ポルシェのラインアップは大きく分けて、911系、ミッドシップ系、SUV系、セダン系にわけられます。買取相場の傾向は、モデルにより市場での価値が明確わかれる特徴があるといえるでしょう。また、911系の中では空冷と水冷という形で大きく分かれ、市場での価値や評価に差がでてきます。
まず911系ですが、初代からの空冷モデルは昨今世界的に市場価値が上昇しており、売却価格が新車価格を上回るほど高額で取引されることもあります。1998年からは水冷エンジンに変更され、現行モデルでも水冷となっています。その水冷モデルの相場傾向は、GT3などのスポーツモデルで高価格・高評価を保っています。また、カブリオレモデルやマニュアルシフトモデル(MTモデル)、そして特別モデルも市場で高い買取価格がつき、高額で取引されています。
ミッドシップ系のボクスター、ケイマンは、MTモデルや特別モデルに高額な査定額が付くことがありますが、年式により買取相場が下がっていく傾向です。SUV系のカイエン、マカンも、セダン系のパナメーラも年式に応じて価値が下降していく市場動向といえるでしょう。ポルシェの全てのモデルに言えることですが「大事に乗っていた個体は一般的な市場相場より高い価格がつく」ということは間違いありません。