初心者必見!失敗しない中古車の選び方や注意点について
中古車を購入するとき、どのようなことに注意すれば良いのかわからないこともあるかと思います。車を初めて買おうとする初心者であればなおさらです。今回は、初心者でもわかる失敗しない中古車の選び方や注意点を解説します。中古車購入の流れや初心者が陥りやすい間違った中古車選びについても解説していますので、車を初めて買おうとしている方は、参考にしてみてください
初心者が押さえておきたい中古車購入の流れ
中古車を購入するときは、どのような流れになるのでしょうか。ここでは、中古車選びから契約までの流れを解説します。
1.メーカーを選ぶ
中古車の購入を検討したときは、メーカーから絞るという方法があります。日本国内に流通している中古車は、国産車と輸入車を合わせると数十メーカーにもなり、車種の種類も膨大です。また、それぞれに個体差があるため、車種や予算など、徐々に範囲を狭めていくことがポイントとなります。
2.車種を選ぶ
車種を選ぶときには、「ボディタイプ」、「予算」、「維持費」に注目して選びましょう。
1~2人乗車がメインで街乗りや買い物中心の場合はコンパクトカーがおすすめです。1~2人乗車がメインでフォーマルな場面にマッチし、走行安定性を求めるのであればセダンがよいでしょう。セダンと同等の走行安定性やフォーマルさを兼ね備え、ファミリーユースにも対応でき、1~4人がゆとりをもって乗車できる車を求めるのならステーションワゴンが適しています。
フォーマルにもカジュアルにも乗りこなすことができ、アクティブな趣味にも対応する積載性を求めるのであれば、1~4人乗りのクロスオーバーSUVが最適です。本格的なオフロード走行や山道などを走行する予定があるなら、最低地上高があり、ボディフレーム(車体骨格)が頑丈なクロスカントリー(通称:クロカン)が良いでしょう。
多人数乗車することが多く、スライドドアを持つファミリーカーを探しているのであれば、「ミニバン」が適しています。車を操る感覚をダイレクトに感じることができ、1~2人で乗ることが多い場合は「クーペ・オープン」という選択肢もあります。買い物や通勤・通学、街乗りをメインとするのであれば小回り性能が高く、狭い道での行き違いもしやすい「軽自動車」が適しています。
初心者であれば、全長4.5メートル前後、全幅1.7メートル前後のコンパクトサイズの車が適しているでしょう。全幅1.7メートル未満の車は5ナンバーサイズの車です。5ナンバーサイズの車は、街乗りや遠出などがしやすく、運転もしやすいボディサイズです。
ここで説明したボディタイプは、あくまでも代表例であるため、最終判断は実車を見て決めるようにしてください。
予算は、納車までに必要な手続き費用などの諸経費込みの価格で計算しておくようにしてください。例えば、予算が100万円だとした場合、車両本体価格100万円の中古車を選ぶと、諸費用込みで100万円を超えてしまいます。中古車を選ぶときは、予算から10万円~20万円低い額の車両を選びましょう。なお、納車にかかる諸経費は、車種や車両によってさまざまです。
初心者が中古車を購入するときに見落としやすい項目が維持費です。維持費には、ガソリン代、自動車税(1年に1回)、重量税(車検時)などがあります。エンジン排気量によって異なる「自動車税」や車検時に車両重量に応じて請求される「重量税」がどのくらいかかるのか調べておくことが大切です。自動車税と重量税の税額は次のとおりです。
【自動車税】
軽自動車 | 10,800円 |
~1,000cc以下 | 25,000円 |
1,000cc超~1,500cc以下 | 35,000円 |
1,500cc超~2,000cc以下 | 36,000円 |
2,000cc超~2,500cc以下 | 43,500円 |
2,500cc超~3,000cc以下 | 50,000円 |
3,000cc超~3,500cc以下 | 57,000円 |
3,500cc超~4,000cc以下 | 65,500円 |
4,000cc超~4,500cc以下 | 75,500円 |
4,500cc超~6,000cc以下 | 87,000円 |
6,000cc超 | 110,000円 |
【重量税】
軽自動車 | 6,600円(1年) |
0.5トン以下 | 8,200円(2年) |
0.5トン超~1.0トン以下 | 10,400円(2年) |
1.0トン超~1.5トン以下 | 24,600円(2年) |
1.5トン超~2.0トン以下 | 32,800円(2年) |
2.0トン超~2.5トン以下 | 41,000円(2年) |
2.5トン超~3.0トン以下 | 49,200円(2年) |
4.実際に目で見て確認する
中古車は、インターネットで写真や動画を閲覧できますが、自分の目で直接見ることをおすすめします。写真や動画だけでは、色あせやキズの状態を十分に確認できません。また、タバコや芳香剤、香水などの臭いの有無も実際に車に乗らなければわからないでしょう。禁煙車であっても芳香剤の臭いなどが残っている場合があるため、中古車を購入するときは実際に乗ってみて臭いを確認しましょう。
5.可能であれば試乗する
中古車であっても、試乗できる場合があります。試乗可能な中古車であれば、実際に運転をして、エンジンやトランスミッション、ステアリング(ハンドル)操作などに違和感がないか確かめましょう。車検切れやナンバー返却済みの中古車は試乗できませんが、エンジンをかけるのは許可される場合があります。エンジンの始動具合や異音や大きな振動がないか確認しましょう。
6.諸条件や料金の確認と契約
中古車の購入時には、登録や車検、納車整備など、さまざまな準備が必要です。これらの手数料や作業料は、諸経費として計上されるため、見積書や契約書の諸条件や料金は細かく確認しましょう。見積書の内容に不明点があれば、その場で質問をして納得したうえで購入の決断および契約をしてください。
初心者が中古車を選ぶときの確認ポイント
初心者が中古車を選ぶときに確認すべきポイントは、主に8点です。ここからは、中古車選びで失敗しないために、確認すべきポイントを解説します。
走行距離
おすすめの走行距離は、年式相応の距離を走行している中古車です。年式相応の走行距離とは、1年で約1万km走行している車両のことを指します。
初年度登録年月からの経過年数に1万kmをかけて計算しましょう。例えば、初年度登録年から5年経過している車両の場合は、5万km前後(1万km×5年)が年式相応の走行距離です。
年式
年式は、「初年度登録年月」のことです。年式が新しい車両は「高年式」、年式が古い車両は「低年式」と中古車情報に表記されています。年式は、新しい方が部品の劣化などが少ないでしょう。ただし、年式が新しいほどに価格も高くなります。
内装と外装の状態
内装は、シートの擦れ・切れ、染みなどの有無を確認しましょう。また、実際に座ったときにシートクッションがへたっていないかも確認が必要です。外装は、キズや汚れ、フロントバンパー・ボンネット・ガラスへの飛び石、サビなどがないか、車体の前後左右とルーフを見るようにしてください。
エンジンや電装系のトラブル
エンジンは、スムーズに始動するかアイドリングが不安定ではないか確かめましょう。車のエンジンをかけられるか販売員に聞き、エンジンの始動ができるようであれば、エンジンが低回転から高回転までスムーズに吹け上がるかどうか確かめましょう。
電気系のトラブルは、エンジンの始動とあわせて確認してください。ナビ・オーディオのモニターが点灯するか、タッチパネルが正常に反応するか、音は問題なく出るかなどを確かめましょう。また、エアコンが効くかどうかも確認が必要です。シートヒーターやベンチレーターがある場合は、正常に作動するかチェックしましょう。
過去の修理の履歴
過去の修理歴を確認することも重要です。記録簿にエンジンやトランスミッションなど走行に関わる部品の交換履歴があるときは、なぜ修理をしたのか、どのような原因が考えられるのか、今後所有していくうえで問題がないか確認してください。
また、バンパーやドアパネルなどを修理していたときは、修理の理由・原因を聞き、走行に影響がないか確認しておきましょう。
タイヤの状態
タイヤは消耗品です。長期間装着し続けていると、劣化や硬化が進み、タイヤ本来の性能を発揮できなくなります。タイヤのひび割れなどがあるときは、劣化や硬化が進んでいる場合がほとんどであるため、タイヤ交換を予算に組み込みましょう。
また、タイヤの残り溝は、1.6mmを下回ると車検に合格できません。タイヤの残り溝がまもなく1.6mmに達してしまう中古車の場合には、購入後すぐにタイヤ交換をしなければならないことを理解したうえで購入を検討しましょう。
車検までの期間
中古車の中には、車検の有効期限が残っている車両が存在します。車検の有効期限までの期間が、どのくらいあるのか確認し、車検満了日が近い場合には、車検費用を確保しておきましょう。
業者の信頼性
業者の信頼性は、インターネットの評判や口コミなどで事前に確かめておきましょう。どれだけ良質な中古車を販売していても、アフターサービスや整備・メンテナンスをしっかりとできない業者は、信頼性が高いとは言えません。指定工場または認証工場が併設されている販売店は、国に認められた工場を持っているということのため、信頼性が高いと言えます。
初心者がやりがちな間違った中古車選び
初心者が中古車を選ぶとき、間違った選び方をしてしまう場合があります。ここからは、初心者がやりがちな間違った車選びについて解説します。
年式が古い高級車を購入する
年式が古い高級車は、メンテナンスが行き届いていることが多く、綺麗な状態であるため、不具合やトラブルが起こらないイメージを持ってしまいがちです。しかし、年式が古い車は目に見えない部分のパーツが劣化している可能性が高いため注意が必要です。
パーツが劣化していることに気づかずに購入すると、交換や修理に高額な費用がかかる恐れがあります。
走行距離が短い高額な中古車を選ぶ
中古車は、走行距離が短いほどに高く評価されます。しかし、走行距離が短ければ短いほど、必ずしもよい車とは限りません。初年度登録から時間が経過しているのに走行距離が年式相応(1年1万km)でない場合、長期間動かしていなかったと予想できます。
放置されていた車両の場合、消耗品交換などのメンテナンスが行き届いておらず、樹脂部品やゴム部品の劣化が進んでいる可能性も否定できません。年数が経過しているのに走行距離が極端に短い車を購入するときは、より慎重に検討すべきでしょう。
13年落ちの車を選ぶ
中古車は、時間が経過するほど値段が下がっていくことが一般的です。中には、初年度登録から13年以上経過した車両であってもメンテナンスが行き届いているために、問題なく走行できる場合もあります。しかし、初年度登録から13年が経過すると自動車税や重量税が割増になるため、維持費が高額になります。税金の増額があることを理解したうえで購入を検討しましょう。
執筆者: 外車王編集部
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