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更新2023.11.22

「まだ元気」も信頼の証!メルセデスベンツ日本「ヤング・クラシックリフレッシュプログラム」がスタート

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中込 健太郎

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最近では日本車に負けないくらいポピュラーな存在になった輸入車。絶対的にはまだまだ限られたシェアでしかないようですが、それでも昔ほどの特殊なことではなくなってきたというのが、輸入車に乗ることなのではないでしょうか。ことドイツ車に関しては、かなりポピュラーな存在だと言えるでしょう。もちろん、もともとの設計が日本の道路環境に適合する信頼性を備えていることに加え、日本に荷揚げされた直後の新車整備体勢が充実していることは、シェア拡大の戦略的な観点においても、ユーザーにとって安心して選択できるクルマであるためにも重要な必要条件と言えるのではないでしょうか。そんな中、メルセデスベンツ日本株式会社は、去る11月19日、国内での新車整備センター(VPC)での整備実績が100万台に到達。その100万台目のラインオフのイベントをするということで、愛知県豊橋市にある新車整備センターにお邪魔してきました。

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イベント時にはゲストを迎える170S。

豊橋市は日本の輸入車陸揚げ港としては最大の取り扱い台数を誇り、この輸入車の陸揚げを重要な産業として位置づけているといいます。そのため様々な規制緩和もインポーターに対して実施しています。昨年は18万台、今年も11月頭の段階で15万台を陸揚げする実績を誇る「輸入車の玄関口」としてその存在感を示しています。

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規制緩和の一環で豊橋で陸揚げしているメーカーに関しては、全国の陸運支局に申請の上、認可されれば、各社の施設の定められた場所で、全国の登録封印を実施することが可能。メルセデスベンツではいち早く、この11月19日より北海道から沖縄まで全国すべてのナンバーの封印が豊橋新車整備センターで可能になったのです。従って希望すれば陸揚げ直後に、豊橋で納車を受けファーストドライブを楽しむことが可能です。

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レセプションルームはメルセデスベンツマニアでなくとも見る者を愉しませてくれます。

その中で一つ発表があったのが、「ヤング・クラシックリフレッシュプログラム」を、来る2016年から着手するというものでした。自社で新車整備を開始して25年。当初はラインナップも少なく扱い台数も今よりずっと少なかった中、それでも一台一台丁寧に陸揚げして、厳しいチェックの上整備を施し、ユーザーのもとに届けていたのです。100万台という総数の積み上げもさることながら、メルセデスベンツについて知り尽くした経験と実績があるという面と、今もまだまだ現役で走るクルマも少なくない新車整備開始当初のモデルたちを「ヤング・クラシック」と定義付け、中には、新車当時、実際に整備を行った経験のあるスタッフも含まれている「ノウハウ」を活かして、1台でも多く、少しでも新車の状態に近づけて末永く現役を続けさせることは、結局は今のニューモデルを販売していく上でも、メルセデスベンツのクルマ作りに対する信頼性を広く知らしめる上で有効な活動だというのです。

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対象車はこちら。もはやヤングタイマーと呼ばれるモデルですが、ここから現在のメルセデスベンツ日本自社での輸入が始まりました。

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当日はオーナーズクラブの会員の所有車から該当車を集め、リフレッシュを施した4台のメルセデスベンツが新車整備センターに展示されました。これは300TE 4MATIC。

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300SE。

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190E 2.5-16。

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500SL。

もちろんパーツの供給は現行の新型車と同じというわけにも行かないが、メーカー再生部品「リマン部品」の流通も、先に発表があった通り。こうしたモノと組み合わせて、クラシックカー、ヴィンテージモデルのレストアというのとも少し違った、普段のアシとしてしっかり使える高い耐久性を持つクオリティを、メーカー自ら取り戻す活動に取り組むというのは、かなり画期的なことなのではないでしょうか。

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新旧二台並べると、衰えることの無い価値、脈々と続く伝統を感じますね。

もちろん「メルセデスだからできることで・・・」という面もあるかもしれません。しかし、新車セールスに注力するのがビジネスの柱であるはずのインポーターが、自らより大所・高所的視点で、広く既納顧客に対するメッセージ、サポートに乗り出すことは、自動車ビジネスを考える上で大きな決断であることには相違ないでしょう。ある種の退路を断ち「メルセデスベンツ」をこの国に増やす取り組みは「皆様に選ばれ、もっとも愛されるブランドへ」その目標に向かう具体的な動きだということもできるかもしれません。

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メルセデスベンツに関しては「あの頃は良かった、それにひきかえ・・・」というようなことを良く耳にするメーカーです。しかし、今のモデルで練れて来たクルマのもつ全方位的ホスピタリティの根底に流れるものは、まったく多くの人が懐かしく思うあの頃のメルセデスと変わらないような気もするのです。しかし、それを体感する機会が少しでも多く残ることも、今のメルセデスのキャラクターを正しく理解する上で重要なこと。個人的にはそんな価値も感じているのです。いずれにしても「やっちゃえ!」というメッセージばかりをコマーシャルで流す一方、ニューモデルを国内に投入しないメーカーもある現状です。あの会社にはとにかく「何かあるでしょう?」と思ってしまうのです。それにひきかえ、一番あぐらをかいていても不思議ではなさそうな歴史的にも規模の面でも申し分ないメルセデスベンツの「火のついたかのようなお尻」を見るたびに、今の自動車の於かれている適切な危機感の基準もここにあるような気がしてならないのです。

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1台でも多くの懐かしいモデルが、少しでも生きながらえて、日本の道路を見守り続けてくれることは、まず率直に楽しみなことです。

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年明けから全国のメルセデスベンツ正規販売店で「ヤング・クラシックリフレッシュプログラム」をご指定の上、ご相談ください。これは一サービスのはじまり以上に、この国の自動車文化の一ページがめくられることになるような気がするのです。

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