ドイツ現地レポ
更新2016.03.09
素うどんのような「混ざり気ゼロ」ならではの魅力。メルセデス・ベンツ300D(W124)
松村 透
二十歳前後のときに、当時都内にあったカーフィルムを施工するショップでアルバイトをしていました。ちょうど、メルセデス・ベンツEクラスがW124からW210に変わったり、ボルボがT5-Rを限定発売した時期で、とにかく忙しかった記憶があります。まだプライバシーガラスも標準装備される前でした。
当時はいまほどインターネットも普及していませんでしたから、主なニューモデルの情報源はクルマ関連誌だったように思います。
前述のメルセデス・ベンツEクラスが、これまでとはまったく違うクルマになる!そんな予想イラストが雑誌に掲載されたから、でしょうか。慌ててW124(S124)を購入したというお客さんが、ウィンドウフィルムを施工して欲しいと、納車されたばかりのクルマを相次いで持ち込んできました。
モデル末期に敢えてW124(S124)の新車をオーダーするような方々ですから、愛車を大事にする度合いやこだわりはかなりのものだったと記憶しています。正規ディーラーのカタログにないような内外装色をオーダーした個体や、E320Tのフルオプション仕様など…。一時期はちょっとしたショールーム状態でした。「万一、フィルムにゴミが入っていたら承知しないぞ」そんな鋭い一瞥を残してクルマを預けていくお客さんもいました。いまは分かりませんが、当時はそこまでシビアなお客さんは少なかったので、びっくりした記憶があります。
ドイツから、メルセデス・ベンツ300D(W124)の画像が届きました。前述のウィンドウフィルム施工店で、可能な限り贅を尽くした仕様のW124(S124)ばかりを見ていた筆者にとって、「トッピングなしの絶品素うどんのような」佇まいの300Dに魅了されました。おそらく、これが本来の「ドすっぴん」の姿なのでしょう。
日本にもこういうW124がありましたが、どちらかというと豪華仕様の個体が多かったように思います。いわゆる「内外装が黒(ブルーブラック)・黒(革)」の個体ですね。
さらに、正規モデルでも「300Dターボ ディーゼル」が販売されていました。フロントフェンダーに5本のスリットが入っていて、こういうさりげなさ加減がマニアにはたまらないポイントです。
この300D、リアにはキャンピングカーを牽引するフックが装着されています。このクルマのオーナー、そして家族とにって、300Dは日常の足として。そして休暇のときは、長距離移動もこなしてくれる頼りになる相棒なのでしょう。
贅を尽くしたW124(S124)も魅力的ですが、こういった「素うどん」的な個体も、実にメルセデスらしいと再認識させてくれるよい機会となりました。
当時はいまほどインターネットも普及していませんでしたから、主なニューモデルの情報源はクルマ関連誌だったように思います。
前述のメルセデス・ベンツEクラスが、これまでとはまったく違うクルマになる!そんな予想イラストが雑誌に掲載されたから、でしょうか。慌ててW124(S124)を購入したというお客さんが、ウィンドウフィルムを施工して欲しいと、納車されたばかりのクルマを相次いで持ち込んできました。
モデル末期に敢えてW124(S124)の新車をオーダーするような方々ですから、愛車を大事にする度合いやこだわりはかなりのものだったと記憶しています。正規ディーラーのカタログにないような内外装色をオーダーした個体や、E320Tのフルオプション仕様など…。一時期はちょっとしたショールーム状態でした。「万一、フィルムにゴミが入っていたら承知しないぞ」そんな鋭い一瞥を残してクルマを預けていくお客さんもいました。いまは分かりませんが、当時はそこまでシビアなお客さんは少なかったので、びっくりした記憶があります。
ドイツから、メルセデス・ベンツ300D(W124)の画像が届きました。前述のウィンドウフィルム施工店で、可能な限り贅を尽くした仕様のW124(S124)ばかりを見ていた筆者にとって、「トッピングなしの絶品素うどんのような」佇まいの300Dに魅了されました。おそらく、これが本来の「ドすっぴん」の姿なのでしょう。
日本にもこういうW124がありましたが、どちらかというと豪華仕様の個体が多かったように思います。いわゆる「内外装が黒(ブルーブラック)・黒(革)」の個体ですね。
さらに、正規モデルでも「300Dターボ ディーゼル」が販売されていました。フロントフェンダーに5本のスリットが入っていて、こういうさりげなさ加減がマニアにはたまらないポイントです。
この300D、リアにはキャンピングカーを牽引するフックが装着されています。このクルマのオーナー、そして家族とにって、300Dは日常の足として。そして休暇のときは、長距離移動もこなしてくれる頼りになる相棒なのでしょう。
贅を尽くしたW124(S124)も魅力的ですが、こういった「素うどん」的な個体も、実にメルセデスらしいと再認識させてくれるよい機会となりました。