートで乗ってくるクルマへの是非
誰しも、好きなモノには色眼鏡が働きます。たぶん。
いきなり自分の愛車が「彼氏のクルマが○○で最悪でした!」…の○○にあげられてたら、どう思うでしょう?
反論のレスはしなかったとしても、オーナーとしていい気分はしないはずです。
または「どうして最悪だったのか?」という内容次第かもしれませんが、大抵この種のネタって、そのクルマが“安価”であることがほとんど。
要は「そんなチープなクルマで私を迎えにきやがったのか!」と申したいのですね。
(釣りでわざと炎上狙っているケースも多いと思いますが…)
「じゃあオメーはどんだけ美人なんだよ!」
「彼氏のクルマにケチつけられるほどいい女なのか!」
…ごもっとも。大抵の女性はブーメランを喰らうでしょう。
仮にもし、めっちゃカワイイ子の発言だったとしても“性悪オンナ”のそしりは免れません。
むしろこの流れになるならば、先に「私は○○に乗ってる彼氏募集中です!」って宣言しておけばいいんですよね。
そうすれば多少「うぜぇ…」とかはあるにせよ、まるっきりの批判よりはマシなはず。
まずは肯定から入ってみよう!
…というわけで(?)、一応女性として生まれた筆者の独断と偏見により、女性ウケがよさそうと思しきクルマをピックアップしてみます。
(注:外車王SOKENなので輸入車に偏り気味です)
■アガるクルマ【ブランド編】
●アストンマーティン、マセラティ
スポーツカーとしてのスペックとおもてなしを両立させたモデル多数。
スーパーカーのような絢爛さとはまた違うので、女性目線からすればただただ上質感だけを味わえます!
●メルセデス・ベンツ、BMW
大抵のおなごは“ベンツ”と“ビーエム”にならばぶーたら文句を垂れないはず。
日本でもっとも知名度がある“ガイシャ”ゆえ、クルマに詳しくない女子にも“スリーポインテッドスター”および“バイエルンブルー”は一目瞭然!
ハイエンドモデルのみならず、B~Cセグメントでも気に入ってくれそうです。
●ランドローバー
大きいクルマ=男らしいって感じがします!
本来はイギリスのカントリーサイド向けとして愛されたブランドですが、その本質は英国紳士。SUVの持ち味でレジャーを楽しめるのはもちろん、洗練された存在感は都会にも違和感なくとけ込みそうです。
●シトロエン、ボルボ
クルマに無知な女子からすると『たくさん見かけるドイツ車よりもちょっとこだわりあるっぽい』部類。
理念こそ違う2社ですが、共通しているのは“パッセンジャー想い”な点!
長距離移動が大得意な乗り心地なので、助手席の人はついつい気持ちよくなって寝ちゃうかも(笑)。
●アルファ ロメオ
アルフィスタにとっては、官能をもたらすエンジンと耽美的なパッケージが魅力。でも一般女性はもっと単純に「アルファロメオって名前がもうすでにオシャレ」としか思っていません。「私の彼氏アルファロメオに乗ってるの」とでも言おうものなら、気分はたちまちミラノコレクション!
●ミニ(BMW)
どんなシーンにも溶け込むアイコニックなフォルム。
誰が見てもミニだとわかるそのルックスは、女性からもカワイイと好感度◎!
おしゃれでサイズ感もちょうどいいため、「私も運転してみたい」という気分にさせてくれそうです。
■アガるクルマ【形状・ジャンル編】
●SUV
ポルシェ カイエンやメルセデス・ベンツ Gクラスetc...今をときめくSUVは女性ウケもGOOD!
大きなクルマばかりの印象ですが、フォルクスワーゲン T-CrossのようなBセグサイズも大人気。アクティブで楽しいデートに連れ出してくれそうな予感!
●ステーションワゴン
個人的にバックシャンだと思えるプジョー 508sw、インテリ感あふれるボルボ V90etc...SUV同様、ステーションワゴンもめいっぱいレジャーが満喫できそう!
大体のラインナップに同モデルセダンがありますが、ステーションだとよりはつらつとした印象に。
●クーペ(スポーツ)
スタイリングばつぐんなスポーツカーの助手席に憧れる女子も多いハズ。
ポルシェ 911やジャガー Fタイプなど、ある程度足元に広さが確保されたモデルなら非の打ちどころはありません!(フルバケはやめましょう)
アウディ TTも丸いフォルムが女性ウケしそうです。
●アイコニック
長い歴史の中でモデルチェンジを得ながらも、唯一無二の意匠をつらぬくフォルクスワーゲン ニュービートル、フィアット 500、ミニ。
これらのアイコニックなクルマたちなら、きっと彼女にもかわいがってもらえるでしょう!
■デートには不向き(かもしれない)クルマ
肯定があれば否定もあり…。
心苦しくもありますが、コレはデートにはちょっと…というクルマもご紹介。
●ヤン車、ドリ車、痛車
必要以上にブリブリうるさかったり、極端に見た目がド派手にカスタムされているクルマだと、女性はドン引きしてしまう恐れあり!
なるべくノーマル+α程度の外観をキープしたほうが無難かもしれません。
●乗り降りしにくいクルマ
ケーターハム スーパーセブン、KTM X-bow、ロータス 2-イレブンetc...大きく足を開かないと乗り降りできないのが女性には×。
“体験”としてたまに乗るならOKですが、デートのたびに服装制限があるのはちょっと考えもの。ロールケージを組んだクルマもこの部類ですね。
●キズほったらかしなクルマ
どんなにカッコイイクルマでも、目立つキズや大きな凹みが延々放置されているようでは台無しです。イイ感じに年季が入った“味感”とボロを混同してはなりません!
●エアコンがないクルマ
珠玉のヒストリックや、サーキット向けのコンペティション…大変趣があってステキですが、ドライブ中にエアコンがないとなれば、女性はしんどい思いをしてしまうでしょう。汗のニオイが気になって、デートを楽しむどころではないかも…?
●オープンカー
もはやこの手の話題で必ずBAD票が入る定番ですね(笑)。
デートのときに開けなければいいのでは…とも思うのですが、やっぱり完全箱型には適わない居住性&静粛性。
最初は新鮮さが嬉しくても、やがて欠点に目がいってしまう女性が多いそうな…。
■クルマはお金で買える。けれど内面はプライスレス!
「オレのクルマダメじゃん…」と思った殿方!
それはそれでよいのです!
あなたの人生を彩る愛車、オンナに媚びる必要はございません!!
まして、クルマ1つで“付き合う・付き合わない”が決まるようでは、そもそも最初からうまくいく相手ではないのです。そんなに彼氏に○○に乗ってほしければ、彼女が買い与えてやればいいではありませんか。
そう、クルマは一部例外を除いては、お金さえあれば買えるんです。
でもお互いの内面のいいところ・悪いところはプライスレス。
せっかく優しくて彼女想いな男性なのに、車種が気に食わないだけで見限ってしまうなんてもったいない!
反対に、好みの超高級最新モデルに乗っている男性ならば、モラハラ男でもいいのですか?
え?イケメンで優しくて超高級最新モデルに乗っているリッチマンじゃなきゃダメ??
それはもう…がんばってくださいとしか(笑)。
クルマだけで彼を品定めする前に、彼自身の魅力はなにか、まずそっちから考えてみてはいかがでしょうか?
もちろんファッションの一部として理想をもつのはステキなこと。
彼の愛車のいいところを発見したり、どんな車種に憧れるかをネタにすれば、デートでクルマトークがもりあがるかもしれません。
どーーーしても納得がいかないならば、やっぱり「○○に乗ってる彼氏募集中です!」って、先に募集要項決めておけばイヤな思いをせずに済みますよ!
[ライター:細谷 明日葉 / 画像:Adobe Stock、細谷 明日葉]