メルセデスAMG・Sクラスクーペは、C217型の1世代のみ販売されていたモデルです。販売期間としては2014年から2021年までしか販売されておらず、現行型のSクラスにはクーペが設定されていません。現状では、C217型が最初で最後のメルセデスAMG・Sクラスクーペです。グレードはシンプルな構成で展開しており、上位から「S65」「S63」の順番ですが、S63は前期と後期でグレード名が異なり、前期は「S63 4MATIC」、後期は「S63 4MATIC+」です。後期のS63はトランスミッションが7速から9速に変更されているため、より滑らかな走行を可能としました。排気量は4.0Lにダウンサイジングされているものの、最高出力は向上し、税制面でも後期モデルの方が高い人気を誇ります。中古車市場でもグレードの順番に価格が並んでいるため、新車時の上位グレードが一番高い買取価格になる可能性があります。また、Sクラスをさらに豪華な装備にする「スワロフスキークリスタルPKG」や「AMGダイナミックPKG」は人気の高いオプションのため、評価が上乗せになるでしょう。メルセデスAMG・Sクラスクーペの販売は終了しており、今後も相場は高値傾向で推移していくと予想されます。