
中古車の豆知識
更新2019.10.07
バッテリー切れの車を売却したい。でも動かせない…そんな時の対処法とその場合マイナス査定となるのか
外車王SOKEN編集部
バッテリー上がって車を動かせない。でも、売りたい

車を売却しようと思い動かそうと思ったらバッテリーが上がってしまい動かすことができないと発覚したときどこに問い合わせれば良いのでしょうか。それは出張査定を依頼することで解決することができます。出張査定を行なっている買取店はいくつもあります。その中でもオススメなのは無料で出張査定を行なってくれるところが良いでしょう。しかし、中には出張代を請求されたり、買い取るまでしつこくする業者もあるようです。よって、事前に出張代はかかるのか、出張査定してもらったものの値段が折り合わず売却しなかったとき何か請求されることはあるのかということを確認しておくことが必要です。また、バッテリーが上がっていて動かすことができないことを伝えておくこともお忘れなく。事前にバッテリー切れであることを伝えておかないと当日車両の引き上げをする場合に思わぬトラブルにつながる可能性もあるからです。
車を売却する時にバッテリー切れはマイナス評価になるのでしょうか
出張査定を依頼したはいいものの心配になるのがバッテリー切れは査定においてマイナスとなるかどうかということでしょう。結論としては買取店によって異なります。買取店によりマイナスになるところもあればマイナスにならないところもあるため一概に断言できないのです。だからといって間もなく手放そうとしている車のためにバッテリーを購入し交換するのも費用がかかることです。査定においてバッテリー切れが原因で動かない車であればさほど大きなマイナスになる可能性は低いため出張査定の際にはバッテリー切れであることを事前に伝え、査定員の目でバッテリー切れが動かない原因であるかどうかを判断してもらうと良いでしょう。
近年の車用バッテリー事情
近年、自動車に対する環境性が重視され排気ガス削減のためさまざまな技術を使い燃料の消費を抑えようとする動きが見られます。環境性能向上に伴い車用バッテリーも進化しています。現在、輸入車・国産車問わず当たり前になりつつあるアイドリングストップ。車速が微速になった時や信号待ちになった時にエンジンを止め燃料消費を抑えるという技術です。実はアイドリングストップを行うと頻繁にエンジンを止めたりかけたりするためバッテリーへの負荷が大きいのです。よって、アイドリングストップ搭載車とアイドリングストップ機構がない車では搭載されているバッテリーの大きさが異なります。当然、バッテリーへの負荷が大きいアイドリングストップ搭載車の方が大きいバッテリーを搭載しており、バッテリー単体の価格も高くなります。かつてバッテリー交換をする時にはオーナー自らがバッテリー交換をするケースがあり、バッテリー交換をした時には時計を合わせ直したりすることもあったかと思います。しかし、最新のモデルはコンピュータ制御により単純なバッテリー交換ができない仕様(バッテリーを外し再度接続してもエンジンがかからないなど)やハイブリッドバッテリーとの連携により複雑な制御がされているモデルも多く存在します。よって、最新モデルの場合バッテリー交換自体も難しくなってきています。最新モデルのバッテリー切れには細心の注意を払うようオーナー自らが気をつけていかなければならないのです。
車を売却する時期とバッテリー切れの関係性
バッテリー切れの車を売却する時の方法とバッテリー切れの車が査定に影響するかどうかということにフォーカスしてきた今回の内容ですが、最後にもう一点気をつけておかなければならないことをお伝えしておきます。車の売却時期とバッテリー切れの関係性です。一般的に車の売却時期が多くなるタイミングは自動車税の請求が来る前=1月〜3月が多くなると言われています。そのほかのタイミングとしては車検満了日前が車の売却を考えるタイミングになることが多いです。ここで重要なのは自動車税請求前の1月〜3月に売却を考えるときです。冬の寒さが続く1月〜3月はバッテリーが最も弱る季節であるためバッテリーのトラブルが増えます。冬に入る前にバッテリーチェックすることをオススメします。昔の車用バッテリーはバッテリーがだんだん弱っていく様子が電装系から予測することができましたが、最近の車用バッテリーはギリギリまで本来の性能を発揮し続けある日突然バッテリー切れになるという仕様のものが多いためバッテリー切れの予想が難しくなってきています。このような理由からも1年に1回の法定点検や冬前のバッテリー点検を行いバッテリー切れにならないよう心がけましょう。
[ライター/外車王編集部 画像/写真AC]