ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
魅力の詰まったミスタータフネス、メルセデス「W124」シリーズのタクシー@ドイツ現地レポ
中込 健太郎
日本ではプレスティッジの高い選択肢として受け止められることが多いメルセデスベンツ。しかし、よくカレントライフでも取り上げているかもしれませんが、このクルマの価値の本質は、そのプレスティッジ以上に、このクルマがクラス平均からすると過剰品質であるということなのではないでしょうか。筆者も以前所有していて、機会があれば是非もう一度所有したいと思わせる魅力の詰まったミスタータフネス。最後のミディアムクラスにして最初のEクラス、W124は忘れることのできない一台と言えるでしょう。ドイツからそんなW124シリーズのタクシーのレポートが届きました。
日本ではあまり見ませんが、日本以外ではメルセデス・ベンツのタクシーは大変一般的ですね。ワゴンだということなのでS124になりますでしょうか。アーク溶接でくみ上げられたボディは高い剛性を誇り、見た目にも関わらず、運転した時の感覚には塊感がある。フラットな荷室フロアを作る為に、床下に移動されたガソリンタンクをレールで吊るし、安全性にも配慮。など「ただルーフのばしただけでしょ?」で話を軽く流すことができないこだわりが随所にちりばめられているようですね。日本でもかなり人気を博し、当時都内などではよく見かけたものですね。
走行距離38万キロ。まだまだこれからと言ったところでしょうね。パーツ一つ一つはコストがかかった「荘厳」なもの。しかし極めてシンプルな仕組みで構築されているのがこのクルマです。いろいろメンテナンスは必要かもしれません。しかしメンテナンスしていれば新しいクルマに買い替えるのがおっくうになるほど、いつまでももつ高い耐久性はまさにタクシーにはうってつけと言えるでしょう。陸続きのヨーロッパ、時には国境を越えて・・・などといったお客さんを乗せることもあるということを聴いたことがあります。そんな環境ではこのクルマの真価は発揮されるのでしょう。
ことさら騒ぎ立てることは無いのですが、十分に高性能。当然にそこそこ低燃費(当時のクルマとしては)。悠然とした風格がある。必然であるように場所を選ばない。こういうクルマはなかなか無いと思います。ただしここへ来てだいぶいいものが厳選され、ただ単に安かろうな個体はだいぶ姿を消した印象があります。もし欲しいという方はお早めに手に入れた方がいいかもしれません。そしてぜひ、ひけらかすメルセデスではなく、向き合うほどに手になじむメルセデス、ご自身で体感していただきたいものです。
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]
日本ではあまり見ませんが、日本以外ではメルセデス・ベンツのタクシーは大変一般的ですね。ワゴンだということなのでS124になりますでしょうか。アーク溶接でくみ上げられたボディは高い剛性を誇り、見た目にも関わらず、運転した時の感覚には塊感がある。フラットな荷室フロアを作る為に、床下に移動されたガソリンタンクをレールで吊るし、安全性にも配慮。など「ただルーフのばしただけでしょ?」で話を軽く流すことができないこだわりが随所にちりばめられているようですね。日本でもかなり人気を博し、当時都内などではよく見かけたものですね。
走行距離38万キロ。まだまだこれからと言ったところでしょうね。パーツ一つ一つはコストがかかった「荘厳」なもの。しかし極めてシンプルな仕組みで構築されているのがこのクルマです。いろいろメンテナンスは必要かもしれません。しかしメンテナンスしていれば新しいクルマに買い替えるのがおっくうになるほど、いつまでももつ高い耐久性はまさにタクシーにはうってつけと言えるでしょう。陸続きのヨーロッパ、時には国境を越えて・・・などといったお客さんを乗せることもあるということを聴いたことがあります。そんな環境ではこのクルマの真価は発揮されるのでしょう。
ことさら騒ぎ立てることは無いのですが、十分に高性能。当然にそこそこ低燃費(当時のクルマとしては)。悠然とした風格がある。必然であるように場所を選ばない。こういうクルマはなかなか無いと思います。ただしここへ来てだいぶいいものが厳選され、ただ単に安かろうな個体はだいぶ姿を消した印象があります。もし欲しいという方はお早めに手に入れた方がいいかもしれません。そしてぜひ、ひけらかすメルセデスではなく、向き合うほどに手になじむメルセデス、ご自身で体感していただきたいものです。
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]