2021年08月02日

ローンの残債が残っていても車を売却できるのか?ローン返済中の車売却の流れや方法を解説

引っ越しや多額の修理費がかかる故障などが原因で、ローンが残っている車を売却するケースは少なくありません。車を売却したい、乗り換えたいときにローンを完済できていない場合、車は売却できるのでしょうか。ここでは、環境の変化ややむを得ない事情により、残債が残っている状態で車を乗り換えなければならなくなったとき、どのような流れで売却をするのか解説します。

 



まずは車の所有者を確認しましょう


ローンの残債が残っているときに車を売却しようとしたときは、車の所有者を確認しましょう。所有者の名義が自分の場合は、売却手続きを進めることができます。


しかし、所有者の名義がクレジット(ローン)会社やディーラーの場合、車を担保としてローンの契約をしているため、所有権解除の手続きをしなければなりません。所有者であるクレジット(ローン)会社やディーラーで残債を清算してから、所有権を解除します。


車のローンが残っている車を売却する流れ


車のローンが残っている車を売却するときは、どのような手順になるのでしょうか。ここからは、所有者の名義がクレジット(ローン)会社やディーラーなどのときの車の売却方法を解説します。


1.ローン残債と売却益を調べる


ローンの残債と車の売却益を調べましょう。ローンの残債は、ローン会社から送られてくる手紙やメールなどで送られてくる入金確認の通知で確認できます。また、ローン会社に連絡しても、残債額を教えてもらえます。車の売却益は、買取店やディーラーなどの査定で確認しましょう。


2.ローンを完済する


ローンの残債と車の売却益を調べ金額を比較して、残債よりも売却益が上回れば、一括返済が可能です。しかし、残債よりも売却益が下回る場合、追加の支払いやローンの組み直しが必要になります。ローンの完済については、記事の後半で詳しく解説しています。


3.車の名義変更をする


ローンを完済したら、名義変更をします。名義変更をする際は、所有権を解除するための書類が必要です。


所有権解除の書類には、「所有者の譲渡証明書」、「所有者の委任状」、「所有者の印鑑証明書」、「車検証」、「自動車納税証明書」、「使用者の印鑑証明書」、「ローン完済証明書」など多数の書類が必要になります。


ほとんどの場合、所有者であるクレジット(ローン)会社やディーラーなどに所有権解除を申し出れば、必要書類一式を郵送してくれます。


4.車を売却する


所有者が自分の名義になったら車の売却が可能となります。売却の際は、さまざまな書類を用意しなければなりません。


車の売却に必要な書類には、「自動車検査証(車検証)」、「印鑑登録証明書(普通車の場合)」、「自賠責保険証明書(自動車損害賠償責任保険証明書)」、「自動車納税証明書」、「リサイクル券(預託済みの場合)」、「譲渡証明書(普通車の場合)」、「委任状(普通車の場合)」、「実印(普通車の場合)」、「印鑑(軽自動車の場合、認印も可)」、「自動車検査証記入申請書(軽自動車の場合)」などかあります。


詳しくは売却する時に業者に確認しましょう。


ローン残債の完済方法


ローン残債の完済には3つの方法があります。ここからは、ローン残債の完済方法について解説します。


売却益を充てる


車を売却したときの売却額をローン残債の充てることで、完済することができます。この方法は、ローン返済中に車を乗り換えたり、何らかの理由により車を手放さなければならなくなったときに利用されることが多い方法です。


残債を一括返済


ローンの残債の完済は、貯蓄で一括返済する方法があります。貯蓄から一括返済する方法は、貯蓄に余裕があるときに利用することが多いです。また、車の売却額がローン残債を下回ったときの方法としても使われます。


ローンを組み直す


おすすめはできませんが、他のローン会社で借り入れた額を車の返済に充てる方法もあります。借入残高が残っている状態で新たな借り入れを申し込むため、審査を通過できる確率は決して高くありません。


ローンを組み直す方法には、現在の残債額の全てを組み直す方法と残債額が車の売却益を上回る分だけローンを組み直す方法があります。


残債額が車の売却益を上回る分だけであれば、少額の借り入れで済む場合が多いため、新たなローンの審査も通りやすいでしょう。


新たに購入する車のローンに上乗せする


現在の車のローンを新しく購入する車のローンに上乗せするという方法もあります。ただし、現在の車の残債額と新しい車で組もうとしているローンの合計額が、新たな借入額になるため、ローンの審査が通りにくくなる恐れがあります。


残債を上乗せして次の車のローンを組むときには、返済額が大きくなったり、返済期間が長くなったりするため、支払いに無理がないか慎重に検討しましょう。


ローン残債の調べ方


ローン残債を調べるときは、ローン会社に確認をとりましょう。ローンの残債は、毎月送られてくる入金通知書や電話での問い合わせで確認できます。


ローン残債があっても買い替えが必要になるケース


車の残債が残っていても車の買い換えが必要なケースには、どのようなパターンがあるのでしょうか。ここからは、ローン返済中に車を買い換えるケースを解説します。


事情で買い替えが必要になった


車は、家庭の事情や住む場所などの環境に合わせて買い替えなければならないことがあります。売却益を支払いに充てるのか、新しい車のローンに上乗せするか、貯蓄から支払いをするのかなどは、現在の車の評価額と残債額に応じて決定しましょう。


事故で廃車になった


事故により車が廃車になった場合、ローン返済中でも買い換えなければならないことがあります。事故の状況、過失割合、残債額、車の評価額などによって、現在の車のローンの支払方法が変わることがあるため、保険会社やローン会社などと相談しながら支払方法を決めましょう。

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

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