Z1(ゼットワン)は、1989年3月から1991年6月まで製造された2座席ロードスターで、プラスチック製の着脱式ボディパネル、連続亜鉛・シーム溶接、複合材製アンダートレー型床構造、そして異色の昇降式ドアといった革新的な機構を備えていました。特徴的なドロップドアと呼ばれるドアは、外側や上側に開く替わりにボディ内部に垂直に引き込まれます。そして、2.5 LSOHCエンジンは低いボンネットの下に収めるために20度右に傾けて搭載されていました。さらに、Z1のダッシュボードは非常に小さく、エア・コンディショナーを収納する空間はなかったため装着されなませんでした。日本では正規輸入はされていなかったが、アルピナ版の「アルピナロードスター リミテッドエディション」は正規輸入されています。Z1は合計8,000台程度が生産され、ジャッキー・チェン主演の映画「プロジェクト・イーグル」にも登場しています。