
更新2021.05.07
74年当時の「未来の乗り物」?大気を切り裂くシトロエンCX
外車王SOKEN編集部
最後の純血シトロエン・CXの魅力とは?
シトロエンというと、WRCでクサラに乗るセバスチャン・ローブが2004年から2006年まで連続で年間チャンピオンになって、さらに後継車のC4になってからも勝ちまくっていたのが記憶に新しい(?)ので「ラリーに強いメーカー」というイメージがあるかも知れません。
それは実はその通りで、DSや2CVの時代からシトロエンはラリーに参加していて輝かしい戦績を残しているのです。しかし、クサラにせよC4にせよ、ここしばらくのWRCカーのベースになっているモデルは実はプジョーと同じプラットフォームで、エンジンも共通なんですね。
▲1985年にマイナーチェンジがあって、バンパーが樹脂製になった
もともとアバンギャルドでエキセントリックなモデルが特徴的なシトロエンですが、1976年にプジョーが主導するPSAグループの傘下に入ったため、ブランドは違っても中身はほとんどプジョーと同じ、というモデルが多くなってしまったのです。
今回ご紹介するCXはその前、1974年デビューなので、つまりはプジョーの血が入る前の最後のシトロエンといえます。
▲それまでのボビン式からマイナーチェンジで通常タイプのメーターになった
シトロエンというメーカーは、いろいろと先進のアイデアを採り入れることで知られています。かつては「10年進んだ車を20年間作り続ける」メーカーと言われることもありました。自動車の大量生産方式導入やオール鋼製ボディ、四輪ブレーキといったもののヨーロッパでの先駆けで、さらに前輪駆動、モノコックボディ、トーションバー式サスペンションなどもいち早く採用しました。
シトロエンというと有名なのは、窒素ガスと油圧を使ったハイドロニューマチックサスペンションですが、これが登場したのは1955年、シトロエンDSに採用されたのがはじまりです。DSはさらに、この油圧でパワーステアリング、ブレーキ、クラッチ、シフトまでコントロールするという、時代の先端を突き抜けてしまったようなアバンギャルドなモデルでした。
▲シトロエン伝統の、リアタイヤの上半分にボディが被さるデザイン
そんなDSが約20年間作られて、その後継機として登場したのがCXなのです。
CXの名前の由来は空気抵抗係数「Cx」からです。見るからに70年代の「未来のクルマ」といった感じのボディラインですが、実はかなり空力的に研究されていて良好な数値だったと言われています。
▲シトロエンらしい、大きく厚く快適な座席 もしもこの先クルマからタイヤがなくなって、空中に浮かぶ時代が来たとしたら。このCXほどそれに似つかわしいデザインのクルマはそうそうないんじゃないでしょうか。
CXはこの時代のクルマとしては珍しく、モノコックではなくてフレームを持っていたのですが、それはロードノイズを抑えるためでした。音もなくスーッと滑空するような走りを予感させる、その形のイメージ通りです。このクルマで走る高速道路などは、さぞ快適だったことでしょう。
また、CXは当時のシトロエンのフラッグシップモデルでしたから、ボディサイズも全長4,650mm×全幅1,770mmという大柄なクルマでした。1989年まで製造されて、後継車のXMにその座を譲りました。
▲リア・スポイラー。このテールはハッチバックに見えるけど、実はセダン
最後に
時代の最先端のそのちょっと斜め前方を突き進んでいたシトロエンの、その個性的な空気を強くまとったCX。それは現在のどのクルマにも似ていない、強烈な存在感を漂わせます。
あの頃に憧れた未来、まさにレトロモダンを体現したような存在です。現実の未来、いま目にしている21世紀に「こんなはずじゃなかった」という感情を少なからず抱いているあなた。70年代の未来の絵からそのまま抜け出してきたようなシトロエンCXはいかがですか?
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