更新2021.05.10
実用性とキュートさを併せ持つ「フォルクスワーゲン タイプ3 ノッチバック」の魅力
外車王SOKEN編集部
実用性とキュートさ、そしてほのかに漂うエレガントな匂い…。今回はそんな「フォルクスワーゲン タイプ3 ノッチバック」をご紹介いたします!
フォルクスワーゲン タイプ3 ノッチバックとは?
フォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)、ワーゲン・バス(タイプ2)の後に生まれたフォルクスワーゲン・タイプ3。先発モデルに比べてあまり知られておらず、残念ながら比較的短命なモデルに終わってしまいましたが、いまあらためて見るとそのクラシカルな外観は美しく、当時は大衆車であったにもかかわらずエレガントささえ感じられるものです。
1961年9月、最初にノッチバックセダンと2ドアクーペのタイプ3カルマンギアが発売されました。続いて1962年1月にヴァリアント(ステーションワゴン)、1965年8月にはファーストバックセダンが追加されました。 エンジンは基本的にはビートルと同じものですが、オイルクーラーの配置などが見直されて高さが抑えられ、その分リアのエンジンの上にトランクを作ることが可能になりました。ただし、真下に空冷エンジンが有るのでかなり熱くなり、収納するものを選びそうですが。 空冷水平対向四気筒OHVエンジンは当初1493ccで、45馬力。最高時速は公称125km/hでした。
フォルクスワーゲン タイプ3 ノッチバックの魅力
エレガントさを感じさせる装飾達
▲クラシカルなヘッドライト。
エンブレム、メッキバンパーと相俟ってレトロでキュート、そしてエレガントなイメージ 居住空間の広さやラゲッジの大きさなど、タイプ1よりも実用的でしたが、デザイン上のインパクトが少なかったためか残念ながら先代を超える人気は得られませんでした。また、純粋なセダンとしてみると、当時すでに空冷エンジンは古さを隠せなかったこと、4ドアモデルがなかったこと、クーラーが装備できなかったことなどで、競争力が強いとは言えませんでした。
センターキャップのロゴが時代の空気を醸し出す
▲空冷ビートルに通じるデザインのホイール。
アメリカでは当時、スポーティな印象のカルマンギアが人気で、ノッチバックモデルは正規に輸入されませんでした。空冷フォルクスワーゲンでは生産台数が多くなかったタイプ3、とくにノッチバックモデルは貴重と言えるかもしれません。 幅1600mm、車重880kgのコンパクトなボディは、現代の街中でも取り回しが良く使いやすいでしょう。動力性能も強力とは言えませんが必要充分、アウトバーンの国に生まれた足まわりは高速道路の走行もまったく問題ないでしょう。また、もともとが実用的な国民車ですので、この時代のクルマとしてはトラブルも少ないんじゃないでしょうか。
往年のドイツを感じる事ができるメーター
▲フルスケール160km/hのスピードメーター。放射状に描かれた数字が往年のドイツを感じさせる
ダッシュボードに並ぶ3つのメーターには、タコメーターがなく代わりにアナログ式の時計が装備されています。まるでこのクルマが実用車であることを語りかけてくるようです。
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最後に、フォルクスワーゲン タイプ3 ノッチバックとは
扱いやすいサイズ、歯切れのよい空冷サウンドを奏でつつも決してドライバーを急かさないエンジン。 日々の使用にもレジャーにも、どんなシチュエーションでも、このクルマと一緒だったらきっと楽しく幸せな気分で過ごせるしょう。現代のクルマのような電子デバイスは一切ついていません。また、世の中にまだまだたくさんの現役が活躍しているタイプ1やタイプ2からの部品の流用も考えると、この先もずっと乗り続けられそうです。 もしかしたら上がりのクルマになってしまうかも。そんな気持ちにさせてくれる数少ない魅力的なクルマです。
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