更新2024.06.12
プジョーのリセールバリューが悪いって本当?特徴や最近の傾向も紹介
外車王SOKEN編集部
ライオンをモチーフにしたエンブレムで有名なフランスの自動車メーカーであるプジョーは、ネコ足とも呼ばれるしなやかな足回りや過去のWRCでの活躍でコアなファンが存在します。しかし、リセールバリューが悪いメーカーとしても有名です。
ここでは、リセールバリューが低いと言われる理由やプジョーの特徴について解説します。
プジョーのリセールバリューが低いと言われる理由
プジョーのリセールバリューの低さには明確な理由があります。
ここからは、リセールバリューが低いと言われる理由を3つ紹介します。
人気が低い
プジョーは、コアなファンがいるものの、「ドイツ御三家」と呼ばれるメルセデスベンツ、BMW、アウディと比べてネームバリューが劣るため、リセールバリューが低くなっています。
コアなファンの存在もリセールバリューの向上には繋がっていません。理由は、リセールバリューが悪いことを良く知っていて、価格が下がるのを待って購入するためです。
例外はあるものの、3回目の車検を迎えた頃には満足な査定額がつかなくなるため、非常に厳しいリセールバリューと言わざるを得ません。
故障が多い
2世代前のプジョーは、エアコン、トランスミッション、タイミングチェーンがお決まりの故障箇所のため、リセールバリューにも悪影響を与えています。
しかし、信頼性は確実に上がっており、メンテナンス代が高いという話しは過去のものになりつつあります。
デザインが奇抜すぎる
2世代前、もしくは3世代前のプジョーで良く見られたまるでガンダムのザクレロのようなフロントフェイスは好みが分かれるため、リセールバリューを悪くしていると言われています。
しかし、これも先述の故障と同様に変化が見られますので、過去のものと言えるでしょう。
リセールバリューが高いモデルも存在する
プジョー208が、2022年の欧州新車販売台数において、20万6,816台で首位に立ちました。この影響は当然のことながら、国内市場にも波及しています。
プジョー208のリセールバリューは、新車登録から3年後の平均的な数値と言われる50%〜60%程度を維持しており、明らかに今までとは傾向が異なります。また、先代308(T9系)の7年落ちなどで、値段がしっかりと付くケースも見られます。特に「GT ブルーHDi」や「GTライン」が人気で、以前のような価格では購入することができなくなっています。
さらにミニバンのリフターは、3年落ちで70%以上という驚異的なリセールバリューを発揮しています。
プジョーの特徴
プジョーは、リセールバリューの低さに反して、エンジンやサスペンションは非常に優れています。
ここからは、プジョーのあまり知られていない特徴を3つ紹介します。
優れたエンジン性能
プジョーの208や308に搭載される直列3気筒の直噴1.2Lピュアテックターボエンジンは、「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー 1.0〜1.4L部門賞」を、2015〜2018年までの4年間にわたり連続受賞しています。
直列3気筒の直噴ターボエンジンと言えばGRヤリスが有名ですが、プジョーはGRヤリスが登場する5年以上前に実用化を実現しています。さらにボタン1つでスポーツカーに生まれ変わるスポーツモードも備えています。
猫足と言われる乗り心地に優れたサスペンション
プジョーの足回りは、昔から猫足と言われています。猫足とは、しっとりとした乗り心地の良いサスペンションのことを言いますが、コーナーでもドイツ車のように踏ん張ってくれます。つまり、乗り心地とコーナーリングという相反する要素を兼ね備えた不思議なサスペンションなのです。
皮肉なことに故障が多い2世代前、もしくは3世代前で、この不思議なサスペンションを最も感じることができます。もちろん、ここ最近のプジョーでも感じることができますが、ドイツ車に近づいてきたことは否めません。
疲れないシート
プジョーは、全てのモデルに長距離、長時間の運転でも疲れないシートが装着されています。シートは大きめの作りで、それでいてホールド性も優れています。
運転の際の疲労軽減は、シートばかりに目が行きがちですが、プジョーの場合はドライビングポジションも含めたトータルバランスで実現しています。しかも、他メーカーのようにモデルによって全然違うということがありません。
疲れないシートは、まさにプジョー哲学と言える部分であり、最も伝統を感じる部分でもあります。
多彩なモデルラインナップ
ハッチバックタイプの「208」や「308」などのコンパクトカーが主力のプジョーですが、「308SW」「508SW」のようなステーションワゴンも高い人気を誇ります。
また、昨今の流行であるSUVの「2008」「3008」「5008」は、欧州はもとより国内でも高い評価を受けています。さらにリフターは、プジョーが日本においてMPV(マルチ・パーパス・ビークル)というカテゴリーに初めてチャレンジするモデルで、国産ミニバンのようにスライドドアを持ち、低燃費で静粛性が高いディーゼルエンジンを搭載しています。
現在のプジョーは、このように多彩なラインナップを持つため、今後のリセールバリューにも期待を持つことができます。
プジョーのリセールバリューまとめ
プジョーのリセールバリューが悪いという話しは残念ながら本当です。しかしながら、現行モデルには今までは見られなかった傾向が確実に見られます。もちろん、もう少し年数が経過しなければわからない部分はありますが、ここ数年のデザイン性の高さやクルマのポテンシャルを考えれば、今までのような大きな下落は考えにくい状況にあると言えます。
これまでのプジョーは、名前こそ知られているもののクルマの良さまではあまり知られていないメーカーでした。しかし、新型208の登場以降、一度乗ったら病みつきになるような魅力はじわじわと広まっています。
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