更新2023.03.04
絵描き屋の独り言「カーイラスト旅日記」vol.23:2022クリオミーティング
きもだこよし
去る12月4日、浜名湖は三ヶ日青年の家ヨットハーバーにルノーが集結。湖のほとりを色とりどりのクルマが埋め尽くしました。
この日、絵描きは浜名湖に来ておりました。ここにルノークリオこと日本名ルーテシアが集結するイベントがあると聞かされたからです。
■2022クリオミーティング
ルーテシアはルノーの主力販売車種であり、また特異な派生モデルを持つ車種でもあります。1994年に初期型がデビューして以来、現在までフルモデルチェンジを繰り返しながら今に至ります。
クリオクラブとは、そのルーテシアの本国名を取って名付けられた単一車種のクラブです。その歴史は古く今年で25年目のイベント開催になるそうです。
発足当時は主催者が10年で区切りをつけたいとして、始めましたが10年目の最後の年に2代目に引き継がれ今に至ります。
2代目となった主催者も、もう10年以上同イベントを牽引してきた強者でもあります。
それでもいつも手探りで悩みながら、続けてきたといいます。100台近い台数が集まる同イベントですが、ほとんどの手配を主催者一人で行なっています。
しかし、イベントは集まって話して解散というだけではもちろんありません。
開催の告知から始まりノベルティの準備、フライヤー(宣伝用のチラシですね)の手配、刷り上がったフライヤーを関係各所(ディーラーや関連ショップ等)に置いてもらう挨拶と、協賛のお願いに至るまでをひとりで行なっています。
100台も集まるイベントであればもう少し人手に頼っても良いのでは?そう思うのですが、それにはまた参加台数が100台前後ということにも関係があるようです。
■三ヶ日青年の家
会場である三ヶ日青年の家は、浜名湖のほとりにある宿泊施設です。名前の通り若者のスポーツ振興を助けるための施設ですが、3年ほど前からこちらで開催になったそうです。
その前は現在の場所から少しだけ離れた駐車場を借りて開催をしていたのですが、ふとしたきっかけから青年の家の管理者と知り合うことになります。
ちょうど諸般の事情から宿泊者が減ってしまっていた施設の利用をどうにか増やしたいと考えていた管理人と、会場の確保を模索していた主催者の意見が合致、今の会場にて開催が始まりました。
■これは日産車?
新旧ルーテシアが入り混じるイベントで不思議なクルマがありました。
姿形は間違いなくルーテシアなのですが、すべてが日産、そしてNISMOのロゴに彩られています。一体なんだろうと、ここはオーナーを直撃すると、仕事の都合で日産車を使って回らないといけない縛りがあるので、こうした仕様にしたそうです。
RSモデルであることからNISMO仕様にしたこだわりの日産仕様だそうで、ホイールはインフィニティのスカイラインのホイール。フロントのNISSANのエンブレムはベース部分をアルミでワンオフ製作したこだわりようです。そのほか随所に細かい日産仕様が施され絵描きも?がいっぱいになっていました。
■今日の1台
初期モデルの16VからミッドシップのV6に至るまで本当にさまざまなルーテシアが参加して目移りしていましたが、こちらの1台。
2台目ルーテシアの16Vという当時からあまり知られていない(ですが立派なディーラー車です)車種です。
オーナー自身も完全な足クルマとして購入したそうなのですが、あちらを直し、こちらに手を入れとやっているうちにすっかりハマってしまったのだそう。そんな楽しそうな話を伺っているうちに選んでしまいました。
■参加台数より継続期間
お昼を過ぎると各参加者は、ソワソワと動き出し、半数くらいは周辺にウナギを求めて昼ご飯へと会場を後にします。
主催のN氏は「今がちょうどボクの限界。この台数を概ねで維持していきたい」と語ります。
一人で管理できる限界がこのぐらい(100台でもとんでもないと思いますが)とういことで増えすぎず減りすぎずを目指しながらやっていきたいそうです。
誰かに頼んだり、お金のやり取りが複雑になると、うまくいかないことをよく知っているからと話します。
失敗も成功も自分1人で取れるレベルがいいんだと笑います。一見すると意外にも思えますが、イベントの原点を考えるとこうしたものなのかもしれませんね。
自分が賄える範疇、そうしたスタンスが長続きの秘訣なのかもしれません。これからも長くこの会場と共にイベントが続いていくことを願いながら、絵描きは旅を続けます。
■クリオミーティングHP
https://naminami3.wixsite.com/clio
■三ケ日青年の家HP
http://mikkabi-mfp.jp/
■きもだ こよし プロフィール
https://carcle.jp/UserProfile?UserID=4504
[ライター・撮影/きもだ こよし]