
更新2021.05.10
メルセデス・ベンツ230SL(W113)の魅力とは。縦目フェイスが美しいライト・ウエイト・スポーツカー
外車王SOKEN編集部
今回は、これぞメルセデス・ベンツ!な縦目フェイスが美しいライト・ウエイト・スポーツカー「メルセデス・ベンツ230SL(W113)」の魅力をご紹介致します。
メルセデス・ベンツ230SL(W113)とは?
メルセデス・ベンツの初代SL(W198)が生まれたのは1954年。1952年のル・マンを制した300SL(W194)をベースにしたスパルタンなモデルで、まさにロード・ゴーイング・レーサーでした。2代目となるこの230SL(W113)は、それよりややツーリングカー的な方向に振られたライト・ウエイト・スポーツカーです。1963年から1967年にかけて、19,831台生産されました。
メルセデス・ベンツ230SL(W113)の色褪せぬ魅力
時代を感じさせる美しいダッシュボード。メーターは220キロまで表示
ともすれば280SLのスモールモデル、などと思われがちな230SLですが、W113はこちらがオリジナルです。実は内装も280SLはコストダウンされていて、断然230SLの方がお金がかかっています。また、280SLのM130エンジンに比べて、230SLのM127エンジンはトルクでは一歩譲るもののよりスムーズで、性能は実はあまり変わらないといわれています。当時、最高時速200km/hと公称されていました。
▲ボッシュ製の機械式燃料噴射装置付き2.3L 直列6気筒SOHCエンジン(M127)
排気量や馬力はそう大きく変わらないのですが、M127のクランクシャフトは約18kg、M130は25kgというデータがあります。実際のところ当時の4速オートマチックでその差が感じられるかは微妙だと思いますが、より軽快なエンジンであったということは想像できますね。2.3L6気筒のNAで150馬力。軽快さとシルキーで上質なパワーがどんな感じで折り合っているのか、興味は尽きません。
▲「パゴダ・ルーフ」と呼ばれる独特な屋根のライン
ボディのデザインはその頃ダイムラー・ベンツのデザイナーだったフランス人、ポール・ブラック(Paul Bracq )です。屋根のまん中が低く、逆反り形状になっている「パゴダ・ルーフ」が特徴的ですね。
▲2+1、横向きシート付きの三人乗り
この車はハードトップモデルですが、「カリフォルニア・ロードスター」と呼ばれた三人乗りのバージョンです。ツーシーターの後ろ、ロードスターモデルでは幌を収納するスペースに、横向きに簡易なシートが備えられています。 三人目のパッセンジャーはおそらくあまり快適ではないでしょうが、新鮮な感じではあるかも知れません。いざという時あと一人乗れる、くらいに考えておくのが妥当かと思われます。
▲実用的なサイズのトランク
「SL」は「Sport Leicht (シュポルト・ライヒト)」というドイツ語のイニシャルですが、これは「軽量スポーツカー」という意味です。1963年のスパ・ソフィア・リエージェ・ラリーでは、この車に乗ったオイゲン・ベーリンガー(Eugen Böhringer )が優勝しています。かなり本格的なスポーツカーだった、ということですが、この大きなトランクを見ると、ツーリングモデルとして実用性もしっかりと確保していると言えるでしょう。
▲シンプルかつ優美なデザインのATセレクター
▲スポーティーさとエレガントさがとけ合った美しいリアビュー
メルセデス・ベンツ230SL(W113)は後世に引き継ぎたい1台
自動車の魅力は何でしょうか。速さでしょうか、快適さでしょうか、それとも、美しさでしょうか。230SLには、そのすべてがあります。そして、この車と過ごす一日は絶対に幸せな時間だろうと想像させる「何か」があります。フロントウインドウ越しに、楽しい景色が見えてくるのです。 メルセデス・ベンツが「高級車」としての地位を築いた時代の空気を伝える貴重な1台。しっかりとコストをかけて作られた本物のメルセデスに触れてみませんか?
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最後に
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