ミニクラブマンは、観音開きのバックドアが特徴のステーションワゴンです。現在の中古車市場の中心は、2015年11月に国内販売を開始した2代目で、中でも後期モデル(2019年10月にマイナーチェンジ(LCI)を実施)が人気を博しています。また、前期型・後期型にかかわらず、燃費と走行性能に優れたディーゼルモデルが売れ筋となっています。
ミニクラブマンの歴史は、クラシックミニの時代の1969年までさかのぼることができます。通常のミニとは異なったフロントフェイスを持つクラブマン・シリーズとして登場し、その中のエステートモデルが現在のミニクラブマンのルーツになります。
新世代となった2代目のミニクラブマンの最大の特徴はサイズアップしたボディサイズです。実際のボデイサイズは、全長4,270×全幅1,800×全高1,470mmとなっており、フォルクワーゲン・ゴルフ、アウディA3、メルセデス・ベンツAクラスなどが属するCセグメントに近いサイズ感です。ボディの拡大にあわせて、先代までは2+1という左右で異なる数のドアであったのが、オーソドックスな5ドアに改められています。
しかし、2024年2月に生産終了が正式にアナウンスされ、55年の歴史に幕を下ろします。同時にミニクラブマンの最後を飾る最終限定車「ファイナルエディション」も発売されます。そのファイナルエディションは、オリジナルのミニクラブマンが1969年に誕生したことにちなんで、1969台が限定生産されました。