初代208は、プジョー 207の後継モデルとして2012年に登場します。プジョーと言えば、モデルチェンジごとに車名の数字がひとつずつ増えていく従来の方式を廃止し、近年は末尾を基本的に「8」に固定しています。つまり、フルモデルチェンジを何度繰り返しても208の車名が継続することとなります。
初代208は、RE-GENERATION (再生) をキャッチフレーズに、内外装デザインがそれまでのプジョー車から大きく変更されています。ボディサイズは先代と比べて若干小さくなるものの、レッグスペースや荷室は拡大されています。発売当初のグレードは、3ドアの「208 GT」、5ドアの「プレミアム」「シエロ」「アリュール」の5種類が展開されました。エンジンは新開発の1.2L直3ユニットと1.6LのNAとターボが用意され、さらに2015年のマイナーチェンジでは、アイシン・エィ・ダブリュ製の6速オートマチックトランスミッションが組み合わされた1.2L・3気筒直噴ターボの「PureTech」が新たに採用されます。
2019年には、2代目となる208が登場します。電気自動車のe-208も同時発売されるなど、より洗練されたデザインや先進的な技術などが評価され、「2020 ヨーロッパ カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞します。基本的なグレード構成は、「スタイル」「アリュール」「GT」の3種類です。一方、電気自動車の「e-208」では、「アリュール」「GT」の2種類が展開されています。また、このモデルから5ドアハッチバックのみの設定となります。エンジンは、先代と同様の「PureTech」が引き続き採用されますが、熟成されたエンジンと新型の8速ATの組み合わせにより、エコと走行性能の両立が図られています。
前後ライトのデザインはネコ科の猛獣の3本爪をイメージしており、2代目208の魅力のひとつになっています。