車検とは何なのか?車検を受ける時期や場所
車検は、新車登録の3年後、それ以降は2年ごとに受けなければなりません。車検は全てのドライバーが避けて通れないものですので、内容や流れなどを確認しておくことが大切です。ここでは、車検の内容や受けるタイミング、場所、流れについて詳しく解説します。
車検とは
車検とは「自動車検査登録制度」の略称で、車が道路運送車両法に定められている保安基準に適合しているか検査する制度です。検査に適合していれば、自動車検査証(車検証)と検査標章(ステッカー)が発行されます。ここからは、車検でどのようなことを検査しているのか、どのような流れで車検を受けるのか解説します。
車検の内容
車検で検査する内容は、灯火装置、ワイパー、ウィンドウォッシャー、マフラー、ドライブシャフトブーツ、ステアリングシャフトブーツ、ブレーキ、排気ガス、サイドスリップ、ガラス、メーター、タイヤ、シートベルト、発煙筒の期限などです。いずれも安全な走行にかかわる重要な項目であるため、厳しくチェックされます。
車検の流れ
車検はどのような流れで実施するのでしょうか。一般的な車検の流れを一覧で紹介します。
1.車検満了日の1ヶ月ほど前から、車検の見積もりを複数社からとる
2.業者を決めて車検予約をする
3.必要書類と代金を準備する
4.車を入庫する
5.整備内容の確認と最終的な見積もりを出してもらい、車検および整備の実施
6.車の引き取り
車検を受ける時期
車検を受けるのに適切な時期は、満了日からの1ヶ月前までの期間です。車検有効期限満了日から1ヶ月前までの間に車検を通せば、次回の満了日が変わることがありません。
例えば、令和3年4月20日が満了日の場合、令和3年3月20日~令和3年4月20日に車検を受ければ、次回の車検有効期限が令和5年4月20日となります。
車検を受ける場所
車検を受けられる場所は、公的機関である「運輸支局や自動車検査登録事務所」と、民間機関である「整備工場」・「ディーラー」・「ガソリンスタンド」です。ここからは、それぞれの特徴を解説します。
運輸支局や自動車検査登録事務所
車検を受ける場所は、普通車が運輸支局や自動車検査登録事務所、軽自動車が軽自動車検査協会です。
また、ユーザー自身が公的機関へ車を持ち込み、車検を受けることを「ユーザー車検」と言います。ユーザー車検にかかる費用は検査料金のみであるため、他に諸費用がかかる整備工場やディーラーに比べて車検費用を安く抑えられます。
整備工場
整備工場は、民間整備工場のことです。整備工場には、認証工場と指定工場があります。それぞれの違いは、車検の検査ラインを保有しているかどうかです。
認証工場は、検査ラインを保有していないため、運輸支局に車を持ち込み、検査ラインで車検を受けます。一方、指定工場は車検の検査ラインを保有しているため工場内で検査できます。
車検に合格するために最低限必要な整備しか行わない格安車検を提供している整備工場もあります。そのため、整備工場は慎重に選ぶことが大切です。
ディーラー
ディーラーは、指定工場を保有していることが大半で、他の施設に持ち込むことなく検査できる場合がほとんどです。メーカーの正規部品を使い、丁寧な整備を実施するため、費用が高額になりやすい傾向があります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドには、認証工場と指定工場があります。ガソリンスタンドは、車検をメインの業務としていないことが多いため、部品調達や整備に時間がかかる場合があります。
車検を受けるときの必要書類
車検を受ける時に必要な書類は、「車検証(自動車検査証)」、「自賠責保険証(自動車損害賠償責任保険証明書)」、「自動車納税証明書」です。
車検証や自賠責保険証は車に備え付けておかなければならない書類であるため、車検証入れなどを確認し、すぐに出せるように準備しておきましょう。
自動車納税証明書は、原則として書面での提出が必要です。ただし、自動車税をクレジットカードで支払った場合は証明書が発行されないため、自動車税をクレジットカードで支払った旨を業者に伝えましょう。
また、車検の関連書類への押印に使う印鑑の他、自動車重量税や印紙代などの法定費用を先払いする場合は現金やクレジットカードの用意も必要です。
車検にかかる費用
車検にかかる費用は、自動車重量税や印紙代などの「法定費用」、車検を代行してもらう「車検基本料金」、車検に必要な整備や部品交換に応じて発生する「整備費用」から成り立っています。車検費用は、車種、車検依頼先、整備内容によって変わるため一概に相場を算出できません。
目安として、車検時にかかる自動車重量税や印紙代などの法定費用は、最低でも3万円程度かかります。法定費用に加えて、車検基本料金と整備費用が加算されるため、10万円以上の費用がかかる場合がほとんどです。
車検を受けないとどうなる?
車検を受けずに有効期限が切れてしまった場合、公道の走行ができません。車検が切れた状態で公道を走行すると道路運送車両法違反になり、罰則を受けることになります。
罰則は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金、違反点数6点、30日間の免許停止です。非常に重たい罰則であるため、車検切れにならないよう、車検証や検査標章の年月をしっかりと確認し、有効期限が近づいていたら早めに車検を予約しましょう。
執筆者: 外車王編集部
検討中のオーナー様へ
-
買い替え時のお車のご売却は、
下取りより買取専門店が断然オトク -
外車王なら輸入車専門だから、
価値を見極めるノウハウで高額査定