車の売り方は主に4つある。それぞれの売却方法のメリット・デメリットや売却手順を解説
車を手放すとき、どのような方法で売るのが良いのでしょうか。ここでは、売却方法の選択肢を紹介し、それぞれのメリット・デメリット、売却手順や注意点を解説します。車を手放す方法に悩んでいる方は参考にしてみてください。
目次 ▼
車の売り方4つ
車の売る方法は、主に「買取業者」「ディーラー下取り」「個人売買」「委託販売」の4つです。それぞれのどのような売却方法なのか、どのようなメリット・デメリットがあるのかを解説します。
買取業者に売却する
買取業者の利用は、車を業者に売却して現金化する方法です。車の売却が初めての方にもおすすめな売却方法といえるでしょう。買取業者に車を売却するメリット・デメリットには、どのようなことがあるのでしょうか。
メリット
買取業者を利用するメリットは、車の買取を専門にしていることから、中古車市場の買取相場を参考に適切な買取額を算出してもらえることです。また、店舗に車を持ち込んで査定してもらえるだけでなく、出張での買取をしている業者もあるため、自宅や職場、動かなくなってしまった車などを売却することも可能です。
デメリット
買取業者は車を買い取り、オークションに出品したり、店舗で再販売したりすることで、利益をあげています。そのため、買取査定で何かしらの理由をつけて、安く買い叩こうとする業者も存在しているのが実情です。事前に今乗っている車の買取相場を調べてから買取業者に査定を依頼しましょう。
ディーラーに下取りに出す
ディーラー下取りは、新しい車の購入費に車の売却額を充てる方法です。ここからは、下取りのメリットやデメリットを解説します。
メリット
下取りは、車の売却と購入を同一店舗でできるため、手間を最小限に抑えられる点がメリットです。下取りの場合、買取業者で価格が提示されなかった車であっても、新しい車の購入を条件に買取額が提示されることがあります。
デメリット
下取りは、車の買取を専門にしている買取業者よりも買取額が低い場合が多いことがデメリットです。下取りでは、各車種の基本価格が決まっているため、買取業者よりも安い買取価格になります。カスタマイズした車や追加した装備を高く評価してもらいたいのであれば、ディーラー下取りより買取業者の方が良いでしょう。
個人間で売買する
個人間での売買とは、インターネットのサイトに出品したり、友人・知人を通じて買い手を見つけたりする方法です。個人売買のメリット・デメリットには、どのようなことがあるのでしょうか。
メリット
個人間での売買は、中間業者を通すことがないため手数料が発生せず、高値で売れる可能性が高いです。また、次のオーナーがどのような人なのか明らかな状態で売却できます。
デメリット
個人売買は、金銭や書類の授受、名義変更などのトラブルが多いです。車を引き渡したのにも関わらずお金が振り込まれなかったり、名義変更書類を渡したはずなのに名義変更がされておらず自動車税の納付書が届いたりする可能性があります。個人売買をするときは、トラブルにならないよう、友人・知人であっても契約書を取り交わしましょう。
委託販売を利用する
委託販売は、個人間の売買を業者を通じて行う方法です。売りたい人が委託販売業者に車を預け、インターネットや店舗で車を売りたい人がいると告知をし、買いたい人が業者に買いたい旨を申し入れることで、売買が成立します。委託販売のメリット・デメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。
メリット
委託販売は、営業のプロである担当者が購入希望者に車の魅力をに伝えてくれるというメリットがあります。また、委託販売業者がインターネットのサイトなどを使って全国に広告していれば、買いたい人の目に触れやすいため、売れる確率が高まるでしょう。
デメリット
個人売買の仲介をしてくれる委託販売業者は、中間手数料によって利益をあげています。そのため、個人売買ほど高値で売却できない可能性が高いです。中間手数料がどのくらいなのか、買取業者に売却するのと委託販売のどちらが高値で売れるのか比較してから利用すると良いでしょう。
車を売る流れと手続き
車は、一度購入すると数年所有することが多いため、売る頻度は多くありません。ここからは、車を売却する流れや手続きについて解説します。一連の流れや手続きを知っておくと、売却がスムーズに進むため、しっかり理解しておきましょう。
相場を調べる
売ろうとしている車の相場を調べましょう。買取相場は、インターネットで調べることができます。相場を調べるときは、複数のサイトの情報を見て、おおよその相場を算出しましょう。
査定に出す
おおよその相場がわかったら査定に出します。査定は、店舗に持ち込む方法と指定場所まで来てもらう出張査定の2通りがあります。ただし、業者によっては出張査定をしていないところもあるため、自分の都合に合う業者を探しをしてください。また、査定は1社だけでなく複数の業者にしてもらい、売却額の比較をしましょう。
売却先を決定する
査定が終わったら売却先を決めます。売却先は、売却額に納得できるところや査定額の理由が明確なところを選びましょう。
書類を揃える
売却先が決まったら、売却に必要な書類を揃えます。
車の売却に必要な書類は、以下の通りです。
車検証(自動車検査証)
自賠責保険書(自動車損害賠償責任保険証明書)
リサイクル券
自動車/軽自動車納税証明書
実印(軽自動車の場合は認印で可)
印鑑証明書(普通車のみ)
住民票/戸籍謄本(車検証と居住している住所が違う場合のみ)
譲渡証明書
委任状
「譲渡証明書」と「委任状」は、業者に売却する場合は業者が準備し、個人売買の場合は国土交通省のホームページからダウンロードして用意します。
車を引き渡す
書類の準備ができたら車両の引き渡しです。引き渡しのタイミングは売却相手や業者によって異なります。車両や書類の引き渡しは、売却相手や業者と日程を調整し遅滞なく行いましょう。
入金を確認する
車や書類の引き渡しが完了したら入金を確認しましょう。入金は、現金や振り込みなどの方法があり、売却相手や業者によって異なります。振り込みの場合は、期日までに振り込まれたかどうか確実に確認しましょう。
車を売る際の注意点
車を売るときは、自分で手続きしなければならないことや確認すべっきことがあります。ここからは、車を売却するときの注意点を解説します。
任意保険の手続きを自分で行う
任意保険(自動車保険)は、自分で手続きしなければなりません。新しい車に乗り換えた場合は「車両入換」の手続きが必要です。次の車に乗り換えない場合は「解約」手続きをして、等級を一定期間維持しておける「中断証明書」をもらいましょう。
複数社で見積もりを取る
車を売却するときは、複数の業者で査定しましょう。複数の業者で売却額を算出してもらうことで、自分の車の適正価格が明らかになります。また、買取額を比較することで、価格交渉がしやすくなり、高値売却の可能性が高くなります。
家族の合意を得てから売る
車は、家族の生活を支える乗り物でもあります。売却をするときは家族の合意を得てから売りましょう。車を売ってから家族に報告すると、車を必要とする家族がいた場合には売却のキャンセルを求めらることもあります。基本的に車を売却してしまうとキャンセルが難しいです。車を売るときは、家族の合意を得ると共に、売却先業者のキャンセル規定も確認しておきましょう。
執筆者: 外車王編集部
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