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更新2024.07.23

あくまでも結果論!? 愛車が一生モノになるオーナーの5つの特徴とは?

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松村 透

日々、旧車オーナーの方を取材していると「いまの愛車は一生モノです」と答えてくださる方が多いです。そのいっぽうで「一生乗ります」と答えつつ、数年後には「●●●に買い替えちゃいました」と連絡をくださる方もいます。


この違いはどこにあるのでしょうか?「愛車が一生モノになるオーナーの5つの特徴」についてまとめてみました。



■1.クルマに限らず1つのモノを長く大事に使う



いきなり結論から、となっていますが、「クルマに限らず1つのモノを長く大事に使う」資質を持っている人の方が長く所有する傾向があります。オーナー自身も「一生モノ」なんて大上段には構えず、あくまでも自然体。モノを大切に扱うことが通常モードだからこそ、力む必要もなければ意識する必要もないのです。


とはいえ、先天的にモノを大切にするマインドが備わっていなくても、意識しつづけることで変えていくことも充分に可能です…って、これではまるで精神論みたいですが、本当です。一朝一夕にできるものではありませんが、何となく心掛けていくうちに気がつくと自然と身についていたりします(もちろん、個人差はあります)。


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■2.点検整備やガソリンの明細など、愛車の情報を管理している



新車から所有しているオーナーであれば、見積もりの前段階の商談メモから契約書、納車時にディーラーからもらったノベルティはきっちりファイリングしたり、1つの箱に入れてしっかり保管。給油するたびに給油量や燃費、掛かった金額などを、手書きのノートやExcelで作成したファイル、専用のアプリなどでしっかり管理。また、みんカラやオリジナルのWebサイトを立ち上げ、愛車のメンテナンスの状況やツーリングの模様などを公開してアーカイブ化するオーナーも少なくありません。


なかには予防整備の順位付けをしたり、製造廃止になる前に手に入れておきたい部品をリストにまとめたり…。とにかく几帳面な方が多い印象です。少しズボラなオーナーだとひとつの箱にもろもろの明細をぶち込んで(笑)、時間ができたらそのうち整理しようとするうちに何年も経過してしまったといったこともありますが、趣味の世界だけに「無理せず継続することが大事」なのかもしれません。


■3.信頼できる主治医や仲間がいる



どれほどオーナーが裕福で整備の腕が立つ人であっても、個人でできることには限界があります(裕福な方だと専属メカニックがいる場合も)。ボディに錆がめだってきたからはく離して板金塗装しよう…と思っても、相応の設備と技術が必要です。器用な人であればある程度の仕上がりまでいけるかもしれませんが、それはあくまでも素人仕事のレベルの領域。その道のプロフェッショナルには到底かないません。経験値やスキルに応じて自分でできる範囲で点検整備を行い、重整備を含めた難易度の高い項目は主治医に託す、くらいのバランスがいいのかもしれません。


無条件に大切な愛車を託せる主治医がいると本当に心強いものですが、同時に気の合う仲間がいることも重要だと考えます。同じ車種であってもなくても、泊まりがけでツーリングに出掛けたり、忘新年会や暑気払いで飲んだくれたり、クルマが壊れたら寄ってたかって必要な部品をかき集めてくれたり…。幼なじみや学生時代の友人とはまた違った、ほど良い距離感を保ったオトナの友情のありがたみを実感できます。「クルマはコミュニケーションツール」とはよくいったものです。


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■4.生活傷は気にしない



クルマを路上で走らせる以上、汚れや傷がつくことは避けられません。それなりの速度で高速道路を走ればフロントバンパーに飛び石がぶつかります。前方を走るトラックから石が飛んできて、フロントガラスに直撃することだってあります(昨年の6月に被害に遭いました)。乗り降りの際にドアパネルを蹴飛ばして汚したり、傷つけたり…。挙げればキリがありません。


ガレージに塩漬けにするくらいでないと、走らせるたびに何らかの傷がついていてヘコむことになります。そうなると、精神衛生上あまりよろしくありません。持っていることが辛くなってきて、勢いで売却。ホッとしたのもつかの間、半月も経たないうちに猛烈に悔やむことになります。「まぁ、これくらいはいいか」と思えるゆとりを持ちたいものです。


■5.とはいえ、保管状態には一定のこだわりがある



マンションの屋内駐車場や、戸建てのガレージ保管ができれば理想的ですが、実際にはなかなかハードルが高いです。風雨はもちろんのこと、紫外線や盗難から愛車を守ってくれます。それが難しいのであれば、カーポートやボディカバーなど、あらゆる策を講じて愛車のコンディション保護に努めます。出先でもサンシェードを広げて紫外線から車内のダメージを減らしたり、晴れた日にはクルマは洗わない(曇りの日限定)など、オーナーそれぞれのこだわり(美学)があります。


念願叶ってビルトインガレージを建てることになったら、まずクルマありきで間取りを考え、その次に本来の住居スペースを決める…といったことも珍しくありません。それくらい、安心して保管できるスペースが確保できることは、精神衛生上かなり有益です。たとえ毎年の固定資産税が増えたとしても、です。


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■まとめ:とにかく力みすぎないことが大事



憧れのクルマをついに手に入れた。思わず気合いが入るのも無理はありません。ここで力みすぎると少しずつ初期段階の熱が冷めていき、そのうちどうでも良くなってきて…。さらに、1台のクルマと長く付き合っていくうちに他のクルマに浮気しそうになったり、ちょっとしたトラブルで手放しそうになったり…とさまざまな試練が待ち構えています。そして、ついにはちょっとした出来心で乗り替えてしまった…といった結末になりかねないのです。


「これはアガリのクルマだ」とか「一生モノものだ!」と肩にあまり力を入れず、耐久レースと同じで淡々と周回を重ねたいものです。長く乗りつづけたいと思える愛車を手に入れることができただけでも相当に幸運なのですから。


[ライター・松村透/画像・Mercedes-Benz,Porsche,Volkswagen]


 

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