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更新2018.12.12
愛知県でのイタリア車やフランス車の人気は意外と高い!?あいちトリコローレ2018

鈴木 修一郎
あいちトリコローレ2018
愛知県と言えば言わずと知れた自動車産業の街で、クルマと言えばトヨタ車ばかりと思われがちですが、実際のところはいうほどトヨタ車が走っているわけでもなく、むしろ適度にバラつきがあって、県内に豊橋港と名古屋港ある事もあって輸入車ディーラーも多く、欧州車はもちろん日本市場を苦手とするアメリカ車も例外ではなく、日本に正規輸入されていないダッジチャージャー/チャレンジャーやマスタングを並行輸入する業者が複数あり、愛知県民的には「アメリカ車が日本で売れていない」という話がいまいちピンと来ないほどです。
田舎町の、筆者の近所でも普通に現行フィアット500やボルボ、旧ミニ、ケーターハムスーパー7が走っていたり、徒歩圏内にヤナセとメルセデスベンツ専門の整備工場があったりで輸入車はごく身近な存在で、もし筆者が国産クラシックに傾倒してなければ今頃はスバル360とセリカLBではなくVWビートルかマスタングにでも乗っていた事でしょう。ゆえにこうした輸入車のミーティングやイベントも頻繁に開催されているようです。

例によって駐車場のクルマもチェック、まず目を引いたのはシトロエン2CVチャールストン、当時はフランス人にとって日本でいう軽乗用車のようなごく身近な当たり前のような存在だった事かと思いますが、今となってヘタな高級車やスポーツカーにも負けない強烈な個性を放っています。

なんと一般見学者の駐車場にフェラーリ328GTBがありました。これだからクルマのイベントやミーティングの見学者駐車場は侮れません。他にもポルシェやコルベットがところどころに駐車してありました。

公園でのイベントとあって、公園の一般利用者の方も大勢興味深そうにクルマを眺めてることも、公園内の野球場を利用していたと思しき草野球チームのメンバーがユニフォーム姿のまま野球そっちのけ(?)でフィアットやマセラティを興味深そうに眺めているのが印象的でした。ではごくごく一部ですが参加車両を見てみましょう。
イタリア車編

アウトビアンキA112アバルト
ビアンキと言えば自転車で有名ですがかつては自動車製造も手掛け、1992年までフィアットのブランドの一つとして存続していました。サイズとデザインが日本の風土とも相性が良かったのでしょう、日本でもA112は人気が高かったと聞きます。1980年代を知る人には強烈なノスタルジーを覚えるヤングタイマーではないでしょうか。


フェラーリ458スパイダーとランボルギーニディアブロ、Jウルフというマフラーメーカーのデモカーのようです。

アルファロメオ1300GTジュニア
ボンネットのスリットの形状から日本ではいわゆる「段付きアルファ」と呼ばれているモデルです。小型軽量なボディに高回転型のツインカムエンジン。この組み合わせで大排気量車を追い回す様はさぞかし痛快な事でしょう。
初代セリカをデザインした畔柳俊雄氏の話では「セリカはマスタングを模倣したと思われがちですが、実は僕はアルファロメオの美しさに傾倒していたんです」とのこと。たしかに、1960~1970年代のトヨタのツインカムエンジンの2ドアHT・クーペはどこかアルファロメオに通じる美しさがあるようにも!?

アルファロメオジュリア2000GTV
こちらはジュリアシリーズの大排気量版、軽量モデルのGTAやスプリントのようなコンペツィオーネではなくルッソ(ラグジュアリー)といったところでしょうか。


フィアットアバルト1000ベルリーナコルサ
フィアット600(セイチェント)をベースにアバルトがチューニングしたモンスターマシン、タミヤのRCカー愛好者の中にはMシャーシシリーズでご存知の方もおられるでしょう。

ご存知フィアット500(チンクェチェント)
黄色のチンクと言えば言わずと知れた、ルパン三世の愛車ですよね。おそらくこのクルマもルパン三世のレプリカでしょうか?
熱心な愛好家の中には、アニメ同様エンジンフードが電動で開くようにカスタマイズする人もいるようです。この車両は早期退場だったようですが、黄色いチンクが会場内を走り抜ける様は注目の的でした。
イタリア車以外

会場内で異様な雰囲気を漂わせておいたマシン、ナンバー付きのCカー?と思っていたらニュージーランドのセイカーGTというクルマだそうで、この仕様でロードカーとして販売してるようで、会場内でも皆足を止めて見入っていました。

ダットサンスポーツSR311
どこかで見たような、フェアレディでもしやと思ったら、やっぱり左ハンドルで「カノカレかふぇ」の後藤さんの愛車でした。一応、イタリア車のイベントとなっていますがそれ以外のクルマでも参加可能という緩いイベントでもあったりします。

いずれ取材したいと思っている、スバル360専門のレストアショップ「ガレージプレアデス(http://www.subaru360.net/)」の大森社長の愛車。昭和41年型スバル360の副変速付き3×2段ミッション。走行距離の数万kmの超極上コンディションです。

でも、なんでまた大森社長のスバル360がトリコローレに?と思ったら、主催者から「スバル360でいいから参加してと言われた」とのことでした。その「主催者のクルマ」を見てみると…

デロリアンDMC-12でした。ちなみにこのクルマのオーナーは「フィアット500博物館」の館長です。ある意味ラテンのノリというか細かい事は気にしないのがこのイベントの良さなのかもしれません。
筆者はイタリア車の知識は疎いので駆け足の紹介になってしまい恐縮ですが、春秋はこのような感じで愛知県周辺では大小さまざまなクルマのイベントが開催されています。輸入車にいたっては意外なことに、愛知県でのイタリア車やフランス車の人気は高いのだそう。
フィアットヌォーバ500(旧チンク)に関しては県内に数店の専門店が点在し、ミニと並んで比較的維持のしやすい環境が整っているクルマであったり、地場産業である某大手自動車メーカーの開発部門にイタリア車びいきの人が相当数いるという話も耳にします。クルマに関しては案外閉鎖的でないのが愛知県のクルマ趣味なのかもしれません。
[ライター・カメラ/鈴木 修一郎]