2021年03月31日
自動車保険は本当に必要?任意でも入っておく方が安心な自動車保険
自動車保険は任意保険とも言われる保険です。文字通り加入が「任意」であるため、必要がない場合は加入しなくても問題ありません。しかし、事故は起こすだけでなく、もらってしまうこともあるため、自動車保険に加入しておくことを強くおすすめします。ここでは、なぜ自動車保険に加入しておくことを推奨するのか解説します。
そもそも自賠責保険と任意保険の違いとは
自動車に関する保険には、強制保険と言われる「自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)」と任意保険と言われる「自動車保険」があります。自賠責保険は、法律により全ての車が加入しなければならない保険です。一方、自動車保険は必要性を感じれば加入する任意保険であるため、加入義務がありませんが、多くの自動車ユーザーが加入しています。では、なぜ自動車保険が必要なのでしょうか。
自動車保険が必要な理由
自動車保険が必要な理由は、強制保険の自賠責保険では自動車事故の損害賠償を補いきれないからです。任意保険である自動車保険は、あくまでも「任意」であるため、いらないと感じたり、無駄だと考えたりすることもあるでしょう。しかし、交通事故の損害賠償は、自賠責保険で補償されている金額以上になることが多くあります。そのため、自動車保が必要になるのです。自動車保険が必要な理由について、詳しくみていきましょう。
自賠責保険では補償の範囲が非常に限られる
自賠責保険は、「自動車損害賠償保障法」という法律により、全ての車が加入しなければなりません。また、自賠責保険は、他人にケガを負わせてしまったり、死亡させてしまったりした場合にのみ適用されます。自賠責保険は、あくまでも他人のケガや死亡を補償する保険であり、もらい事故や自損事故、自車の同乗者、当て逃げをされた際の車両は補償されません。
補償額が低いため不足する恐れがある
自賠責保険の補償額は、傷害が120万円まで、死亡が3,000万円まで、後遺障害が4,000万円までです。補償額だけをみると、自動車保険が本当に必要なのかどうか悩む方もいるでしょう。しかし、過去の交通事故の損害賠償では、1億円を超える損害賠償の判決が言い渡された事例があります。自賠責保険だけでは数千万円の不足となり、自分の財産から不足分を補填しなければなりません。仮に、数千万円の貯蓄があったとしても、多くの資産を失うことになり、生活が苦しくなるでしょう。
絶対に事故を起こさない保証はない
交通事故は、自らが第一当事者となる事故だけではありません。追突事故やもらい事故、当て逃げなど、さまざまな形態の事故があります。追突事故やもらい事故であっても、一度大きな事故を起こしてしまうと、多くの資産を失う恐れがあるため、自動車保険が必要だと言えるのです。
無保険の車とトラブルになるリスクもある
自動車保険に加入していない「無保険車」は、一定数存在します。「損害保険料率算出機構」のデータによると、2020年3月末時点の日本全国の自動車保険普及率は、対人補償75.0%、対物補償75.1%、搭乗者傷害25.8%、人身傷害70.2%、車両保険45.7%です。つまり、対人補償・対物補償に加入していない無保険車が25%ほど存在しています。このような無保険車と事故を起こしてしまうと、十分な補償がされずトラブルに発展してしまう可能性が高いでしょう。
自動車保険の特約には、無保険車との事故の時に十分な補償を受けられる「無保険車傷害特約」があります。
自動車保険の特約の必要性と選び方のポイント
自動車保険には、補償を手厚くする「特約」が用意されています。ここでは、それぞれの特約がどのような内容なのか、必要性があるか解説します。
特約の種類
特約の主な種類は、「弁護士費用特約」、「搭乗者傷害特約」、「地震特約」、「無保険車傷害特約」です。保険会社によって、「保険プランに応じて自動付帯になる特約」や「任意で付帯できる特約」など、特約の付帯条件が異なります。ここからは、付帯しておくことをおすすめする特約を解説します。
弁護士費用特約
弁護士費用特約は、交通事故によって発生した示談交渉において、弁護士に相談や委任をする際にかかる費用を補償する特約です。損害賠償を請求された場合は保険会社が相手方と交渉しますが、弁護士に交渉を委任することで、好条件で示談が成立する可能性が高まります。また、自分の過失割合がゼロの場合は、自分で相手方の保険会社とやり取りをすることになりますが、相手方の保険会社に不利な条件を突きつけられ、誤って承諾してしまうケースが少なくありません。弁護士費用特約を利用して弁護士に委任することで、このようなトラブルを回避できます。
搭乗者傷害特約
搭乗者傷害特約は、契約の車や他の車への搭乗中に自動車事故で死傷したとき、保険金が支払われる特約です。自動車事故により自分の身に危険が生じた場合に必要であるため、付帯しておくことをおすすめします。
地震・噴火・津波車両全損時一時金特約
自動車保険の車両保険では、地震・噴火・津波により生じた損害が補償されていません。自然災害による車両を補償するためには、「車両全損時一時金特約」を付帯する必要があります。沿岸部や活火山付近に車両を保管している場合に付帯しておくとよいでしょう。
無保険車傷害
無保険車傷害特約は、相手が自動車保険に入っていないケースや自動車保険の補償内容が不十分な車と事故をした際に、被保険者が死亡または後遺障害を被ってしまったときに補償を受けられる特約です。先述したように、自動車保険に加入していない「無保険車」は一定数存在します。万が一の時のためにも付帯しておきましょう。
特約を選ぶときのポイント
自動車保険の特約は、多く付帯し補償を手厚くしておく方がよいでしょう。しかし、補償内容を手厚くすると保険料が高額になるため、自分が使う可能性が高い特約を付帯しておくことが大切です。例えば、街中の運転や休日のドライブが多い場合には、無保険車傷害特約、弁護士費用特約、搭乗者傷害特約、沿岸部や活火山付近にお住まいの場合は車両全損時一時金特約がおすすめです。自分の運転環境や住んでいる地域などに応じて必要な特約を付帯することがポイントです。
執筆者: 外車王編集部
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