BMW 3.0CSはBMWが1971年から1978年にかけて製造販売していた2ドアクーペで2000C/CSを流用し、ベルトーネのチーフデザイナー、マルチェロ・ガンディーニがデザインを担当。優美なルーフ・ピラーを際立たせるためにあえてBピラーを排しウインドー面積を広く取った美しいスタイリングとなっています。そして、1967年には6気筒エンジンのいわゆる「ビッグシックス」エンジンの登場によって、クーペボディにも大型の6気筒エンジンを搭載することでグラントゥーリズモの市場を開拓することとなり、BMW3.0CSとして発表しました。CSには180hp/26.0kg-mのツインキャブレータモデル「CS」と、210hp/27.2kg-mのインジェクションモデルの「CSi」、そしてツーリングカー選手権参戦用に軽量化されたホモロゲーションモデルの「CSL」があります。また1973年にはCSシリーズも次世代クーペの6シリーズへとモデルチェンジされますが、廉価版の「2.5CS」が併売されました。