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更新2025.02.12

クルマ売却時の保険等級はどうなる?引継ぎ方法と注意点を解説

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外車王SOKEN編集部

クルマを売却する際に気になるのが、任意保険の等級を引き継ぎできるのかという問題です。等級が高ければ高いほど保険料が割引になるため、できればそのままで乗り続けたいものです。実は、クルマを売却する場合でも、手続きを行えば等級を引き継げます。


この記事では、クルマの売却時における保険等級の取扱い方法や注意点までを詳しく解説します。新しいクルマへの乗り換えを検討されている方はもちろん、一時的にクルマを手放す予定の方にも参考になる情報を紹介します。


クルマの売却時における保険等級の基本知識


クルマの売却時における保険等級の基本知識


クルマの売却を考える際に、任意保険の等級について理解しておくことは非常に重要です。適切な対応により、長年積み重ねてきた等級をそのままに新しいクルマに乗り換えできます。


任意保険の等級制度とは


任意保険の等級制度は、安全運転を続けることで保険料が段階的に割引になる仕組みです。新たに任意保険に加入する場合は通常6等級からスタートし、1年間無事故で過ごすごとに1等級ずつ上がっていきます。最高は20等級で、等級が上がるほど保険料の割引率も大きくなります


たとえば、保険料の割引率は6等級で19%程度ですが、15等級になると51%前後まで上がります。つまり、15等級の場合、6等級と比べて保険料が約30%も安くなるということです。等級を維持・引き継ぐことで、継続的に保険料の負担を抑えられます。


※保険料の割引率は保険会社によって若干異なります。


なお、等級制度は保険会社共通の制度であり、保険会社を変更する場合でも引き継ぎが可能です。ただし、引き継ぎには期限があり、前契約の満期日や解約日から7日以内に新契約を結ぶ必要があります。


クルマ売却時の保険等級の取扱いパターン


クルマを売却する際の保険等級の取扱いは、その後の予定によって大きく3つのパターンに分かれます。それぞれのケースに応じて、適切な手続きを行いましょう。


車輌入替


新しいクルマに乗り換える場合「車輌入替」という手続きを行うと、現在の等級をそのまま引き継げます。ただし、新しいクルマの用途や車種によっては引継ぎができない場合もあるため、事前に確認が必要です。


中断証明


一時的にクルマに乗らない場合は、「中断証明」の手続きを行いましょう。たとえば、海外赴任や転勤などで一時的にクルマが不要になる場合が該当します。このケースでは「中断証明書」の発行により、最長10年間等級を維持できます。


解約


今後一切クルマに乗らない場合は、保険を解約してもよいでしょう。高齢による運転免許の返納などがこれに該当します。ただし、将来的に家族が等級を引き継ぐ可能性があるのであれば、中断証明書を発行しておくことをおすすめします。


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クルマ売却時の保険等級引継ぎ方法


クルマを売却する際に等級を引き継ぐには手続きが必要です。ここでは、具体的な引継ぎ方法について詳しく解説します。


新しいクルマに乗り換える場合の手続き


新しいクルマに乗り換える場合、最も一般的な手続きが「車輌入替」です。これは現在の保険契約の対象であるクルマを、新しく購入するクルマに変更する手続きです。車輌入替を行うと、現在の等級をそのまま引き継ぐことができます。


車輌入替の手続きには、以下の書類が必要です。


・新しいクルマの自動車検査証(車検証)
・現在のクルマの総走行距離が分かる資料
・車輌入替申込書
※保険会社によっては追加で別の書類が必要な場合があります。


手続きは納車日より前に済ませておくとよいでしょう。納車日を契約変更日として設定すると、納車された瞬間から保険による補償を受けられます。なお、手続き可能な期限は、新しいクルマを取得した翌日から30日以内です。


また、保険会社を変更する場合でも等級は引き継げます。ただし、前契約の満期日もしくは解約日の翌日から7日以内に新契約を結ぶ必要があります。この期限を過ぎてしまうと、等級は引き継ぎできなくなってしまいます。


一時的にクルマに乗らない場合の手続き


一時的にクルマに乗らない場合は、「中断証明書」を発行しましょう。中断証明書があれば、最長10年間等級を維持できます。中断証明書の発行には、以下の条件を満たす必要があります。


・等級が7等級以上
・契約しているクルマが「廃車」「譲渡」「返還」「抹消登録」のいずれかの状態
・契約しているクルマを「廃車」「譲渡」「返還」「抹消登録」のいずれかの理由で別の車輌と入れ替える場合
・契約しているクルマが盗難にあった場合
・満期日もしくは解約日から5年以内に発行を申請する


中断証明書の発行手続きをする場合、まずは加入している保険会社に連絡しましょう。保険会社によって手続き方法は異なりますが、多くの場合、電話やインターネットでの申し込みが可能です。


発行された中断証明書は、再びクルマを購入して保険に加入する際に使用します。中断証明書を使用して保険を再開する場合、以下の条件を満たす必要があります。


・中断証明書の有効期限内(10年以内)
・新しい保険の開始日から過去1年以内に取得したクルマである
・中断証明書に記載された記名被保険者本人、配偶者、または同居の親族が契約者


保険等級の引継ぎで注意すべきポイント


保険等級の引継ぎで注意すべきポイント


保険等級の引継ぎには、いくつかの重要な注意点があります。これらを理解しておくことで、スムーズな引継ぎが可能になります。


等級引継ぎの期限と条件


等級を引き継ぐ際には期限が設けられています。新しいクルマへの車輌入替の場合、取得した日から30日以内に手続きを完了させる必要があります。また、保険会社を変更する場合は、前契約の満期日または解約日の翌日から7日以内が期限です。


中断証明書の発行申請は、満期日もしくは解約日から5年以内に行う必要があります。この期限を過ぎてしまうと、どんなに高い等級であっても引継ぎができなくなってしまいます。


また、等級が引き継げても、保険料は必ずしも同じになるとは限りません。クルマの車種や型式によって保険料は変動します。これは「型式別料率クラス制度」と呼ばれるもので、事故の発生率や修理費用の統計データに基づいて保険料が決定されます。


家族間での等級の引継ぎルール


家族間で等級を引き継ぐ場合は、特定の条件を満たす必要があります。引継ぎが可能なのは以下の関係者のみです。


・記名被保険者の配偶者
・記名被保険者または配偶者の同居の親族


ここで重要なのは「同居」という条件です。たとえば、大学進学で別居している子供には等級を引き継ぐことはできません。ただし、配偶者の場合は別居していても引継ぎが可能です。


また、7等級以上の場合は引継ぎのメリットがありますが、6等級以下の場合は新規で契約した方が有利になる可能性があります。特に若年運転者の場合、親の低い等級を引き継ぐよりも、新規で契約した方が保険料が安くなる場合があります。


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まとめ


クルマの売却時における保険等級の管理は、将来の保険料に大きく影響する重要な要素です。ここまで説明してきた内容を踏まえて、以下のポイントを必ず押さえておきましょう。


まず、新しいクルマに乗り換える場合は、必ず車輌入替の手続きを行います。手続きは納車日までに済ませましょう。保険会社を変更する場合は、7日以内という期限を厳守しなければなりません。


一時的にクルマに乗らない場合は、中断証明書の発行を忘れずに行いましょう。特に7等級以上の場合は、将来の保険料負担を大きく軽減できる可能性があります。中断証明書は最長10年間有効で、同居の家族も使用できる便利な制度です。


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