初心者におすすめの車はどんなモデルなのか。はじめての車選びのポイントを解説
運転免許を取得して、はじめて車を購入しようとする際にどのような車が良いのか悩む人は多いでしょう。ここでは、初心者におすすめの車の特徴を解説します。また、おすすめ装備やおすすめ車種もあわせて説明していますので、はじめての車選びの参考にしてみてください。
初心者におすすめの車の特徴
初心者におすすめの車は、運転がしやすく安全装備が充実しているモデルです。ここでは、初心者に最適な車の特徴を解説します。
運転がしやすい
運転がしやすい車にはどのような特徴があるのでしょうか。ここからは、初心者にとって運転がしやすい車について解説します。
教習車と同じか似ている
運転免許を取得するとき、教習所に通って運転の練習をする人がほとんどです。つまり、初めて運転する車は教習車ということになります。そのため、教習車と同じ車種または似たような形状・サイズの車の方が運転しやすいと感じるでしょう。
多くの教習所で使われている教習車は、市販されている量産車に手を加えた車がほとんどであるため、教習車と同じ車種を購入することができます。デザインや性能よりも、運転のしやすさを重視するのであれば、教習車に使われている車種を選ぶと良いでしょう。
視認性が高い
視認性の良さは運転のしやすさにつながる大切な要素です。視認性が良い車の特徴は、着座位置が高く、ボンネットが短く、ガラスエリアが広いモデルです。
着座位置が高い車は、運転席から路面を見下ろすような視界になるため、自分の走行位置が掴みやすいという特徴があります。また、着座位置が高いと遠くの方まで見渡すことができるため、危険予測がしやすいといったメリットもあります。
ボンネットが短いと、着座している運転席から車両先端までの距離感覚が掴みやすいため、運転がしやすいです。ただし、ボンネットが車両先端に向かって傾斜していると、前方感覚が掴みにくくなります。そのため、運転席に座ったときにボンネットの左右両端が見えるか、ボンネットの先端位置が掴みやすい車かどうか確認しましょう。
ガラスエリアが広い車は、視界が広いため運転がしやすいです。ガラスの面積が大きいと、視界が良くなるだけでなく、死角が少なくなるため、周囲の安全確認もしやすくなります。車を選ぶときは、運転席に座ったときの視界の良さや死角の少なさを気にすると良いでしょう。
小回りが効く
小回り性能が良いと運転がしやすいです。小回り性能を知るためには、車のカタログなどに書かれている「最小回転半径」の数値に着目しましょう。最小回転半径は、ハンドルを全切りにして走行したときに外側のタイヤが描く円の半径です。この最小回転半径の数値が小さいほど、小回り性能が良いということになります。一般的に最小回転半径が5.5m以下の車が運転しやすいと言いわれています。
国産車
初めて運転する車である教習車の多くは国産車です。近年では、外車を教習車として使っている教習所もあります。しかし、教習車として多く普及しているのは、国産のセダンがほとんどです。そのため、初めて選ぶ車は、運転装置の操作に慣れている国産車の方が良いでしょう。
外車の場合、ウインカーレバーとワイパーレバーの位置が逆になったり、ライトスイッチがダッシュボードパネルに装着されていたりするため、装置の操作に慣れるまで時間がかかります。運転に慣れるまでは、装置の取り扱いに慣れた国産車の方が良いでしょう。
運転支援機能が充実している
運転支援機能は、近年急速に普及してきた安全装置です。初心者におすすめの運転支援システムには、どのようなものがあるのでしょうか。ここからは、運転支援システムについて解説します。
ただし、運転支援システムは、あくまでも運転を支援をしてくれる装置です。運転支援システムを過信せず、運転を補助してくれる装置として認識しておくと良いでしょう。
自動ブレーキ
自動ブレーキと呼ばれる運転支援システムの正式名称は「衝突被害軽減ブレーキ」です。つまり、車が自動でブレーキをかけ、完全停止してくれるという意味ではありません。あくまでも、衝突事故の被害を軽減するためのブレーキサポートということです。
衝突被害軽減ブレーキは、急な飛び出しや見通しの悪い場所から出てきた車などに対して、衝突被害を小さくするためにシステムが自動でブレーキをかけます。このサポートがあることで、万が一の時の被害を軽減できるため、装着されているモデルを選ぶと良いでしょう。
駐車支援
駐車支援システムは、メーカーや車種によってサポート内容が異なるため、サポートシステムの内容をしっかり確認することが大切です。
高性能な駐車支援システムの場合、駐車位置のスキャンをした後に、ハンドル・アクセル・ブレーキ・切り返しなど駐車の全てを自動で行ってくれます。一方、部分的な駐車支援システムでは、ハンドル操作のみという場合があります。車を購入するときは、駐車支援システムがどこまでサポートしてくれるかカタログなどで確認しておきましょう。
ACC
ACCは、「アダプティブ・クルーズ・コントロール(Adaptive Cruise Control)」の略称で、正式名称は「定速走行・車間距離制御装置」です。
ACCは、高速道路や自動車専用道路での使用を目的に開発されましたが、近年ではトラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)を兼ね備えるシステムが増えてきました。
特徴は、前車との車間距離を自動で調整する機能を備えた定速走行装置であるということです。高速道路での追突事故や急ブレーキなどのリスクを減少させる効果があるため、装着されている車を選ぶと良いでしょう。
初心者が車を選ぶときのポイント
初心者が車を選ぶときは、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。ここからは、初心者が車を選ぶときのポイントを解説します。
実際に試乗してから購入する
実際に試乗をすることで、運転感覚や視界の良さを確認できます。試乗車が用意されていない場合は、展示車の運転席に座り、視界や見通しの良さを確認すると良いでしょう。
ぶつけても割り切れる価格帯の車を選ぶ
運転初心者にありがちなのが、ぶつけてしまうことや傷をつけてしまうことです。車両価格が高い車や修理代が高額になる車を選んでしまうと後の出費が大きくなってしまいます。
最初に選ぶ車は、車両価格が安い車や中古車にすると、ぶつけた時にも練習用の車として割りきることができるため、おすすめです。
用途に合うか考える
車は、用途に合ったボディ形状や乗車定員から選ぶことが大切です。家族で乗車することが多いのにも関わらず、居住空間が狭いコンパクトカーを選んでしまうと、ドライブが快適なものになりません。
車を選ぶときは、どのような場面で使うのか、何人乗るのか、大きな荷物を運ぶことがあるかどうかといった用途を明確にしてから購入しましょう。
また、大きくて広い車は多人数乗車ができ、多くの荷物を積載できますが、重量税や自動車税、ガソリン代などの維持費が高額になりやすいです。維持費のことも考えて車を選びましょう。
初心者におすすめのボディタイプ
初心者におすすめの車は、具体的にどのような車種なのでしょうか。ここからは、ボディタイプ別のおすすめ車種を紹介します。
軽自動車
【ホンダ N-BOX】
ホンダ N-BOXは、両側スライドドアのスーパーハイトワゴンの軽自動車です。室内空間が広く、ガラスエリアが広いため、視界が良く運転がしやすいといった特徴があります。また、ホンダの運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」が装備されているため、万が一の時の安全性も高いと言えるでしょう。N-BOXは、ファミリーカーとしても使うことができる利便性を備えているため、子育て世代にも人気があります。
【スズキ ハスラー】
スズキ ハスラーは、SUVのエッセンスを取り入れたクロスオーバー軽自動車です。地面から車体下部までのスペース(最低地上高)にゆとりがあるため、段差がある場所や砂利道でも車の下側を擦ってしまう心配がありません。また、リアシートの背もたれは汚れを拭き取りやすい素材になっているため、アウトドア用品などの積載に最適です。2代目ハスラーでは、リアドアとバックドアの間にあたるクォーターピラー部分がガラスエリアとなっているため、斜め後方の視界も確保されています。さらに、運転支援システムの「SUZUKI Safety Support」が装備され安全性も高いためおすすめです。
コンパクトカー
【スバル インプレッサスポーツ】
スバル インプレッサスポーツは、3ナンバーサイズのハッチバックです。3ナンバーと聞くと大きいボディサイズをイメージする人も多いですが、全長4,460mm、全幅1,775mm、全高1,480mmであるため、さほど大きくありません。インプレッサスポーツは、ガラスエリアが広く視界が良いため、初心者にもおすすめです。また、スバル独自の運転支援システム「アイサイト(EyeSight)」が装備されていることから、安全性能が高いと言えるでしょう。
【ホンダ フィット】
ホンダ フィットは、5ナンバーに収まるハッチバックで、ホンダのロングセラーコンパクトカーです。広いガラスエリアにより視界が良いといった特徴があります。また、運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」が装備されているため安全性も高いといえるでしょう。加えて、多彩なシートアレンジにより、使い勝手にも優れていることもフィットのおすすめポイントです。
SUV
【トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー】
トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーは、ダイハツが製造・販売をして、トヨタがダイハツからOEM供給を受けて販売しているコンパクトSUVです。5ナンバーに収まるコンパクトサイズでありながら、居住空間が十分にあるモデルとなっています。また、運転支援システム「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)/ダイハツスマートアシスト」が装備されているため安全性が高いです。
【マツダ CX-30】
マツダ CX-30は、全長4,395mm、全幅1,795mm、全高1,540mmの3ナンバーサイズのクロスオーバーSUVです。マツダの「魂動(こどう)」デザインによる面の湾曲が際立つボディとソフトパッドを使い上質な仕上げにしたインテリアを備えています。安全面では、運転支援システムが装備されているため安心感が高いです。さらに、着座位置が高めであるため、運転がしやすくなっています。
ミニバン
【日産 セレナ】
日産 セレナは、広いガラスエリアと運転席・助手席に段つきの窓がよって視界が非常に良く、道路の端に寄せるのも楽なミニバンです。グレードによって登録区分が異なりますが、5ナンバーサイズのパッケージングであるため、取り回しがしやすいというメリットもあります。また、運転支援システムも充実していることから、安全性が高いミニバンです。
【トヨタ ノア】
トヨタ ノアは、視界が良いミニバンです。車両前方から後端までほぼフラットなガラスエリアであるため運転がしやすいです。また、ドアミラーとボンネットの間にある小さな三角の小窓が備わり斜め前方の死角が少ないため、交差点の右左折時の安全確認がしやすくなっています。さらに、運転支援システムの「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」が装備されていることから安全性が高いです。
執筆者: 外車王編集部
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