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更新2017.12.22
日本におけるクラシックカーレースの原点回帰。第7回リバイバル・モータースポーツ・クラブ・イン・茂原ツインサーキット
松村 透
リバイバル・モータースポーツ イン 茂原ツインサーキットには「我が国における『クラシックカー・レース』の原点回帰と、車格ではなく人格の集いを合言葉に自己責任の下、自らたのしみつつ、その素晴らしさを広く伝えるべく尽力する、ことを目的としています(大会細則より抜粋)」という想いが込められているのです。
今回はロータリーエンジン保存会(REPS/2018年より「ロータリーエンジンと楽しく走る走行会」に変更予定)との合同開催により、マツダ767Bの特別エントリーをはじめとするロータリーエンジンを搭載したRX-7も参加しました。
第7回リバイバル・モータースポーツ イン 茂原ツインサーキット:往年の名車たち
クラシックフォーミュラー、リバイバル・モンツァ、船橋、スパフランコルシャン、ロータリー、ファミリー走行など、カテゴリーやクラスごとに、懐かしいクラシックカーたちが茂原ツインサーキットへと躍り出ていきます。
▲リバイバル・船橋カテゴリーのスターティンググリッド
▲リバイバル・スパフランコルシャンカテゴリーのスターティンググリッド
▲1960〜70年代のクルマが、半世紀経ったいまでもサーキットを元気に掛け抜けていきます
▲パドック内に佇むクルマたちは、旧車であることを忘れてしまいそうなほど「現役バリバリのマシン」ならではのオーラを発しています
▲こちらの葉巻型フォーミュラー・ロータス41は、オーナーである佐藤さん自ら2年掛かりでレストアしたのだとか
▲会場内にさりげなく置かれていた最新モデル、アルファ・ロメオ ジュリア
第7回リバイバル モータースポーツ イン 茂原ツインサーキット:会場で見掛けたクルマたち他
イベント会場にはマツダ サバンナRX-7(FC3S)やRX-7(FD3S)の姿も。特にオリジナル度の高いサバンナRX-7(FC3S)が何台も参加していたのが印象的でした。最近は本当に見掛ける機会が減りましたね…。
▲マツダスピード製マフラーや、BBS製アルミホイール以外はオリジナルの状態を保っていると思しきサバンナRX-7(FC3S)。このようなコンディションを保つ個体が本当に少なくなりました…
▲内装が取り払われ、ロールケージが張り巡らされたたRX-7(FD3S)。エンジンは3ローターNAでしょうか?リアのエンブレムが発売当時の「アンフィニ」なのも注目です
▲イベント会場で注目を集めていたマツダ767B、そしてチャージカラーが美しいオートザムAZ-1の姿も
▲イベント会場に持ち込まれていた、レストア中だというマツダ ロータリークーペ レーシング。そして、マツダのレーシングスーツを身に纏った、元マツダワークスドライバーの従野 孝司氏もスペシャルゲストとしてイベントに参加!
▲マツダ767Bオーナーである星野 仙治氏自らのドライブで、茂原ツインサーキットをデモラン。4ローターの甲高い音を轟かせて走る姿に、その場にいた人々を魅了していました。
▲2015年にクラッシュしたこのマツダ767Bは、今回、見事に復活を遂げました。今後、イベント会場などで「Team 767B Hoshino」を見掛けたら暖かい応援を!
▲会場内で思いの外、注目を集めていたこちらのホンダS2000。ボディには機動戦士ガンダムでお馴染みのキャラクター、キシリア・ザビのラッピングが…。そしてこのカラーリングと「MS-06R-2」は、ジョニー・ライデン少佐の愛機を意味するのでしょうか。リアのバーニアも忠実に再現。往年のガンダムファンをうならせる、マニアックかつ通好みな1台なのでした
▲The CGC Owner’s Clubは会員制のクラシックカー試乗会を実施しているとのことです。詳細はこちら(http://www.cgcraft.co.jp/cgcclub/)まで
旧車趣味を次世代の人たちにも楽しんでいただきたい!
筆者も他の取材を通じて、「旧車の部品確保に苦労している(特に日本車)」および「引退したときに乗り継いでくれる人がいない」というオーナーさんの偽らざる心境を何度も伺ってきました。今回のロータリーエンジン保存会(REPS)との合同開催も、次の世代にクラシックカー趣味を継承していきたいとの想いから実現しました。
できることなら、旧車オーナーさんの親族が引き継いでくれることが理想的でしょう。しかし、現実には難しいケースも少なくありません。大切に乗り継いでくれるオーナーさん(できれば日本国内で!)に引き継いでもらうこと、旧車趣味を若い世代が楽しめる環境を整えること。リバイバル・モータースポーツ イン 茂原ツインサーキットというイベントは、すでにその活動を始めています。
▲イベント会場にいたワンちゃん。大人しい子で、参加者の皆さんに可愛がられていました
旧車趣味の世界を知りたい、楽しんでみたい。このイベントに参加したり、実際に会場に足を運んでみることで、その扉が開く可能性が極めて高いように思えてなりません。
[ライター・撮影/江上透]