2024年08月16日

5月が買い時!中古車が安い時期8選|価格の基準や購入時の注意点も解説

自動車の購入価格を安く抑えたい人にとって、中古車は魅力的な選択肢でしょう。実は、中古車には、より安く買える時期があると言われています。今回は、中古車を安く買える時期とその理由、中古車を買うときの注意点などについて、詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。


確実に中古車を安く買える時期はない!?


結論からいいますと、確実に中古車を安く買える時期はありません。なぜなら、中古車の価格を決める要素は複数あり、それぞれが影響し合うため、時期だけでは決まらないからです。ひとつの要素が価格を安くする動きをしていても、別の要素が価格を高騰させる動きをしている場合もあります。


ただし、確実な時期はないものの、中古車の価格が安くなりやすい時期はあります。本稿では、中古車の価格を決定する基準や安くなりやすい時期について解説します。


中古車の価格が決まる基準とは?


中古車の価格が決まる基準は、主に「車体自体の状態や価値」と「市場の状態」の2つです。ここからは、それぞれの基準について解説します。


車自体の状態や価値


中古車の価格は、車自体の状態や価値によって決まります。中でも次の7つが主なポイントとなります。


1. メーカー
2. 車種
3. モデル
4. グレード
5. 年式
6. 状態
7. 走行距離


中古車に限らず、車はメーカーや車種の人気度によって価値が変わるため、価格も上昇します。加えて中古車の場合は、車両の状態や走行距離といった状態も価格に影響します。例えば、フェラーリのような高級車の場合、状態がさほどよくなくとも、モデルやメーカーの人気、希少性から価格が高く設定されることもあるでしょう。


このように、さまざまな基準によって中古車の価格は決められています。


中古車市場の需要と供給のバランス


中古車の価格には、市場の需要と供給のバランスも関係します。中古車の価格を決める7つの基準でも解説したように、人気車種や最新のモデルなどは人気があり、需要が多いため価格も高くなる傾向があります。


また、中古車の需要は車体の色によっても変化します。特定の車種の中でも色の違いで需要が高くなる場合があり、価格に影響するポイントになります。


中古車が安くなる買い時8


中古車を購入する際に、市場の状態と時期によって安く買える場合があります。ここからは、中古車が安くなりやすい時期を8つ紹介します。


1. モデルチェンジの後
2. 決算期の3月と9
3. 需要が落ちる4月と5
4. 年式が下がる1
5. 大型連休の後(5月と9月)
6. ボーナスの前(5月と11月)
7. お盆(8月)
8. 外部要因で売れ行きが落ちたとき


それぞれについて、詳しく見ていきましょう。


1. モデルチェンジの後


自動車は販売後ある一定の期間が過ぎると、モデルチェンジが行われます。従来のモデルが「旧型モデル」として扱われ、最新型に買い換える人が出てきます。そのため、旧型モデルが中古市場に出回り始め、最新型と比べて価値が下がるので安く買いやすくなります。


特に「フルモデルチェンジ」の場合は、価格の下がり方が大きくなる傾向にあります。フルモデルチェンジは、車体やエンジンなど全体的に変化が見られ、一般消費者から最新型と認識されやすいためです。


2. 決算期の3月と9


決算期の3月や9月も中古車の価格が下がりやすい時期です。決算期は、ディーラーの1年間もしくは半年間の売り上げ台数が決まる大切な時期です。そのため、1台でも多く車を売るために積極的に値引きが行われます。


特に年度末の3月には、1月から長期キャンペーンを行うディーラーも多く、全体的に売りに出される中古車の数が増えます。その結果、需要に対して供給量が上回るため、価格を下げて販売されやすくなるのです。


ただし、3月末もしくは9月末までに登録することが求められることが多いため、それぞれの月の初旬から中旬までに購入を決めるとよいでしょう。


3. 需要が落ちる4月と5


4月と5月は、繁忙期の反動で需要が落ち込みます。また、中古車の場合は、ディーラーが23月に下取りした車が大量に中古車市場に出回り、供給過多となります。そのため、販売業者は45月にかけて価格を下げる傾向にあります。


4. 年式が下がる1


車の「年式」が更新される1月も、中古車をお得に購入しやすい時期です。年式が1年古くなることで在庫車の価値が下がるため、購入のタイミングが1ヶ月違うだけで数万~数十万円も安く購入できる場合があります。特に未使用車や高年式車は年式が古くなることによる価格への影響が大きい傾向があります。


5. 大型連休の後(5月と9月)


中古車の購入は大型連休の後も狙い目です。お盆やゴールデンウィークなどの大型連休には、離れて暮らす家族を訪ねたり、友人・恋人とレジャーに出かけたりする人が増える傾向にあります。そのため、大型連休の前に車を購入する人が増加し、需要の高まりから販売価格も上昇します。


一方で、大型連休が終わった後は車を購入する人が減るため、車が売りづらくなります。そこで、販売業者は値下げを行い、中古車の購入を検討する層に刺激を入れます。その結果、大型連休に買い替える必要がない人は、欲しい車が安く手に入る可能性があります。


6. ボーナスの前(5月と11月)


ボーナス支給前の5月と11月も、中古車の価格が安くなりやすい時期です。ボーナス支給によってまとまったお金を手にした人が、自動車を購入するための費用にあてようとするためです。ボーナスを購入費用の頭金にするケースが多く、ディーラー側は中古車の価格を下げて、消費者の購買意欲を高めようとします。


7. お盆(8月)


8月のお盆も中古車の価格が下がりやすい時期です。そもそもお盆は、先祖の霊を供養する時期であり、結婚や引越し、納車などは避けた方がよいとされています。


また、8月は真夏で熱中症の危険性があるため、外出が減ったり販売店への客足も遠のいたりする時期です。そのため、販売店側も集客目的で中古車の価格を下げる傾向にあります。


8. 外部要因で売れ行きが落ちたとき


中古車の価格は、外部要因にも影響を受けます。例えば、2020年に世界を襲った新型コロナウイルスは、最もわかりやすい例といえるでしょう。基本的には、消費者心理の冷え込みによって需要が落ち込み、中古車の価格が下落します。従って、通常の時期よりも好みの車が安く購入できる可能性があります。


【車種別】中古車が安い時期


自動車の価格は、ボディタイプ(車体)や車種によっても異なります。中でも時期によって価格が変動しやすい2種類の中古車を紹介します。


SUV


SUVとは、Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の略で、日本語に訳すとスポーツ用多目的車という意味を持ちます。買い物や子供の送迎、アウトドアなどの多様な使い方ができる車種で、近年のアウトドアブームによって人気が高まっています。


SUVは特に降雪地域で人気があり、雪道を走る必要がある人が購入する機会の多い車種です。そのため、11月から2月ごろにかけて購入されやすく、冬に需要が多くなります。


しかし、冬が過ぎると需要が少なくなり価格も下がるため、SUVの購入を検討する場合は3月から9月あたりを狙うと良いでしょう。


オープンカー


オープンカーは、車の屋根がないタイプか、屋根を開放できる自動車を指します。オープンカーの大きな特徴は開放的なドライブを楽しめることにあるため、最も需要が多くなるのは春から夏にかけてです。逆に気温が下がる秋から冬にかけては、人気が落ち込む時期で価格も下がる傾向にあります。


中古車を安い時期に買う場合の注意点


ここまでは中古車が安く買いやすい時期について紹介しましたが、中古車を価格だけで選ぶのはリスクを伴います。中古車には必ずデメリットが存在し、安さだけで購入を決めてしまうと、購入後に後悔してしまう可能性があります。


ここからは、中古車を安い時期に購入する場合の注意点を紹介します。納得のいく価格で中古車を買いつつ、後悔しないためにも、以下の注意点をぜひ押さえてください。


関連記事中古車はどうやって選べばよいのか。中古車選びの失敗やポイントを解説


価格の安さだけで購入しない


中古車の購入時は、価格だけで判断してはいけません。安過ぎる場合はそれなりの理由があります。時期によって価格が下がっている場合でも、あまりに安い金額で販売されている中古車は、機能面に問題を抱えている可能性があります。


以下を判断基準とすることをおすすめします。

















年式外観を綺麗に保てるのは6年落ちくらいまで。10年落ちになれば買い換えどき。
走行距離10〜12万kmくらいまでは故障なしで走れる。
車検車検が完了していない場合は、購入後に自己負担となる可能性がある。

関連記事:中古車の走行距離からわかること。年式との関係性や走行距離を見るときのポイント
関連記事:中古車を年式・走行距離で選ぶときのポイントや注意点を解説


保証内容を必ず確認する


中古車を購入する際は、必ず保証内容を確認しましょう。中古車は新車に比べてトラブルの可能性が高いのは事実です。


万が一故障した場合に備えておかなければ、安く買ったにもかかわらず、トラブルの処理で結果的に高くつく可能性もあります。購入前に必ず注意深く確認しておくとよいでしょう。


実車を確認する


中古車の購入で忘れてはならないのが、実車を確認することです。実車を確認しなければ気付けない点は多く、購入後の満足度に大きく影響します。中でも、次の点つは必ず確認しておきましょう。


1. ボディや内装の見た目・匂い
2. 実際に座ってみた感触


中古車には、少なからず傷やへこみといった見た目の問題があるものです。また、匂いがついている場合もあります。さらに、実際に乗ってみた感触が合わずにストレスになる可能性もあるでしょう。実際に自分の目で確かめておくのが重要です。


関連記事:中古車の傷は念入りなチェックが必要。傷つきやすい部分や傷を見つけたときの対処を解説
関連記事:中古車は内装の確認が必須!買う前に確かめておくべきことは?


モデルやカラーによっては値下げされない場合がある


中古車が安くなりやすい時期であっても、モデルやカラーによっては値下げされない場合があります。中古車の価格を決める基準でも解説したように、人気のモデルや特定の自動車のカラーは人気あり、需要が落ちない場合があるからです。


自分の希望の車種については、人気のカラーや市場から需要があるものかなどを把握しておきましょう


希望車種があるとは限らない


中古車が安い時期は、希望する車が見つからない場合があります。中古車が安くなりやすい時期は、需要が落ちていて販売が活発でない時期です。そのため、市場に出回っている中古車は売れ残りの可能性が高くなります。


希望の車やカラーが決まっており、こだわりがある場合は、安い時期を狙いすぎずに早めに購入してしまうことも重要でしょう。


まとめ


中古車の最大のメリットは、価格を抑えて購入できる点です。とはいえ、自動車は決して安い買い物とはいえず、できる限り安く買える時期を知っておくことは重要です。本記事を参考に、自身の欲しい車種を安く買える時期を見つけて、納得の価格で購入してください。


しかし、価格だけで購入を決めるのはおすすめしません。中古車にはデメリットもあるため、購入してから後悔してしまうのは避けたいはずです。中古車の購入費用やメリット、デメリットを踏まえ、購入を検討してください


関連記事:車を買うなら新車と中古車のどっちが良いのか。それぞれのメリット・デメリットを解説

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

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