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コラム

更新2020.08.24

お国柄がでてしまう?郵便自動車の色々、色色。

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まつばらあつし

ルノー・カングー ラ ポストが日本で発売されたとき、自分も含めて多くの人が「ああ、フランスでは郵便車は黄色いのか」と、認識を改めた事と思う。知っているようで実はあまり詳しくなかったというか、そういえばそうだったっけ、という程度の知識。

フランスの郵便車、ルノー カングー「ラ・ポスト」は、とても黄色い。

さて、では自分に訊いてみよう!
「アメリカの郵便車って何色?」って、スグに答えられますか?アメリカに暮らしているならまだしも、日本にいると他の国の郵便車って「何色だっけ?」という事が多々あるのではないだろうか。というわけで今回は色々な国の郵便車の「色」のおはなし。

さて、アメリカの郵便車の色だが、「白のボディに赤・白・青のストライプ」が「U.S.mail(アメリカ郵便公社)」の郵便車の色。そういえば映画かテレビで観た事あるかもしれない、という程度の、実に目立たないカラーリングではある。

で、このアメリカの郵便車、実は大きな特徴がある。それは何と「右ハンドル」。これは単に実用面で採用されているらしく、右ハンドルであれば運転席に座ったまま郵便物を配達できる、という理由からだそうで、合理的なんだかズボラ(笑)なんだかよくわからないが、まあ、安全面からも「外に出ない」ことがイイんだろうなあ、と思う次第。このあたりの発想がいかにもアメリカ的。

さて、日本と同じ「赤い郵便車」を使っている国ももちろんある。明治の初めに日本が手本とした英国の郵便事業「ロイヤルメール」の郵便車の色は「赤」。ちなみに郵便ポストの色も「赤」と、手本にした当時のままの色を使い続けている。他にもオランダの郵便車も「赤色」だし、コモンウエルス(=英連邦)の一員であるオーストラリアも、国内/国際普通郵便は「赤」いポストに投函し、赤いクルマやバイクが集配をしている。


最初にあげたフランスの郵便車はもちろん「黄色」だが、ドイツやスペインなどヨーロッパの他の国も、郵便=黄色をイメージカラーとしているところが多い。ドイツの郵便=黄色は、日本でもDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の中継でもおなじみの、黄色に黒いホルンのマークが目印だ。もちろんポストや郵便車にもこのマークが使われている。このホルンのマークは、その昔郵便馬車が到着の合図に吹いたことに由来する「ポストホルン」をモチーフとしており、実は多くのヨーロッパの国では、ポストホルンが「郵便」のシンボルとして使われているようだ。


ウクライナは黄色にブルーのポストホルン。ブルガリアやリトアニア、クロアチアやキプロスでも「黄色に黒」のポストホルンが使われている。また、デンマークでは「赤に黄色」、ベルギーやアイスランドでも「赤に白」のポストホルンなど、国によって色合いは違うが、基本的に色よりも「ポストホルン=郵便」のイメージが強いようだ。
正直ヨーロッパの国々には行った事がないので、実際にこの目で確かめてみたいとは思う。

さて、最後はお隣の中華人民共和国。中国では郵便業務は「中国郵政(China Post)」が受け持っており、郵便ポストや郵便車は「濃い緑色」に塗られている。この濃い緑色に黄色の文字というのは、思っている以上に結構目立つ色で、この色合いを観ると「あ、郵便だ」とスグに解るようになっている。ただ、郵便事業を国政で行っているために、どうも評判がよろしくないようで、今年5月の報道において、主要20カ国・地域(G20)の郵政事業を対象に、配達員の業務効率や国民の信頼を評価した総合ランキングで、中国郵政は最低ランクに格付けされたそうだ。ううむ・・・。

ともあれ、色々な国の郵便自動車の「色」を調べてみたが、実はあまり情報が多くない。身近にありすぎる、というのもあるのだろうが、この辺もう少しリサーチしてみなければイカンなあと思う次第。まあ、郵便車に限れば、世の中の郵便車はおおむね「赤か黄色」が多いと言うのが解った。やはり郵便は「目立つ」色が必須、ということなんだろう。

[ライター/まつばらあつし]

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