オーナーインタビュー
更新2018.09.26
小さな頃からクルマが大好き!29才のオーナーと2台の大切な愛車が絆ぐものとは?
松村 透
しかし「クルマが好きで、生計を成り立てている都内在住の20代」は確かに存在します。しかも今回のオーナーさんは、既婚者でありながら愛車2台体勢というカーライフを送っていらっしゃいます。
今回、CL CARSでは、そんな3人の若い世代の方を取材を試みました。決して楽とはいえないカーライフ、そして日々の暮らし。それでも敢えて「都内在住でありながら輸入車を手に入れた」20代のオーナーさんの実録レポートです。今回は輸入車よりも、もう1台の愛車が主役?かと思うほど、クルマやスポーツカー愛を語っていただきました。
オーナープロフィール
・お名前:EBINAさん
・年齢:29才
・職業:会社員
・愛車:BMW 118i(F20型) & 日産フェアレディZ バージョンニスモ(Z33型)
現在は、ファッションアパレル関連の仕事をされていて、都内でパートナーとご一緒に暮らしてらっしゃいます。
クルマ以外の趣味を教えてください
そういわれてみれば…、クルマが趣味のすべてかもしれません(笑)。
父親が製油所に勤務していまして、人手が足りないときにはタンクローリーを運転することもあったようです。そのDNAを受け継いだように思います。若い頃は板金の仕事もやっていたので、私も、物心ついたときからクルマに接していました。家にクルマのミニカーや働くクルマの図鑑、月刊自家用車誌を買ってもらっていました(笑)。
なぜクルマが好きなったのか…小さい頃からクルマが近くにあったことが影響しているように思います。
現在のクルマを購入したきっかけや決め手を教えてください
大学に入学することが決まった段階でクルマを買おうと決め、両親にも宣言しました。もともと映画が好きで、スポーツカーに興味を持った理由のひとつが映画です。しかし、上京してきたときは、東京でクルマを買うイメージが持てませんでした。金銭面はもちろん、都内で運転することにも怖さを感じていましたし…。
ただ、学生時代はローンを組むことができなかったので、就職してから購入しました。それが日産のフェアレディZ(Z33型)ですね。かつて、若い人が乗るクルマ、デートカーといえばスポーツカーでしたよね。父親が見ていた映画でも、アメ車の助手席には金髪の女性が乗っていたり…。
BMW 1シリーズを購入したのは、妻も運転免許を持っているので、運転する愉しさを体感して欲しいという思いがあり、ディーラーで購入に踏み切りました。
クルマを購入するまでの経緯を教えてください
実はZ33型のフェアレディZが初の愛車で、3台乗り継いでいまして…。最初のZは諸事情で1年弱で手放すことになり、その後、手に入れた中期型と呼ばれているモデルはなぜかしっくり馴染まなくて、7ヶ月ほどで手放してしまいました。
その間、半年くらいクルマ浪人をした時期もありましたね。そこでスバル インプレッサを試乗してみたりしましたが、やはり自分とは合わなかったんです。
周囲からも「結局、Zが好きなんじゃないの?」といわれて思うところもあり、現在の最終型のバージョンニスモを手に入れることになります。
クルマのカスタマイズには興味がありますか?
バージョンニスモを納車した当初は、峠やツーリング走行を楽しんでいました。しかし、富士スピードウェイの走行会などに参加するようになり、2年半ほど前に袖ヶ浦フォレストレースウェイのライセンスも取得しました。
車検でお世話になったZの主治医からのお誘いもあり、ワンメイクレースにエントリーしてからはのめり込みましたね。サーキット走行をするとタイヤの摩耗が激しいので、何とかやりくりしていますが、相当お金をつぎ込んでいますね‥。でも、今しかできないことだと思っているので割り切っています。
クルマを所有する理由に所有欲と周囲の目、それぞれ気にしていますか?
職場ではクルマにまつわる話しをしないようにしています。その理由として、クルマって贅沢品というイメージが強いからです。
クルマ関連でよく見るメディア、雑誌はありますか?
雑誌でいうとオートスポーツ誌やベストカー誌、映像ではトップギアやおぎやはぎの愛車遍歴を見ます。最初は興味がなかった妻も、私の影響で最近はクルマ関連の番組を見るようになりました。
最近のできごとで、クルマにまつわる1番の思い出は?
例えばカフェまでの移動をはじめ、日常生活のなかでクルマと触れ合える時間が楽しいと感じています。サーキット走行もしていますが、こちらは非日常であり、競技というイメージです。でも、仲間との出会いはサーキットが多いですね。
都内在住の友人は運転するのが怖いという理由でクルマ好きは少ないです。クルマを所有することからシェアする方向へとシフトしているのも、いちクルマ好きとしては寂しい気持ちもありますね…。
取材後記
EBINAさんご自身が強い思い入れがある日産フェアレディZ(しかもバージョンニスモ!)と、奥様にも運転の愉しさを知って欲しいと手に入れたBMW1シリーズ。
2台の愛車をシーンごとに巧みに使い分け、クルマ趣味を謳歌しているEBINAさん。取材に同行してくださった奥様も、EBINAさんのほとばしるクルマ熱に少しずつ感化されてきているのでしょうか…。
仕事を全力でこなし、家族と趣味を両立しているEBINAさん。決断力を行動力があればこそ成せることなのかもしれません。奥様の理解を得ながら、これからもクルマ趣味に邁進することは間違いなさそうです。
[ライター・撮影/江上透、画像提供・EBINAさん]