
更新2021.05.10
高級スポーティセダンBMW 5シリーズの元祖。「BMW 528i (E12)」の漂う魅力
外車王SOKEN編集部
高級スポーティセダンBMW 5シリーズの元祖。今回は、そんな旧き佳きBMWの魅力が漂う希少な個体「BMW 528i(E12)」をご紹介します!
BMW 528i(E12)とは?
1962年、BMWから新しいクラスのセダンがデビューしました。ノイエ・クラッセ(英語でニュークラス)と、そのまんまの名前で呼ばれたそのラインは、それまでの7シリーズより一回りコンパクトな中型セダンでした。
現行のBMWというと、大型セダンの7シリーズ、ラグジュアリーなクーペの6シリーズ、アッパーミドルクラスの5シリーズ、とモデルが展開されているわけですが、その5シリーズのオリジナルがこのノイエ・クラッセだったのです。そしてそれは1972年、E12モデルに移行するとともに、正式に「5シリーズ」になりました。
初代5シリーズE12はその後1981年にかけて、1.8リッター直列4気筒の518から3.5リッター直列6気筒の535まで幅広いモデルが展開されました。高品質、ラグジュアリーである一方で、モータースポーツでも活躍し続ける動力性能。そんなBMWのブランドイメージが確立される時期の、まさに中心を担ったシリーズと言っても過言ではないでしょう。
BMW 528i(E12)の魅力
▲センターキャップにもBMWのエンブレム。異論はありますが、BMWの公式見解では「青い空、白い雲、プロペラ」を表すとされています
E12の中でも528iは、直列6気筒2.8リッターに燃料噴射装置を装備した高性能なモデルでした。デビューは1978年、日本ではスーパーカーブームの後期に差し掛かる頃でした。
フェラーリやランボルギーニといったいかにもスーパーカー然としたウエッジシェイプのクルマに混じって、BMWもまた少し渋めのスーパーカー少年の心を鷲掴みにしていました。ごく当たり前のセダンの形をしていながら、無敵のポルシェ935と戦うシルエットフォーミュラの3.5CSL。当時なかなかテレビ放映されるわけでもなく、ビデオも普及していない頃ですから、少年達は下敷きやスーパーカーカードでその雄姿と800馬力のスペックに昂ぶっていたのです。
特徴的なキドニーグリル、6気筒エンジンをアピールする丸目四灯。その頃に輸入された528iはきっと、紛れもないスーパーカーとして憧れの視線を集めていたに違いありません。
BMWらしいスタイルを色濃く残すE12
▲VDOのメーター。実にシンプルなデザインがBMWの道具感を伝えてきます
BMWはE39辺りからかなり丸みを帯びたデザインになってきました。空力や衝突安全性、とくに人を傷つけにくい形状が求められる現代においては正常な進化なのでしょう。しかし、かつての直線的な、いわゆるBMWらしいスタイルを好む人には、それを色濃く残すE12はきっと魅力的でしょう。長く存在感のある(スラントしていない)ボンネット、前傾したフロントグリル、BMW独特の凄みすら感じる顔つきはいまもまったく色あせていません。
また、BMWは常に先進の技術を採り入れるメーカーですが、とくに最新のモデルでは、もはやコックピットは電子の要塞といった感じで、非常に好みが分かれるところだと思います。新しい技術が好きな人にはもちろん歓迎されるでしょうが、人が操る道具としてのクルマが好きな人には、やはり過剰に映る部分があることも否めないでしょう。
正常進化の過程でBMWが置いてきてしまった何かが、ここにはすべて残っています。
このクルマを運転する楽しさ、幸せな気分を予感させてくれる装備
▲広いグラスエリア、明るい車内、必要にして十分な装備。
最後に、BMW 528i(E12)とは
528iの公称出力は181馬力でしたが、アメリカ仕様は176馬力とされています。他の地域よりも厳しい環境基準に適応させるため、三元触媒コンバーターが装備されたからです。また、このためにガソリンは無鉛になっています。そして、日本に正規輸入されたものは、さらに厳しい排ガス規制のため165馬力と発表されています。
E12は累計で699,094台生産されました。しかし、比較的後期のモデルだった528iでもすでにデビューから40年、中古車市場でもあまり見かけず、とくに程度のよいものは稀少です。旧き佳きBMW、楽しめるタイムリミットは意外と近くに迫っているかもしれません。
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