カーローンの借り換えはメリットだけではない。デメリットも理解して借り換えしないと損をすることもある
カーローンの利息を少しでも抑えたい方は、借り換えを検討してはいかがでしょうか。うまくカーローンを借り換えることで、現在よりも利息を抑えることができます。ここでは、カーローンを乗り換える際のメリットやデメリットなどを解説します。それぞれを理解した上で、カーローンの借り換えを慎重に検討しましょう。
目次 ▼
カーローンの借り換えとは
カーローンの借り換えとは、現在契約している車の残債を新たに契約したローン会社で借り受けた資金で繰上返済し、再度ローンを組むことです。
カーローンの借り換えをする目的は、現在契約しているローン会社よりも利率が低いローン会社へ変えて、支払総額を抑えることにあります。しかし、繰上返済の手数料などによっては、総支払額が多くなってしまうこともあるため注意が必要です。
カーローンの借り換えの手順
カーローンの借り換え手順は、次のような流れになります。
1.借り換え予定のローン会社で仮審査を受ける。
2.現在のローン会社へ繰上返済の旨を伝え、残債額や手数料などを算出してもらう。
3.借り換え予定のローン会社の仮審査に通過したら、必要書類を揃えて本審査を受ける。
4.本審査に通過したら契約をして、現在のカーローンを繰上返済する。
上記の手順が一般的な流れとなります。ただし、新しいローンの本審査を受ける前に、現在のローンの繰上返済総額と新たに借り入れるローンの総支払額を比較し、総合的に支払い負担が軽くなることを確かめましょう。
ここで大切なのは、実際に支払う総額で判断することです。利率が低いと支払総額が安く済むように思いがちですが、手数料によっては借り換えることで支払総額が高くなってしまうことがあります。
カーローンの借り換えのメリット
カーローンを借り換えるメリットは、月々の返済額や支払総額総額が現在のローンよりも安くなったり、返済管理が楽になったりすることです。それぞれ詳しく解説すると共に、返済額のシミュレーションも紹介します。
月々の返済額が減る
車のローンを借り換えると、月々の返済額が減ります。返済額の増減は、利率の違いによるものです。利率が異なると、月々の支払額がどのくらい変わるのか比べてみましょう。
【条件】
・元金:300万円
・返済期間:60回(5年)
・均等払い(ボーナス併用なし)
【車のローンの計算式】
・返済総額=借入金額+利息
・利息=借入金額×金利×返済年数÷2
・月々の返済額=返済総額÷支払回数
※小数点以下切り捨てにより算出しているため、実際の支払額と異なる場合があります。
利率:2.5% | 利率:5.0% | 利率:6.0% | |
支払総額 | 318万7,500円(300万円+18万7,500円) | 337万5,000円(300万円+37万5,000円) | 345万円(300万円+45万円) |
利息 | 18万7,500円(300万円×2.5%×5÷2) | 37万5,000円(300万円×5.0%×5÷2) | 45万円(300万円×6.0%×5÷2) |
月々の返済額 | 5万3,125円(318万7,500円÷60) | 5万6,250円(337万5,000円÷60) | 5万7,500円(345万円÷60) |
このように比較してみると利率2.5%と6.0%では、毎月4,375円、1年で52,500円、5年で262,500円の差があります。金利は低い方が明らかによいといえるでしょう。
返済の管理が楽になる
借り換え先を他のローンの引き落としと同じ口座にすると返済管理が楽になります。また、借り入れ先によっては、カーローンと他のローンの支払いをまとめることで、月々の支払い負担が軽減されることもあります。他のローンに加え、車のローンを組もうとしている場合には、他のローンに組み込みができるか確認してみるとよいでしょう。
カーローンの借り換えのデメリット
カーローンの借り換えには、手数料が発生したりや手続きの手間がかかったりするというデメリットもあります。借り換えをするときは、デメリットを理解してから慎重に検討しましょう。ここからは、カーローン借り換えのデメリットを解説します。
申込の手間がかかる
車のローンの借り換えは、新たにローンの契約をすることになるため、書類の準備や審査など申し込みに手間がかかります。
ローンの借り換えには、「本人確認書類」、「勤続年数の確認ができる書類」、「所得証明書」、「現在のローンの返済予定・返済状況」、「車検証の写し」、「銀行の届出印」といった書類や印鑑などを揃えなければなりません。
また、新たにローンの審査を通さなければならないため、返済状況や収入などによっては、審査に時間がかかることもあります。借り換えは、準備や申し込み・審査などに手間と時間がかかるという点がデメリットです。
手数料がかかる
車のローンの借り換えは、新たにローンを組み直すことであるため、現在のローンを繰上返済に手数料が発生する可能性があります。
手数料は、ローン会社や返済状況(時期や残債)などによって異なるため、契約しているローン会社に確認しましょう。新たに組み直すローンの総額よりも、手数料を含めた繰上返済の金額の方が高くなる場合は、借り換えをしない方がよいでしょう。
カーローンの借り換えが向いている人・向いていない人
カーローンの借り換えは、全ての人におすすめできることではありません。ここからは、カーローンの借り換えが向いている人と向いていない人を解説します。
向いている人
ローンの借り換えが向いているのは、「高額の利息を支払っている」、「他のローンと借り入れ先が異なっているため返済に手間がかかっている」、「ローンの審査に通りやすい条件が揃った(他のローンの完済や収入が上がったなど)」という人です。
車を含めた全てのローン借り入れ状況や自分の経済状況を見直し、ローンの審査に通りやすい条件に当てはまっているようであれば、借り換えを検討してみるとよいでしょう。
向いていない人
ローンの借り換えが向いていないのは、「他のローンの借入額が多い」、「携帯電話の分割払いなどを含む他のローンの支払いが遅滞した」、「転職して間もない」、「ローンの審査に通りにくい条件(年収が下がったなど)」という人です。
借入額が多い・支払いの遅滞・収入が下がるといったことがあると、ローンの審査に通りにくくなります。このような場合は、ローンの借り換えは難しいでしょう。
カーローンの借り換え時の確認ポイント
カーローンの借り換えをするときは、利息の変化や手数料の額などを確認してから手続きを進めましょう。ここからは、カーローンの借り換え時のポイントを解説します。
借り換え前後での利息の変化
ローンの借り換えによって、利息がどの程度変わるのか計算しましょう。「現在の残債に対する利息」と「新たな借入額に対する利息」を前述した計算方法を利用して算出し、利息の比較してから検討することが大切です。
手数料の額
現在契約しているローンの繰上返済をする際に、手数料が発生する可能性があります。
手数料は、ローン会社や借り入れ条件・現在の状況によって異なるため、繰上返済をしたときの総額や手数料がいくらになるのか、ローン会社や金融機関に問い合わせましょう。
手数料を含めた返済額よりも、新たにローンを組み直した方が総支出を減らせる場合には、ローンの借り換えをしてもよいといえます。
保証料の有無
車のローンの保証料とは、ローン契約者が何らかの理由により返済できなくなったときに、保証人の代わりに残債額を支払う保証会社の利用料のことです。
保証料は、借入額の1%前後が相場です。
例えば、300万円の車を購入し、保証料が1%だった場合は、3万円となります。車のローンの保証料がかかるかどうかはローン会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
執筆者: 外車王編集部
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