更新2021.04.23
ベンツは頑丈すぎるのか。丈夫な理由や安全性能まで解説
外車王SOKEN編集部
ベンツは「頑丈すぎる」と言われるほど、丈夫な車を生産しています。ベンツの歴史は、安全技術ともに歩んできたといっても過言ではありません。昔から頑丈と言われる所以は、追求された安全性にあります。
ここでは、ベンツ頑丈と言われる理由やその他の外車との安全性能の違いについて解説します。また、ベンツに長く乗るためのポイントについても紹介しますので、参考にしてください。
ベンツは頑丈すぎる?
ベンツは非常に丈夫な車です。なぜ「頑丈すぎる」とまで言われるのでしょうか。その要因の一つは、「高い安全性」にあります。
例えば、アメリカ米国道路安全保険協会が、2000年~2003年の間に運転者が死亡した事故について調査を行いました。その中で最も死亡率が低いのは「メルセデス・ベンツ Eクラス」でした。その安全性能は現在のモデルにもしっかり受け継がれており、先進の運転支援技術を通じてユーザーに安全性能を提供しています。
しかし、メルセデス・ベンツを頑丈だから死なない車と考えてしまうと後悔に繋がるかもしれません。絶対に死なない車というのはありません。また、メルセデス・ベンツが最も重視しているのは、「走る」「曲がる」「止まる」という基本性能です。そして、この3つの要素がメルセデス・ベンツが目指す安全性の原点であり、最終目標なのです。
ベンツが頑丈と言われる理由
メルセデス・ベンツが昔から頑丈な車と言われる理由には、ドイツの交通事情やメルセデスの安全哲学が深く関わっています。
ここでは、速度無制限の高速道路として知られるアウトバーンや現在のベンツに採用されている先進運転支援システムについて解説しますので、参考にしてください。
高速走行でも安全が確保される
メルセデス・ベンツは、高速走行でも安全が確保されるような車作りをしています。その理由は、ドイツ全土を網羅するアウトバーンでの走行を前提にしているためです。
そのアウトバーンとはドイツやオーストリアの一部区間を除く速度無制限の高速道路です。時速200km/h以上の速度で走行するのが当たり前と言われており、当然ながら世界最高水準の安全性能が求められます。
アウトバーン以外にも、ドイツには日本とは異なる文化が存在します。それは、ドイツ人が車を長く乗ることです。ドイツ人には、車は移動の道具であり、道具は壊れない限り使い続けるという哲学があります。そのため、購入した新車が少々モデルチェンジをしても心を動かされることはありません。
ドイツ人にとって、資金を投じて購入した新車を20万キロ、30万キロ乗ることは当たり前のことです。そして、さらに長い距離を修理を繰り返しながら乗り続けるのです。
強度が高い素材が使われている
ベンツの車体には、強度が高い素材が使用されています。衝突安全ボディを作るべく、引張り強さと軽さが売りの高張力鋼板を採用しています。
例えば、2018年に39年ぶりに全面改良したGクラスは、車両寸法を大きくしながらも高張力鋼板やアルミニウム合金を多用することで、先代車に比べて約170kgもの軽量化を実現しました。
さらに驚くことには、ミディアムクラスにおいては、1985年のデビュー当時から高張力鋼板をはじめとした軽量化素材を採用しています。1994年4月以降の新型車に義務付けられたオフセット前面衝突試験の基準をすでにクリアしていたのです。
国家の予算を投入して開発されている
メルセデス・ベンツをはじめとしたドイツ車メーカーが国をあげて開発に力を注いでいることはあまり知られていません。
ドイツでは、日本のように電子機器、バイオ、宇宙開発などに国家予算を投じるのではなく、自動車産業を自国の基幹産業と明確に位置付け予算を投じ続けています。その金額や規模は定かではありませんが、日本の数十倍とも言われています。
国家の莫大な予算を投入して車の開発を進めていることは、メルセデス・ベンツをはじめとしたドイツ車は世界中で高い評価を得ている理由のひとつです。
ベンツの安全性能について
ベンツの安全性能は、以下の2つの思想がもとになっています。
・「事故を未然に防ぐこと」
・「万が一の際には何より大切な命を守る」
メルセデス・ベンツの先進の安全性能は、運転手の意志を最も重視しています。同時に安全かつ快適な運転を目指しているのです。
ここでは、「衝突時の備え」や「衝突を回避するシステム」について解説しますので、参考にしてください。
衝突時の備え
ベンツの衝突時の備えには、以下のような機能があります。
・パッシブセーフティ:SRS エアバッグやシートベルト・テンショナーなどにより、乗員の全方位の安全を確保し、衝突時のダメージを最低限に抑制
・ポストセーフ:自動でコールセンターにつながるサービスなどで、迅速な救助を可能にすると同時に二次被害の発生を防止
このような機能により、万が一事故があった場合でも被害を最小限に留めることができます。
衝突を回避するシステム
最近のメルセデス・ベンツは先進運転支援システムを積極的に採用しており、その充実度は世界最高レベルと言っても過言ではありません。
そうした先進運転支援システムで、衝突の回避として最も活躍する機能が「アクティブブレーキアシスト」です。この機能は、先行する車両や路上の物体などと衝突しそうになると、自動でブレーキを作動を作動させ、衝突回避または被害軽減をサポートします。
他にもメルセデス・ベンツには以下のような安全装備が用意されています。
・渋滞の中を走行中に作動する「渋滞時緊急ブレーキ」
・歩行者との衝突を回避しようとしたときにステアリング操作をアシストする「緊急回避補助システム」」
・障害物を前にしたまま間違って発進したときに速度を2㎞/h以下に抑える「ドライブアウェイアシスト」
このような機能により、衝突事故を起こすリスクを最小限に抑えています。
ベンツとその他外車との安全性能の違い
先述の通り、ドイツには日本とは異なる哲学や交通事情が存在します。つまり、ドイツ車の安全性や耐久性の高さはメルセデス・ベンツに限ったことではないのです。
特にメルセデス・ベンツと直接的なライバルであるBMWにはその傾向がみられます。例えば、メルセデス・ベンツが欧州の衝突安全テストで高評価を得ているのに対して、直接的なライバルであるBMWは米国(アメリカ道路安全保険協会)の衝突安全テストにおいて、多くの車種が最高評価を獲得しており、BMWは頑丈で事故の際も安全という評価に繋がっています。そしてその安全性ゆえにBMWに長く乗るユーザーの獲得にも繋がっています。
そして、もう1社安全性が高く評価されているメーカーがあります。それは、北欧スウェーデンの自動車メーカーであるボルボです。
メルセデス・ベンツは1950年代に衝撃吸収構造ボディの開発を積極的に行いました。一方、ボルボは同じ時期に世界で初めて3点式のシートベルトを実用化をしています。他にも、ROPS(横転保護システム)やBLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)などの画期的なシステムを生み出してきました。
今や当たり前となった安全装備や衝突安全ボディはボルボやベンツが切り開いた安全技術のおかげと言えるのです。
ベンツを長く乗るためには定期的なメンテナンスが重要
メルセデス・ベンツは頑丈という話を聞いても、国産車の方が壊れにくいと考える方は多いかもしれません。
しかし、エンジン、ボディ、足回りについては輸入車の方が丈夫な場合が多いと言われます。つまり、ドイツを代表するメルセデス・ベンツは、定期的なメンテナンスさえしっかり行えば長く乗れるということです。
長持ちの秘訣は、1年ごとに行う法定点検やオイル、ブレーキなどの消耗部品の交換です。よくベンツを購入検討している人からは「ベンツは何年乗れるのか」と言った質問がありますが、1990年代のネオクラシックなメルセデスがいまなお中古車として数多く流通していますので、メンテナンスを受ければ確実に20年は乗れると言えるでしょう。
長く乗れるベンツへの乗り換え検討した場合には外車王で無料査定
長く乗れるメルセデス・ベンツへの乗り換えを検討する場合、古い車の買取実績やノウハウに自信がある業者に相談することはひとつの選択肢と言えます。
そこで紹介したいのが、輸入車専門買取の外車王です。外車王は昔からネオクラシックなメルセデスを得意としており、整備などのノウハウも豊富に持っています。
したがって、高価買取はもちろんのこと、経験豊富な査定スタッフが車選びの相談にも乗ってくれるはずです。
頑丈なベンツで安心してドライブを
ここまで、様々な角度から頑丈と言われるメルセデス・ベンツについて解説してきました。ドイツ人の哲学や長く乗るためのメンテナンス方法を知ることで、好みの1台が見つかるはずです。
頑丈なベンツを見つけて安心してドライブを楽しみましょう。
メルセデス・ベンツを高く買い取ってもらうには
メルセデス・ベンツ を高値で売却したい場合は外車王がおすすめです。輸入車に精通した専門スタッフは メルセデス・ベンツ の特徴及びセールスポイントを把握しているため、一般買取店では評価が難しい車種でも正確かつ高額査定を実現します。一般買取店で思った金額が出なかった方、ディーラー下取りに不安のある方、一括査定にうんざりの方など、愛車の価値を少しでも理解してほしいとお考えでしたら、ぜひ外車王にお任せください。