
ドライブ
更新2018.07.08
うどん県で絶品蕎麦を食す。国道193号沿いの「阿讃亭(あさんてい)」で味わう「古式そば」と山の幸
野鶴 美和

高松市街地からは約40分。清流・香東川に沿って延びる国道193号を徳島県美馬市方面へ。沿線上にある山紫水明の里、香川県高松市塩江町は湯の町「塩江温泉郷」としても全国的に知られます。
うどんと古式そばの店「阿讃亭」

峠道のカーブ途中に、うどんと古式そばの店「阿讃亭」は建っています。建物が見えてくる少し前から「うどん」のノボリを目印に減速し、そのまま駐車場へ入ります。

▲店舗手前にも駐車スペースがあります
クルマから降りてまず目に飛び込んでくるのは、軒先に設置された大水槽。なんと天然うなぎのストック水槽だそうです。覗き込むと、土管にはうなぎが鮨詰め。香川県は、全国有数の天然うなぎの産地なのです。

▲天然うなぎの生態にも興味津津
ここ「阿讃亭」は、約40年続くうどんと蕎麦の店。香川県のご当地グルメ「松茸うどん」専門店のひとつでもあります。料理はすべて地元産の食材を使い、うどんと蕎麦の他にも天然うなぎ料理・すっぽん料理・タケノコの天ぷらといった山の幸など、四季の味覚を贅沢に楽しめます。遠方からファンも多く訪れるそうです。
店内は昔ながらのアットホームな雰囲気。讃岐うどん店には欠かせない「おでんコーナー」も備えます。
大根おろしとともに食べる古式そばが絶品

▲香り高い「古式そば」。写真は大盛。次々と箸が伸びます
ここは「うどん県」ですが、筆者はあえて「古式そば」をいただきます。塩江町は、香川県でも数少ない蕎麦の栽培地でもあるのです。
古式そばは1玉550円、大盛は700円。蕎麦粉は石臼で丁寧に製粉されています。「古式」とは大根おろしを添えた食べ方で、塩江町で古くから用いられてきた健康法のひとつでもありました。蕎麦はなめらかな舌ざわりで大根と相性が良く、互いの味を引き立てあいます。少し甘口でコクのあるダシも絶品です。

▲エビ2尾、カボチャとサツマイモが2個ずつの大ボリューム。シェアするのもオススメ
あわせていただきたい「天ぷら盛り合わせ」は650円。季節の野菜がたっぷりで、この日はアシタバ・シシトウ・カボチャ・サツマイモ・ミョウガなど。アシタバの天ぷらは、ほろ苦さがクセになります。今回はドライバーなので飲めませんが、ビールにも合うに違いありません。
「春に採れるタケノコは、当店秘伝の保管法で年中味わえます。夏になれば、店のまわりには蛍もたくさん出ます。恵まれた自然を感じに訪れてください」
と話す店主・小川さん。物柔らかな人柄が親しみやすいかたでした。
ドライブ途中で偶然立ち寄った食事処がすてきだったので、CL CARS読者のみなさまにもぜひご紹介したいと思いました。一度訪れてみませんか。
うどんと古式そばの店「阿讃亭」
住所:香川県高松市塩江町安原上東1275−1
電話:087−893−0555
営業時間:平日11:00~17:00、土曜、10:30~19:00、日曜祝日10:30~20:00
定休日:火曜
※高松市天神町には、店主の息子さんが営む姉妹店「頂(いただき)うどん握(ぐう)」もあるそうです。こちらもぜひ。
[ライター・画像/野鶴美和]