2021年06月16日

中古車を年式・走行距離で選ぶときのポイントや注意点を解説

中古車を選ぶときに注目したいのが「年式」と「走行距離」です。年式や走行距離は、売却額に直結する重要な項目でもあります。では、中古車を購入するときに「年式」と「走行距離」のどちらを重視すれば良いのでしょうか。ここでは、中古車を選ぶときに注目すべき「年式」と「走行距離」について解説します。


中古車の年式・走行距離は重要か


中古車を購入するとき、「年式」と「走行距離」はどれほど重要なのでしょうか。ここからは、中古車を「年式」や「走行距離」から選ぶ時の考え方や注意点を解説します。


中古車を年式で選ぶ場合の考え方


中古車を「年式」で選ぶときは、「高年式」の車を選ぶとよいでしょう。高年式車とは、初年度登録から時間が経過していない車のことを指します。年式が新しいほどにパーツの経年劣化が少ないため、購入後に大がかりな部品交換が必要になる可能性が低いのです。


ただし、車を酷使していた場合は、年式が新しくても取り付け部や機械系の部品に負荷がかかっています。酷使した車両は高年式であっても購入を控えた方がよいでしょう。


中古車を走行距離で選ぶ場合の考え方


中古車を走行距離で選ぶときは、年間平均走行距離以下の車を選ぶことをおすすめします。年間平均走行距離は、おおむね1万kmです。初年度登録から経過した年数に年間平均走行距離をかけ算した数値よりも短い走行距離の車両であれば、車両のコンディションが良好であることが多いでしょう。


一般的に、走行距離は短い方がよいとされていますが、車は機械であるため、ある程度動かしていた方がエンジンやトランスミッションなどの調子が良好になります。そのため、年間平均走行距離以下で、ある程度の距離を動かしている車がおすすめです。


中古車は年式と走行距離どちらで選ぶべきか



中古車は「年式」と「走行距離」のどちらで選べばよいのでしょうか。実は「年式」と「走行距離」のバランスを見て選ぶ方がよいのです。


例えば、初年度登録から3年経過した年式でありながら、走行距離が6万kmを超えていると「過走行」と呼ばれる扱いになり、メカニズムの劣化が起きやすくなります。


一方、初年度登録から5年経過した年式であるにもかかわらず、走行距離が1万km程度の車は、月に数回程度しか動かしていないと予測できます。このような車は、ゴム部品の劣化や硬化が進み、機械系がスムーズに動かない可能性が高いのです。


ただし、いずれの場合も、定期点検や部品交換などのメンテナンスが適切に行われていれば、大きなトラブルが発生する可能性は低いでしょう。


中古車の選びポイント


中古車はどのようにして選べばよいのでしょうか。ここからは、中古車の選び方を詳しく解説します。


中古車の年式


中古車情報サイトや紙面に掲載されている「年式」は、初年度登録の年月です。車両が生産された年月ではないことを理解しておきましょう。中古車の年式で選ぶ方法と注意点について、詳しくご紹介します。


中古車の年式で選ぶ方法


中古車を年式で選ぶときは、なるべく新しい車を選ぶことをおすすめします。ただし、年式が新しいにもかかわらず、年間平均走行距離以上走行している車両は控えた方がよいでしょう。


また、年式が古いモデルを選ぶ場合には、自動車税や重量税が割増になるため注意が必要です。初年度登録から13年以上経過した車両は、自動車税と重量税が高くなります。さらに、初年度登録から18年が経過すると重量税が更に割増されます。


一般的に、年式が古くなるほどに中古車の価格は値下がりします。ただし、希少価値が高い車や人気が高い車は、年式が古くても高値を維持し続ける傾向があります。


年式は、あくまでもひとつの指標でしかありません。市場人気と年式が必ずしも一致するわけではないことを理解しておきましょう。


中古車の年式で選ぶ注意点


中古車を年式で選ぶときの注意点は、年式相応の状態であるかどうかということです。見るべきポイントは、塗装やライトまわりの色褪せなどの外装、シートやインテリアパネルなどの擦れ・切れといった内装、年間平均走行距離です。内外装の状態が年式に見合っており、なおかつ年間平均走行距離以下の車を選びましょう。


中古車の年式のおすすめ


年式を基準に中古車を選ぶ場合は、3年、5年、7年が経過した車を候補に入れましょう。中古車を検討したときに聞く「○年落ち」というのは、初年度登録から経過した年数のことを指します。経過年数は、短いほど部品劣化が少ないため、良質な車と言えます。ただし、中古車として出回る車は、車検の時期にあたる3年落ち、5年落ち、7年落ちの車両が多いです。車の使用環境によって状態が異なりますが、いずれの車も適切なメンテナンスが行われていれば、中古車として問題なく使用できます。


中古車の走行距離


中古車の走行距離は、短いほどよいとされていますが、年式相応の走行距離であれば問題ないと言えるでしょう。ここからは、走行距離から選ぶときのコツを紹介します。


中古車の走行距離で選ぶ方法


走行距離を基準に中古車を選ぶときは、年間平均走行距離を基準に、年式相応の走行距離であるかどうかを確かめましょう。年式相応の走行距離は、経過年数に1万kmをかけ算した数値になります。例えば、3年落ちの車両であれば3万km以内、5年落ちであれば5万km以内の車両が年式相応と言えます。


中古車の走行距離で選ぶ注意点


中古車を走行距離で選ぶ場合、過走行車両に気を付けましょう。過走行車両とは、年間平均走行距離以上の車のことです。ただし、走行距離が伸びていても、適切なメンテナンスや整備が実施されていれば、問題なく乗ることができます。過走行車両の場合には、走行距離に応じた整備が実施されているか整備記録を確認しましょう。


中古車の走行距離のおすすめ


中古車を選ぶときは、5万km以内の車両がおすすめです。中古車買取においても5万kmはひとつのボーダーラインにあたり、5万kmを超えるとメカニズム面で交換しなければならない部品や劣化するパーツが増えてきます。しかし、定期点検を実施し、部品交換を適切に行っている車両であれば、さほど心配することはありません。


車のメンテナンスの状態



車のメンテナンス状態は、中古車購入時に確認すべきポイントです。車は定期的に部品を交換したり、オイルの補充をしたりすることで、良好なコンディションを維持できます。中古車を購入するときは、記録簿に記載されている点検記録を確認して、メンテナンス状態を把握しておきましょう。


中古車販売業者の信頼度


中古車の購入は、中古車販売業者の信頼度も大切です。良好な車両であっても、納車整備やアフターサービスといったサポート体制が整っていないところで購入すると、点検や不具合などが起きたときに対応してくれない可能性があります。中古車販売業者を選ぶときは、万が一のときの対応や車の整備環境が整っているか確認しましょう。


定期点検整備記録簿


定期点検整備記録簿は、法定12ヶ月・24ヶ月点検の記録をするメンテナンスノートです。記録簿は、指定工場や認証工場でなければ発行できません。整備内容だけでなく、どこの指定または認証工場が行ったのか確認しましょう。

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

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