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ドイツ現地レポ

更新2023.11.22

プジョー504カブリオレとフォルクスワーゲンポロが「なかなか渋い」

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中込 健太郎

もう少しで日本でも自動車税の時期ですね。頭が痛いです。古い車は懲罰的にかけてきますので、なかなかしびれますね。さて、Hナンバーで歴史的な価値のあるクルマは優遇していこうという取り組みで、こちらの読者の方にはすっかりおなじみかもしれませんが、ドイツからそんな少し古い車に関する話題が届きました。

(編集部追記:当記事は過去配信した記事の改定版です)

日々の暮らしに寄り添ったクルマたちこそ、Hナンバーがふさわしい。@ドイツ現地レポ

車はプジョー504カブリオレとフォルクスワーゲンポロですね。なかなかこのあたりは「渋い」という評価になるのではないでしょうか。

プジョー504は、1968年から1983年まで生産(ライセンス生産車はアルゼンチンで1999年まで生産されましたが)されたフランスの大変オーソドックスなセダン並びにワゴンなど、をもつアッパーミドルクラスのフランスを代表する車種の一台です。その中でクーペとカブリオレはピニンファリーナの仕事による流麗なボディを与えられました。とても量販車の派生車種とは思えない雰囲気がありますよね。セダンも含め、一時は大変たくさん走っていましたが最近は世界的にも台数が減ってきているようです。こういうクルマをさらっと乗るのはなかなか素敵なのではないでしょうか。

日々の暮らしに寄り添ったクルマたちこそ、Hナンバーがふさわしい。@ドイツ現地レポ

カフェオレのような色のフォルクスワーゲンポロは、一応二代目ということになろうかと思います。

今のようにシュコダやセアトがグループ企業にいなかった当時、旧東欧地域、南ヨーロッパの低所得者層マーケットの開拓を視野に入れて開発されました。当時ゴルフに続いてスポーツ名のポロを車名を採用した裏には東方見聞録のマルコ「ポーロ」もかけられていたとも言われています。これが登場するまではフォルクスワーゲンはドイツを中心とする西側諸国に限られたマーケットの中でのセールスがメインだったと言います。もっと軽量で、経済的で安価な乗用車ということで、フォルクスワーゲンのファンを一気に増やした中興の祖、立役者と言ってもいいでしょう。

日々の暮らしに寄り添ったクルマたちこそ、Hナンバーがふさわしい。@ドイツ現地レポ

レーシングカーや高級車、特注のコーチビルダーの作品のようなクルマは比較的後世に残りますが、大衆車、商用車、ベーシックカーはそもそもクルマを趣味としては考えていない人たちが、クルマ趣味のことなどを全く想定しないまま利用していたクルマがほとんどです。そのため残存率は高級車よりも遥かに少ないと言えるでしょう。

しかしながらこうしたクルマこそ、クルマが私たちの暮らしと密接にかかわり合い、日常の一コマ、歴史の一ページを彩っていたことを示す大変貴重な資料ではないでしょうか。そういうものも残しやすいこのHナンバーの制度。やはり尊いと思いますね。

[ライター/中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]

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