ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
黒い流麗なオフロードクーペ、BMW X6 M50dを目撃@ドイツ現地レポ
中込 健太郎
BMW X6は東京辺りでもしばしば目にするBMWの言うところのSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)のプレミアムラインです。成り立ちとしてはX5の姉妹車的な位置づけですが、デビューからかなりの台数を積み上げたモデル、商業的には大成功を納めた1台と言っても良いでしょう。デビュー当初はアメリカのマーケットに的を絞っていましたが、現在ではスパータンバーグの工場を拡大するまでに至っていて、ヨーロッパや中国などのあまり期待していなかった地域での大きな評価を獲得することにも成功しているのです。そんなX6のトップモデル、M50dのレポートがドイツから届きました。雰囲気がアメリカンで、なんとなくドイツというよりカリフォルニアのカーメルあたりのちょっとした木陰にたたずんでいるようにすら見えるから不思議ですね。
現在一機種のみV8のガソリンエンジンがあるのですが、それ以外は3種類のディーゼルエンジンなのですね。チューニング違いで30d、40d、そしてこのM50dというラインナップ。ディーゼルのラインナップの中でもっともパワフルなこのM50dではトリプル・ターボ直列6気筒3.0ℓエンジンで386psと75.5kg-mを発生するのだそうです。ここでも登場する最近の「じつは定評のあるエンジン以上にいい仕事をする」と各所からの声の多い8速ATのおかげで、ただちに相当のに速度に至らしめるパワーを引き出すことができるのです。130km/h前後だと1800rpmを少しこえた回転数で巡航するといいますから、ものすごいパワーなのですが、パワフルすぎてすべての造作が「わけない」「こともなげに」何事もなかったかのごとく行われるクルマなのです!と申し上げても良いのでしょう。
このBMW、今のBMWを代表する1台、ある意味そういっても過言ではないでしょう。このクルマ、BMWのお膝元ドイツでは、評価が高まったとはいえ、かなり少数派。特にこのグレードともなるとなかなか見る機会は少ないそうです。スマートなクーペ、およびスポーティサルーンこそBMWの本流という原典原理主義のクルマ好きの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ドイツの各地を覆う黒い森。そこを走り抜ける黒い流麗なオフロードクーペなんて、改めて考え直してみると、なかなかマッチしているとは思いませんか?
とにかく、最新のBMWを見て「こんなの僕の知っているBMWじゃない!」わたしも何度となくそんなキモチになったものですが、私の知っているBMWが実はすでに「過去のもの」になっているということに他ならないのかもしれません。クルマを見る目がリベラルで進歩的でないとおいてかれてしまいそうだ。最近のBMWのモデルを見ていると、こういう反省をさせられることがかなり多い。そう感じているのは私だけでしょうか。
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]
現在一機種のみV8のガソリンエンジンがあるのですが、それ以外は3種類のディーゼルエンジンなのですね。チューニング違いで30d、40d、そしてこのM50dというラインナップ。ディーゼルのラインナップの中でもっともパワフルなこのM50dではトリプル・ターボ直列6気筒3.0ℓエンジンで386psと75.5kg-mを発生するのだそうです。ここでも登場する最近の「じつは定評のあるエンジン以上にいい仕事をする」と各所からの声の多い8速ATのおかげで、ただちに相当のに速度に至らしめるパワーを引き出すことができるのです。130km/h前後だと1800rpmを少しこえた回転数で巡航するといいますから、ものすごいパワーなのですが、パワフルすぎてすべての造作が「わけない」「こともなげに」何事もなかったかのごとく行われるクルマなのです!と申し上げても良いのでしょう。
このBMW、今のBMWを代表する1台、ある意味そういっても過言ではないでしょう。このクルマ、BMWのお膝元ドイツでは、評価が高まったとはいえ、かなり少数派。特にこのグレードともなるとなかなか見る機会は少ないそうです。スマートなクーペ、およびスポーティサルーンこそBMWの本流という原典原理主義のクルマ好きの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ドイツの各地を覆う黒い森。そこを走り抜ける黒い流麗なオフロードクーペなんて、改めて考え直してみると、なかなかマッチしているとは思いませんか?
とにかく、最新のBMWを見て「こんなの僕の知っているBMWじゃない!」わたしも何度となくそんなキモチになったものですが、私の知っているBMWが実はすでに「過去のもの」になっているということに他ならないのかもしれません。クルマを見る目がリベラルで進歩的でないとおいてかれてしまいそうだ。最近のBMWのモデルを見ていると、こういう反省をさせられることがかなり多い。そう感じているのは私だけでしょうか。
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]