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更新2020.07.30
大切な1985年式トヨタ スプリンター トレノをカーシェアしている40代男性の声とは?
外車王SOKEN PROMOTION
反対に、クルマを所有していない人、憧れのクルマに乗ってみたいけれど、レンタカーやカーシェアリングではまず触れることができない、レアや貴重なモデルをドライブできるかもしれない・・・。そんな、双方の思いを叶えてくれるのが「エニカ」です。
しかし、オーナー側にとっては「エニカ」というサービスを介していても、いきなり初対面の人にクルマをシェアするのは不安でしょう。それは、使う側にとってもそれは同じこと。使用料を払う立場とはいえ、そんな大事なクルマを自分に気持ちよくシェアしてくれるのか、ちょっと心配・・・という思いが少なからずあるでしょう。
そこで今回は、実際にエニカに愛車を登録して、既に複数のユーザーさんにシェアしているという「863さん」にインタビューを試みました。
オーナープロフィール:
お名前:863さん
年齢:40代
性別:男性
職業:会社員
居住地:東京都
愛車:トヨタ スプリンター トレノ(1985年式)
URL:https://anyca.net/car/12189
エニカに登録しようと思ったきっかけを教えていただけますか?
少しでも維持費を補えればいいかな・・・という思いと、クルマ好きの知り合いが増えることを期待して登録してみました。
これまで乗り継いでこられた愛車遍歴を教えていただけますか?
こちらになります。AE86(以下、ハチロク)は3台目になります
・日産 シルビア 2ドア LS-X(S110/後期)
・トヨタ カローラ レビン 3ドア Gt-Apex(AE86/1型)
・マツダ アンフィニ RX-7 Type-R(FD3S/1型)
・日産 マーチ 3ドア A#(K11/前期)
・トヨタ スプリンター トレノ GT-V(AE86/2型)
・三菱 シャリオ グランディス EXCEED(N80/前期)
・トヨタ ウィンダム 3.0G BlackSelection(MCV30/前期)
・トヨタ アルファードG AX トレゾア(ANH15W/前期)
・トヨタ スプリンター トレノ 3ドア GT-APEX(AE86/2.5型)
このハチロクを手に入れたきっかけは何でしたか?
30年の付き合いになるクルマ好きの旧友が、当時、同時期に所有していたAE86(不調もあり、数年間放置していました)を、私が箱替え車両を探しているのを知って譲ってくれたものです。
貴重なクルマだけに、正直心配な部分はありませんでしたか?
車種が車種だけに、手荒に扱われること、そして事故が一番心配な部分です(某マンガのように、エンジンは10000回転も回りませんし、「溝落とし」は絶対無理です)。オーナーとして、日ごろからメンテナンスには万全を期していますが、何しろ登録から30年以上経過した個体ですし、シェアしていただいているあいだの故障やトラブルも心配でした。
シェアするときの判断基準はありますか?
社会人としての良識がある方(受け応えがキチンとしている、真摯で誠実であること)、あと、マニュアル車で市街地を普通に走れることでしょうか。
どのような年齢層の方が借りに来られますか?
20代と40代の方が多い印象です。20代では某マンガで知ったと仰る方が多いですね。40代の方は、若いときにハチロクを所有していて、懐かしくなって・・・というケースが多いでしょうか。また、マニュアル車のペーパードライバーな方からのリクエストが多いんですね。これは意外でした。
エニカに登録したことによるメリット/デメリットを率直に教えてください
メリットおよびデメリットを下記にまとめてみました。
●メリット:
収入面はもちろんですが、シェアしてくださる方も、ハチロクに対する思い入れ・思い出がある方がほとんどなんですね。車両を返却してお帰りいただく際にお見送りをしているのですが、ご満足いただけたことが分かるので、私も気持ちが満たされますよね。正直いって嬉しいです。
運用面においても、大手企業ならではの安心感(セキュリティー面などのシステムが整っている点)はもちろん、貸し出す側の価格設定や条件面などの自由度の高さも魅力のひとつです。また、万一、事故が起こってしまった場合のサポート体制など、運営サイド側の体制が常に正常進化していると感じることができる点も大きな魅力です。
●デメリット:
いまのところ、登録したことに起因してのデメリットはありません。
エニカに登録して、気づいたことや想定外だったことはありますか?
事故のサポート体制や保険の改定など、運用面、アフターフォローの体制のサービス向上の進歩が早い点でしょうか。
興味はあるけれど、現在登録を検討している方へメッセージをお願いします!
いちクルマ好きとして、実際に登録しているユーザーとしてお伝えしたいのは「まずは説明会に参加してみてはいかがでしょうか?」ということですね!
取材まとめ:愛車に対するオーナーの愛情は、シェアする人にも伝わっている!
プロフィールにもありますが、オーナーの863さんは「いわゆる旧車好きで運転は勿論車のメンテナンスも出来る限り自分でやっています。(原文ママ)」とあるように、このハチロクを大切に乗っていらっしゃることがひしひしと伝わってきます。
シェアした方のレビューを拝見していると、863さんその思いをしっかりと受け止め、大半は「自分がシェアする側だったら・・・」という気持ちでハチロクのドライブを楽しんでいるようにも見受けられます。リピーターの方がいらっしゃるのも印象的です。
また、エニカというサービスを通じてクルマ好き同士が知り合い、交流を深めていくケースも増えつつあるようです。
863さんも「シェアした方にご満足いただけた」と仰っているように、自分の大切な愛車がクルマ好きの方にも喜ばれ、感動体験の一躍を担っていることは、エニカを使う側にとって、思わぬ副産物なのかもしれません。
補足:シェアする場合は『自分の愛車以上に大切に扱う』くらいがちょうど良い!
最後に、この「エニカ」が継続するうえで何より重要なのは、シェアする側のモラルにあります。例えばレンタカーやカーシェアリングは事業者が所有しているものであり、使っているクルマをぶつけたり壊してしまったとしても、きちんと謝罪して、保険でまかなえれば何とかなるレベル。言葉は乱暴ですが「お金で解決」できます。
しかし「エニカ」の場合は違います。個人のオーナーが大切に乗っている愛車を使うわけです。つまり、あくまでもオーナーの善意のうえで乗らせてもらっているのであり、そこをはき違えてはいけないのです。万一、壊して修理したとしても、オーナーさんに辛い思いをさせてしまうことになります。そこでカレントライフとしては【自分の愛車以上に大切に扱うくらいがちょうど良いのではないか?】という認識です。これはもう、断言してしまいます。
863のハチロクはもちろんのこと、他のユーザーさんの愛車をシェアする際にも、このことを思い出してみてください。そして、お互いが気持ちよく、同じクルマ好きとして良い関係でいられるように心掛けたいものですね。
[ライター/江上透 画像提供/エニカ]