車を買い替えるタイミングはいつがベストなのか。買い替えるきっかけや注意点を解説
車は数年から数十年にわたり乗り続けることができる製品です。しかし、何らかのきっかけで車を乗り替えなければならないことがあります。車を乗り替えるときにベストなタイミングはあるのでしょうか。ここでは、車を乗り替えるタイミングやきっかけ、乗り替えるときの注意点を解説します。
車を買い替えるべきタイミングは?
車を乗り替えるきっかけには、どのようなことがあるのでしょうか。ここからは、車の買い替える機会やサイクルについて解説します。
車検を受ける前
車を乗り替えるきっかけには、車検のタイミングがあります。車検は、新車購入から3年、以降2年ごとに受けなければなりません。
車検の費用は、初回であっても10万円前後、2回目以降になると15万円~20万円程度かかることがあります。部品交換や整備すべき箇所が多くなると車検費用が高くなり、2回目の車検であっても、初回車検の倍以上の費用がかかるケースもあるのです。
そのため、車検にかかる費用を頭金に加算して、次の車に乗り替えた方が、故障の心配や部品交換の頻度を減少させられます。
よって、2回目車検のタイミングである5年目や3回目車検の7年目に車の買い替えを考えるタイミングに適しているでしょう。
修理費用が高額になった時
車の修理費用が高額になったタイミングも、買い替えを検討すべき時期と言えます。
車は機械製品であるため、定期的な部品交換やメンテナンスが必要です。しかし、どれほどメンテナンスをしていても、思わぬトラブルや不具合、事故などに遭ってしまうことがあります。車のトラブルや不具合の範囲が広かったり、事故によって損傷をしたりすると、高額な修理費用を請求されることもあるでしょう。高い修理費用を支払って乗り続けるより、修理にかかるお金を新しい車の購入費用に充てた方が、故障や不具合の心配をすることなく車に乗れます。
そのため、修理費用が高額になったときは、買い替えるきっかけのひとつといえるでしょう。
自動車税が上がる前
自動車税は、4月1日時点の車の所有者に納税義務が発生する税金です。
自動車税は、法律により初年度登録から13年以上経過すると割り増しになります。13年以上経過した車の自動車税は、おおむね15%程度の重課がされます。
例えば、令和元年9月30日以前に登録を受けた、エンジン排気量1.0リッター~1.5リッターの車の場合、自動車税34,500円から39,600円になります。つまり、5,100円も多く支払わなければなりません。
支払う税金が多くなると維持費の負担が大きくなるため、車を乗り替えるきっかけになるでしょう。
ライフスタイルが変わる時
ライフスタイルは、結婚や出産、子どもの成人などにより変化します。家族構成や生活環境が変化したタイミングも、車を乗り替えるタイミングのひとつです。
例えば、独身のときは2ドアのスポーツカー、家族が増えたらミニバン、子どもが成人して一人立ちしたらコンパクトカーというように、ライフスタイルの変化をきっかけに車を乗り替えていくとこともあるでしょう。
保証がなくなる時
車には、メーカーの保証が付帯しています。多くの車の場合、新車から3年間が保証されており、延長保証に加入すれば最大5年間のメーカー保証を受けることが可能です。
メーカー保証は、エンジンやトランスミッションなどの大きな故障・不具合をカバーしていることが多いです。保証が切れてしまうと、大がかりな修理であっても自己負担になります。
そのため、メーカー保証が切れるときは、車を乗り替えるタイミングのひとつといえるでしょう。
新車が安い決算期
新車を安く購入できるときは、乗り替えるタイミングのひとつです。
新車が安く購入できる時期は、決算期である3月や中間決算の9月で、店舗や営業担当者の成績が確定する時期でもあります。決算期は、車を1台でも多く販売して、よい成績を残したいことから、決算セールやフェアなどを開催することが多いです。
決算期は、新しい車をお得に購入できるチャンスであるため、車の乗り替えを考えるおすすめ時期といえるでしょう。
車を買い替える平均的なタイミングは?
車を買い替える平均的な時期は、7年から10年が多いです。一般社団法人日本自動車工業会による調査では、平均保有期間が平均で7.1年、新車登録から10年以上保有し続けるユーザーが29%という結果が報告されています。
別の考え方では、走行距離に応じて買い替えを検討するユーザーも多いです。車の寿命は一般的に10年10万kmと言われることが多いことから、走行距離10万kmに到達する頃に買い替えるケースも多いでしょう。また、走行距離が10万kmを超えると査定での評価も下がってしまいます。そのため、10万kmを目安に車の買い替えを検討するユーザーが多いのです。
車を買い替える際の注意点
車を買い替えるときには、保険の手続きを忘れてはなりません。また、ローンで車を購入してる場合には、ローンの返済状況を確認する必要があります。後悔のない車の買い替えをするためにも、ここで説明する注意点を把握しておきましょう。
保険の手続きを忘れずに行う
車を買い替えるときは、任意保険の手続きを忘れずに行いましょう。同じ販売店での乗り替えであれば、任意保険の車両入れ替え手続きを行ってくれることがほとんどです。
しかし、任意保険に自分で加入した場合は、自分で車両入れ替え手続きをしなければなりません。任意保険の車両入れ替え手続きには、登録番号(ナンバープレート)、初度登録年月、型式、車台番号、所有者、使用者の情報が必要です。また、等級を引き継ぐためには、買い換えから30日以内に手続きしなければなりません。
次の車の契約をしたら、保険会社へ連絡し、車両入れ替えの手続きについて事前に確認しておきましょう。
ローンの返済状況を確認する
ローンの返済状況は、買い替えをするときに重要です。既にローンを完済して、所有権の変更手続きをしていれば、自分名義の車であるため滞りなく買い替えができます。
しかし、ローン返済中やローン完済したものの所有権解除をしていない場合、所有者はローン会社やディーラーの状態のままです。ローンで購入した車の買い替えをするときには、返済状況や所有権の確認をして、状況に応じた手続きをしましょう。
車の買い替えを決めた後にやるべきこと
車の買い替えを決断した後は、今乗っている車の売却方法や書類の用意など、手続きに向けた準備をしましょう。ここからは、車を買い替えを決めた後にやるべきことを解説します。
売却方法を考える
車の売却方法には、「下取り」「買取り」「個人売買」などがあります。それぞれにメリットやデメリットがあるため、今乗っている車に合った売却方法で手放しましょう。
下取りは、新しい車の購入を条件に車を売却する方法です。下取り車の査定額は、買取業者より低くなることが多いものの、1つの店舗で車の購入と売却を完結させられます。また、新しい車の納車日まで下取り車を乗り続けられるのも下取りのメリットです。
買取りは、買取業者に車を売却する方法で、車の買取りを主な業務としているため、車そのものの価値を適正に見極めた査定額を提示してくれます。ただし、新しい車の納車日まで乗り続けることが難しいでしょう。また、売却手続きのために買取店舗へ行き、新しい車の準備のために購入店舗へ行かなければなりません。つまり買取りの場合、それぞれの店舗へ行き来する手間が増えることになります。
個人売買は、個人出品のオークションや友人・知人に車を売却をすることです。個人出品のオークションは、業者を仲介しないため、手数料をかけずに売却できます。ただし、確実に売れるという保証がなく、売れる時期が不透明です。また、書類や名義変更の手続きを売り手と買い手で完結させなければなりません。
必要書類を準備する
車の買い替えを決めたら、売却や購入に必要な書類の準備をしましょう。車の売却や購入に必要な書類は次の通りです。
【普通車】
・自動車検査証(車検証)
・印鑑登録証明書
・自賠責保険証明書(自動車損害賠償責任保険証明書)
・自動車納税証明書
・実印
・振込口座情報
・リサイクル券(預託済みの場合)
【軽自動車】
・自動車検査証(車検証)
・自賠責保険証明書(自動車損害賠償責任保険証明書)
・軽自動車納税証明書
・印鑑(認印可)
・振込口座情報
・リサイクル券(預託済みの場合)
執筆者: 外車王編集部
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