5月が買い時!中古車が安い時期7選|価格の基準や購入時の注意点も解説
クルマの購入価格を安く抑えたい人にとって、中古車は魅力的な選択肢でしょう。実は、中古車には、より安く買える時期があると言われています。今回は、中古車を安く買える時期とその理由、中古車を買うときの注意点などについて、詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
中古車が安い時期7選
中古車を購入する際に、市場の状態と時期によって安く買える場合があります。ここからは、中古車が安くなりやすい時期を8つ紹介します。
1. モデルチェンジの後
2. 需要が落ちる4月と5月
3. 年式が下がる1月
4. 大型連休の後(5月と9月)
5. ボーナスの前(5月と11月)
6. お盆(8月)
7.外部要因で売れ行きが落ちたとき
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
1. モデルチェンジの後
クルマは販売後ある一定の期間が過ぎると、モデルチェンジが行われます。従来のモデルが「旧型モデル」として扱われ、最新型に買い替える人が出てきます。そのため、旧型モデルが中古市場に出回り始め、最新型と比べて価値が下がり安く買いやすくなります。
特に「フルモデルチェンジ」の場合は、価格の下がり方が大きくなる傾向にあります。フルモデルチェンジは、車体やエンジンなど全体的に変化が見られ、一般消費者から最新型と認識されやすいためです。
2. 需要が落ちる4月と5月
4月と5月は、繁忙期の反動で需要が落ち込みます。また、中古車の場合は、ディーラーが2~3月に下取りしたクルマが大量に中古車市場に出回り、供給過多となります。そのため、販売業者は4~5月にかけて価格を下げる傾向にあります。
3. 年式が下がる1月
クルマの「年式」が更新される1月も、中古車をお得に購入しやすい時期です。年式が1年古くなることで在庫車の価値が下がるため、購入のタイミングが1ヶ月違うだけで数万~数十万円も安く購入できる場合があります。特に未使用車や高年式車は年式が古くなることによる価格への影響が大きい傾向があります。
4. 大型連休の後(5月と9月)
大型連休の後も狙い目です。お盆やゴールデンウィークなどの大型連休には、離れて暮らす家族を訪ねたり、友人・恋人とレジャーに出かけたりする人が増える傾向にあります。そのため、大型連休の前にクルマを購入する人が増加し、需要の高まりから販売価格も上昇します。
一方で、大型連休が終わった後はクルマを購入する人が減るため、売れにくくなります。そこで、販売業者は値下げを行い、中古車の購入を検討する層に刺激を与えます。その結果、大型連休に買い替える必要がない人にとっての、クルマを安く手に入れられるチャンスが訪れるのです。
5. ボーナスの前(5月と11月)
ボーナス支給前の5月と11月も、中古車の価格が安くなりやすい時期です。ボーナス支給によってまとまったお金を手にした人が、クルマを購入するための費用にあてようとするためです。販売業者はこの時期を狙って中古車の価格を下げ、消費者の購買意欲を高めようとします。
6. お盆(8月)
8月のお盆も中古車の価格が下がりやすい時期です。そもそもお盆は、先祖の霊を供養する時期であり、結婚や引越し、納車などは避けた方がよいとされています。そのため、クルマを買い控える人が多い傾向にあります。
また、8月は真夏で熱中症の危険性があるため、外出が減ったり販売店への客足も遠のいたりする時期です。そのため、販売店側も集客目的で中古車の価格を下げる傾向にあります。
7. 外部要因で売れ行きが落ちたとき
クルマの価格は、外部要因にも影響を受けます。たとえば、2020年の新型コロナウイルスの蔓延によって新車の部品供給が滞り納期が延びたことで、中古車の需要が一気に高まりました。この影響で中古車の価格が暴騰したのはまだ記憶に新しいところです。
今後の社会情勢の変わりようによっては、新型コロナウイルス流行時とは逆に中古車の需要が下がって価格が落ちるかもしれません。クルマの市場動向のこまめなチェックも、中古車をお得に購入するコツの1つだといえるでしょう。
【車種別】中古車が安い時期
クルマの価格は、ボディタイプ(車体)や車種によっても異なります。なかでも時期によって価格が変動しやすい2種類の中古車を紹介します。
SUV
SUVとは、Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の略で、日本語に訳すとスポーツ用多目的車という意味を持ちます。買い物や子供の送迎、アウトドアなどの多様な使い方ができる車種で、近年のアウトドアブームによって人気が高まっています。
SUVは特に降雪地域で人気があり、雪道を走る必要がある人が購入する機会の多い車種です。そのため、11月から2月ごろにかけて購入されやすく、冬に需要が多くなります。
しかし、冬が過ぎると需要が少なくなり価格も下がるため、SUVの購入を検討する場合は3月から9月あたりを狙うとよいでしょう。
オープンカー
オープンカーとは、屋根がない、もしくは屋根を開放できるクルマです。開放的にドライブを楽しめるオープンカーは、気候の暖かい春から夏にかけて需要が高まります。逆に気温が下がる秋から冬にかけては、人気が落ち込む時期で価格が下がる傾向にあります。
値引きされにくい人気車種を安く買うコツ
中古車のなかでも、スポーツカーや限定車などの人気が高い車種に関しては、時期を見極めても価格が落ちにくい傾向にあります。しかし、条件を緩めることで、思いがけず掘り出し物に出会えることも少なくありません。ここでは、通常なら値引きが難しいとされる人気車種を安く購入するためのコツを紹介します。
不人気色を選ぶ
クルマのボディカラーは価格に大きく影響します。日本では黒・白・シルバーなどの定番色が人気で、こうした色の車輌は値引き交渉が難しい傾向にあります。一方で、一般的には人気が低いとされる色を選ぶことで、同じグレード・年式でも数万円から10万円程度安く購入できるケースがあります。
特にメーカー主導で打ち出された限定カラーやイメージカラーは、発売初期は注目されても時間の経過とともに人気が落ちることがあります。たとえば、鮮やかな赤や青、黄色などの原色系、パステルカラー、個性的な緑や紫などは、目立つ分敬遠されがちです。
ただし、これらの不人気色は、あくまで市場全体の傾向であり、個人の好みによって評価は大きく異なります。自分自身が気に入った色であれば、将来の売却時にも「この色が好きだから」と購入してくれる方がいるかもしれません。
走行距離が長いクルマを選ぶ
一般的に中古車市場では、走行距離が少ないクルマほど高値で取引されます。特に5万km未満の車輌は「低走行車」として評価され、プレミアム価格がつくことも少なくありません。しかし、現代のクルマは耐久性が向上しており、適切なメンテナンスがされていれば10万kmを超えても問題なく走行できるものがほとんどです。
走行距離が10万km前後のクルマを選ぶことで、同じ車種・年式でも価格が20〜30%程度安い場合があります。特に高級車や人気SUVなどは、車輌価格自体が高いため、この差額は非常に大きくなります。
中古車の価格が決まる基準とは?
中古車の価格は、時期以外に「車体自体の状態や価値」と「市場の状態」にも左右されます。ここからは、それぞれの基準について解説します。
クルマ自体の状態や価値
中古車の価格は、クルマ自体の状態や価値によって決まります。なかでも次の7つが主なポイントです。
1. メーカー
2. 車種
3. モデル
4. グレード
5. 年式
6. 状態
7. 走行距離
中古車に限らず、クルマはメーカーや車種の人気度によって価値が変わります。加えて中古車の場合は、車輌の状態や走行距離も価格に影響します。
中古車市場の需要と供給のバランス
市場の需要と供給のバランスも、中古車の価格に影響する重要なポイントです。中古車の価格を決める7つの基準でも解説したように、人気車種や最新のモデルなどは人気があり、需要が多いため価格も高くなる傾向があります。
中古車を安い時期に買う場合の注意点
ここまでは中古車を安く買いやすい時期について解説しましたが、中古車を価格だけで選ぶのはリスクを伴います。中古車には必ずと言っていいほどデメリットが存在し、安さだけで買うと購入してから後悔してしまう可能性があります。
ここからは、中古車を安い時期に購入する場合の注意点を紹介します。後悔せずに納得のいく価格で中古車を買うために、以下の注意点をぜひ押さえてください。
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価格の安さだけで購入しない
中古車を買う際には、価格だけで購入を決めてはいけません。安過ぎる場合はそれなりの理由があります。時期によって価格が下がっている場合でも、あまりに安い金額で販売されている中古車は、機能面に問題を抱えている可能性があります。
以下を判断基準とすることをおすすめします。
年式 | 外観を綺麗に保てるのは6年落ちくらいまで。10年落ちになれば買い換えどき。 |
走行距離 | 10〜12万kmくらいまでは故障なしで走れる。 |
車検 | 車検が完了していない場合は、購入後に自己負担となる可能性がある。 |
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保証内容を必ず確認する
中古車を購入する際は、必ず保証内容を確認しましょう。中古車は新車に比べて、どうしても故障しやすい傾向にあります。
万が一故障した場合に備えておかなければ、安く買ったにもかかわらず、修理によって結果的に費用が高くつく可能性もあります。故障時の保証内容は、購入前に必ず確認しておきましょう。
実車を確認する
中古車の購入時には、可能な限り実車を確認しましょう。実車を確認しなければ気付けない点は多く、購入後の満足度に大きく影響します。なかでも、次の点は必ずチェックしてください。
1. ボディや内装の見た目・匂い
2. 実際に座ってみた感触
中古車には、少なからず傷やへこみといった見た目の問題があるものです。また、匂いがついている場合もあります。さらに、実際に乗ってみた感触が合わずにストレスになる可能性もあるでしょう。実際に自分の目で確かめておくのが重要です。
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モデルやカラーによっては値下げされない場合がある
中古車が安くなりやすい時期であっても、モデルやカラーによっては値下げされない場合があります。揺るぎない人気を保つモデルや特定のカラーは、需要が落ちない場合があるためです。
自分の希望の車種については、人気のカラーや市場から需要があるものかなどを把握しておきましょう。
希望車種があるとは限らない
希望のクルマが見つからない可能性も考慮しておきましょう。中古車が安くなりやすい時期は、需要が落ちていて販売が活発でない時期です。そのため、市場に出回っている中古車は売れ残りの可能性が高くなります。
希望のクルマやカラーが決まっており、こだわりがある場合は、安い時期を狙いすぎずに早めに購入することをおすすめします。
まとめ
中古車の最大のメリットは、新車よりも価格を抑えて購入できる点です。とはいえ、クルマは決して安い買い物とはいえず、できる限りお得に買える時期を知っておくことは重要です。本記事を参考に、自身の欲しい車種を安く買える時期を見つけて、納得の価格で購入してください。
しかし、価格だけで購入を決めるのはおすすめしません。中古車にはデメリットもあるため、購入してから後悔してしまうのは避けたいものです。中古車の購入費用やメリット、デメリットを踏まえ、購入を検討してください。
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執筆者: 外車王編集部
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