更新2025.02.14
事故車は修理と買い替えどちらがお得?費用と判断基準を解説
外車王SOKEN編集部
クルマが事故に遭った直後は、精神的なショックや今後の対応への不安から、冷静な判断が難しい状況に陥りがちです。しかし、その後のクルマの取り扱いについて、適切な判断を下すことが将来的な出費や安全性に大きく影響します。
この記事では、事故車の修理と買い替えについて、それぞれのメリット・デメリットや判断基準を詳しく解説していきます。
事故車の修理と買い替えを判断するポイント
事故に遭ったクルマの対処法の選択肢として、修理して乗り続けるか買い替えるかの2つが挙げられます。
事故車への対応を決める際は、クルマの損傷具合や修理にかかる費用、保険の補償内容など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
損傷した箇所
事故によって損傷が生じた箇所によって、修理と買い替えの判断が分かれます。フレームやクロスメンバー、インサイドパネル、ピラーなどの骨格部分が損傷している場合は、買い替えを検討したほうがよいでしょう。骨格は、文字通りクルマの「骨」であり、安全に走行するにあたって大変重要な部分です。一般財団法人自動車査定協会でも「交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に欠陥を生じたもの」を修復歴車と見なし、査定の減点対象としています。(※)修復歴車を修理したとしても、その後の安全性に影響が出る可能性が高いため、新しいクルマに買い替えたほうが安心でしょう。
年式と走行距離
クルマの年式と走行距離も修理と買い替えを判断するにあたって重要なポイントです。一般的に10年以上経過したクルマは「古いクルマ」といわれ、走行距離が10万kmを超えるクルマは「過走行車」といわれます。いずれも経年劣化による他の部品の故障リスクが高まっていることを意味し、なおかつ発売から長い年数が経過していると部品を調達しにくくなり、修理できない可能性があります。そのため、発売から10年以上経過していたり走行距離が10万kmを超えたりしている場合は買い替えを検討したほうがよいでしょう。
※出典:一般財団法人日本自動車査定協会/外板価値減点並びに修復歴(未修理車を含む)減点
修理費用と保険の適用
事故車の修理費用は損傷箇所や程度によって大きく異なります。一般的な修理費用は下記のとおりです。
修理箇所 | 費用 |
ドアミラー | 2万~5万円 |
パンパー | 3万~5万円 |
ドア(傷や凹みを修理する場合) | 4万~6万円 |
フロントフェンダー(傷や凹みを修理する場合) | 5万~10万円 |
エンジン | 50万~100万円 |
任意保険の補償を利用できる場合は修理費用をカバーできます。自分が加害者である場合には自らが加入している対物損害賠償保険で補償され、被害者である場合には加害者の加入している対物損害賠償保険で保険金が支払われます。ただし、全額カバーできるケースばかりだとは限らず、自分が被害者だった際に加害者側が保険に加入していないと損害賠償請求の手続きを行わなければなりません。
また、自分が加入している保険を利用すると等級が下がって保険料が上がります。保険料が上がったとしても補償を受けたほうが得なのか、買い替えたほうが得なのか、ケースバイケースであるため、損傷箇所や保険でカバーできる範囲を考慮したうえで判断しましょう。
事故車を修理するメリット・デメリット
事故車を修理して乗り続ける場合、クルマの購入費用を抑えられたり愛車に長く乗り続けられるといったメリットがある一方で、安全性への不安を感じたり修理に時間がかかったりするなどのデメリットがあります。それぞれの内容について、詳しく確認しておきましょう。
事故車を修理するメリット
まずは事故車を修理するメリットについて解説します。
クルマの購入費用がかからない
新車購入に比べて費用を抑えられる可能性がある点はメリットの1つです。事故に遭っても軽微な損傷だけで済めば数万円程度で修理できます。加えて、保険を使用できる場合は自己負担も少ないため、新しくクルマを買うときのように車輌本体代金や登録費用、税金などの諸費用がかかりません。
愛車に乗り続けられる
慣れ親しんだクルマにそのまま乗り続けられることも大きなメリットです。特に、自身でカスタマイズしたり長年こだわって所有し続けていたりする場合には、手放し難いものでしょう。修理費用がかさむことよりもクルマへの愛着を大事にしたいのであれば、損傷箇所を直して乗り続けることをおすすめします。
事故車を修理するデメリット
続いて、事故車を修理するデメリットについて解説します。
安全性への不安
損傷箇所を修理したとしても、事故に遭っている以上他の部品もダメージを負っている可能性があります。そのため、修理後も安全性に不安を感じる方は少なくないでしょう。万が一再度事故に遭った場合、より深刻な損傷につながるリスクもあります。
修理に時間がかかる
クルマは数万個もの部品で構成された精密機器のため、修理完了までには長期間かかる場合があります。損傷箇所が特殊な部品を使っていると、取り寄せに時間がかかる可能性も高いです。
ディーラーや整備工場によっては修理期間中に代車を貸し出してくれますが、レンタル料金がかかる場合があり、時間だけではなく費用もかかってしまいます。
事故車を買い替えるメリット・デメリット
クルマを買い替える場合にもおいては、安全性への安心感や維持費の削減などのメリットを得られる一方で、初期費用の大きな負担や保険料の上昇の懸念などのデメリットがあります。それぞれについて、詳しくみていきましょう。
事故車を買い替えるメリット
まずは事故車を買い替えるメリットについて解説します。
安全性の向上
クルマの買い替えにより安全性が向上することは大きなメリットです。近年発売されたばかりのクルマであれば、最新の安全装備が搭載されています。修理後に感じる不安を抱かずに運転できるでしょう。予防安全技術も発展しているため、事故の再発防止にもつながります。
維持費の削減
新しいクルマへの買い替えにより維持費の削減に期待できます。最近発売されているクルマは低燃費のものが多く、長期的な経済的メリットを得られるでしょう。
また、買い替えの場合初期費用はかかるものの、修理費用が高額になるのであればむしろ新車を買ったほうが費用を抑えられることもあります。
買い替えのデメリット
次に、事故車を買い替えるデメリットについて解説します。
初期費用の負担
買い替えの最大の課題といえば経済的な負担です。車輌代金のほか、登録費用や税金などの諸費用も発生します。ローンで購入する場合は、車輌代金のうち頭金のみ支払えばよいですが、残りを数年にわたって返済しなければなりません。
エンジンなど一部の部品の修理には100万円程度の費用がかかるため、そうした修理をするなら買い替えのほうが負担は少ないかもしれませんが、軽微な損傷であれば修理のほうが費用を抑えられるでしょう。
保険料の上昇
車両保険の補償は、修理だけではなく買い替えの費用にもあてられます。しかし、保険を使うと等級がダウンして保険料が上がります。また、新しく買うクルマの車種によっては、従来よりも保険料が高くなる可能性があることにも留意しましょう。
まとめ
事故車を修理するのか買い替えをするのかを決める際は、損傷状態を確認する必要があります。骨格部分が損傷している場合には、修理をした場合修復歴車として価値が下がってしまうため、買い替えしたほうがよいかもしれません。ただし、経済的な観点から軽微な損傷のみであれば修理をして乗り続けたほうがよいでしょう。
もしクルマの買い替えを検討し、現在の愛車を手放す際には、ぜひ外車王にお問い合わせください。輸入車に特化した買取サービスを提供しており、専門のコンシェルジュが丁寧にサポートいたします。