ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
「アウディR8」ほどリーズナブルなスーパーカーはない
中込 健太郎
R8はクルマとしての完成度が高い
ランボルギーニなどと基本的には同じエンジンを持ち(グレードによっては異なるものもあるが)その十分に奇抜というか、眼を惹くアピアランスを纏い、アウディお得意のクアトロシステムの力を借りて、クルマとしての完成度に関しても妥協のない一台。
そして、あくまでも見るものの、はやる気持ちをクールダウンさせようとするような、より慣れ親しんだアウディのエンブレムがついているこのクルマ。この手のクルマながら、どこかインテリジェンスのようなものも感じさせるから不思議です。とはいえ、中身一緒でしょ?ランボルギーニと、、、と思いきや、そうではないのです。
前後の駆動配分などでわずかな差をつけていて、それがしっかりとステアリングを握ったときのフィーリングの差になっているです。
こんな風ですので、実際これ、アリじゃない?と思うクルマ好きの人は多いようで、中古車価格はかなり安定しているようです。もちろんランボルギーニよりは安価のようですが、アウディの他のモデルの残価率と比べると、かなり高値を維持している模様です。
アウディR8は特別なアウディ
そんな、ちょっと気になるR8の写真がドイツから届きました。やはりドイツにはかなり走っているのでしょうか?東京あたりだと、ときどき見かけますね。しかし思えば、かつてラリーでも活躍した「アウディ・クアトロ」はもう30年以上前のことでしょうが、あの時代で1200万円ほどしました。当時としては異次元の走りでクルマ好きを魅了したものですね。あれと比べれば、もっとアピールが強く、ハイパワーで、特別なアウディのスーパーカーR8。新型は国内へは限定で導入されるようです。
しかし2000万円クラスのクルマも珍しくなくなってきた昨今、その優れた自動車としての性能と価格のバランスを考えると、そのリーズナブルな点は、再び再評価されてもいいという内容なのかもしれませんね。
どんなクルマに乗ろうか、という思いから、あこがれるクルマとは、の間で右往左往している、正確に言うと右往左往していたいクルマ好きにとって、アウディR8は、なかなかテーマ性に富んだ「クルマの神様からのプレゼント」のような命題だと言えるのではないでしょうか。
[ライター/中込健太郎 カメラ/CLドイツ駐在員]